

最終更新日:2026年3月30日
目次
「留学先にカナダとオーストラリアどっちを選ぶべき?」
「カナダとオーストラリアの2カ国留学はあり?」
「ワーキングホリデーの仕組みに違いはある?」
カナダとオーストラリアは、日本とワーキングホリデー協定を結んでおり、毎年多くの留学生が渡航している人気国です。
これから留学準備を始める方で、滞在先をどちらの国にするか悩んでいる方も多いでしょう。
一方で、滞在先選びを間違えてしまうと、心身の健康やキャリアに悪影響を及ぼすこともあります。
そこで本記事では、カナダとオーストラリアのどちらが留学先としておすすめか、費用や気候、英語のクセ、働きやすさ、ビザ制度の充実度、治安、時差などの観点から紹介します。
また、両国それぞれに向いている人の特徴や2カ国留学で先に行くべき国、後悔しない留学先の決め方のコツを解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

まず結論からお伝えすると、カナダとオーストラリアのどちらが合うかは、「何を留学で実現したいか」によって変わります。
以下の表を参考に、あなたの目的に合った国を確認してみてください。
| あなたの優先事項 | おすすめの国 |
|---|---|
| きれいな発音の英語を身につけたい | カナダ |
| 費用をできるだけ抑えたい | カナダ |
| 温暖な気候でのびのび過ごしたい | オーストラリア |
| ワーホリでしっかり稼ぎたい | オーストラリア |
| 日本との時差が少ない環境がいい | オーストラリア |
| 異文化共生の環境で学びたい | カナダ |
| 農業・地方での就労体験をしたい | オーストラリア |
| Co-op(有給インターン)に挑戦したい | カナダ |
ご覧の通り、どちらの国にも強みがあります。
次章から7つの軸で詳しく比較しますので、気になる項目からチェックしてみてください。

カナダとオーストラリアを正しく比べるには、以下の7つの視点が必要です。
1.費用・物価の安さ
2.気候・過ごしやすさ
3.英語の発音・なまりの綺麗さ
4.ワーホリ・仕事のしやすさ
5.ビザ制度・滞在のしやすさ
6.治安・生活環境
7.日本との距離・時差
それぞれの国の特徴を解説します。
留学費用の総額は、カナダのほうがやや抑えやすい傾向にあります。
たとえば、語学学校の学費は、カナダが週あたり約250〜350カナダドル(約2.8〜4万円)に対し、オーストラリアは週あたり約300〜400オーストラリアドル(約3〜4.2万円)が目安です。
また、家賃は都市によって異なりますが、バンクーバーやトロントと比べ、シドニーやメルボルンのほうが全体的に高い水準にあります。
ただし、円安の影響を受ける点はどちらも同じです。
渡航前には最新の為替レートを確認しておきましょう。
年間を通じて温暖な気候で過ごしやすい点は、オーストラリアの大きな強みです。
オーストラリアのシドニーやメルボルンは年間平均気温が15〜25度前後で、冬でも過ごしやすい日が多いです。
一方で、カナダの冬はトロントやモントリオールなどで、気温がマイナス20度近くまで下がることもあります。
冬の寒さが苦手な方や、屋外でのびのびと活動したい方には、カナダの気候はハードルが高く感じられるでしょう。
ただし、12〜2月は南半球の夏にあたるため、熱波(ヒートウェーブ)が続くこともある点は注意が必要です。
英語をゼロから学ぶ場合、最初に身につく発音が今後のベースになります。
関西の大学に留学した外国人留学生が関西弁のイントネーションで日本語を習得する場面をイメージするとわかりやすいでしょう。
カナダ英語は北米英語ベースで文法を重んじる傾向があり、なまりが少なく聞き取りやすいと言われています。
一方で、オーストラリア英語は独特のなまりが強く、初心者には聞き取りにくいと感じるケースがあります。
たとえば「today(今日)」が「トゥダイ」のように聞こえるなど、発音の癖に慣れるまで時間がかかることもあります。
英語力をゼロから積み上げる方には、カナダが発音のベースとして適しています。
ワーキングホリデーを活用して収入を得やすい点は、オーストラリアが有利です。
オーストラリアの最低賃金は、2025年7月時点で時給24.95オーストラリアドル(約2,300〜2,800円前後)と、世界でもトップクラスの水準です。
とくに農業・ファームワークでの就労機会が豊富で、地方に出ることで短期間でまとまった収入を得やすい環境があります。
また、セカンドビザ(2年目)・サードビザ(3年目)の取得要件にファームワークが含まれており、長期滞在を目指す方にも有利です。
カナダでもワーホリ就労は可能ですが、最低賃金は州によって異なり、オーストラリアよりも低い場合が多いと言えます。
カナダとオーストラリアは、どちらも日本人に対するビザ制度が整っており、滞在しやすい環境です。
たとえば、カナダはワーキングホリデービザのほか、語学留学後に「コープ(Co-op、有給インターン)ビザ」へ切り替える選択肢があります。
コープビザは、学校での学習と有給インターンシップが組み合わさっており、就労経験を履歴書に記載できる点が特徴です。
一方で、オーストラリアはワーホリビザ1年目に加え、条件を満たすことでセカンド・サードビザへ延長が可能です。
合計最長3年間の滞在が認められるため、長期的に滞在して経験を積みたい方に向いています。
【2026年】カナダコープ(Co-op)留学のメリットとは?ワーホリとの違いや有給インターン、円安に負けないポイント
カナダとオーストラリアは、世界的に見て治安が良い国として知られています。
2025年版世界平和度指数(GPI)によると、日本が12位なのに対して、カナダは14位、オーストラリアは18位と、どちらもトップクラスの安定性を誇ります。
カナダはアメリカと異なり銃の保持が厳しく規制されており、日本と近い感覚で生活できる場面が多いです。
オーストラリアも治安は全体的に良好ですが、大都市の繁華街や夜間の行動には注意が必要です。
どちらの国も、海外にいるという意識を持ち、危険なエリアを避ける基本的な行動を心がければ、安心して留学をスタートできる環境が整っています。
日本との距離や時差の面では、オーストラリアのほうが有利です。
東京からシドニーまでのフライト時間は約9〜10時間で、直行便も複数運航されています。
時差はシドニーで日本より1〜2時間進んでいる程度(季節によって変動)のため、家族や友人との連絡が取りやすく、精神的な負担が少ない点はメリットです。
一方、東京からバンクーバーまでは約9〜10時間と距離は近いですが、時差が約17時間(夏時間適用時)あるため、日本との連絡タイミングが難しくなります。
日本との繋がりを保ちながら留学したい方には、オーストラリアが適しています。

7つの比較軸を踏まえた上で、ワーキングホリデー先として各国が持つ固有のメリットをまとめました。
| 比較項目 | カナダ | オーストラリア |
|---|---|---|
| 英語環境 | 北米英語ベースで学びやすい | 英語のみの環境に浸りやすい |
| インターンシップ | Co-op(有給インターン)制度が充実 | ファームワークで実践経験を積める |
| 多文化共生 | 移民国家で異文化理解が深まる | 多国籍の友人をつくりやすい |
| キャリア活用 | 履歴書に就労経験を記載できる | セカンド・サードビザで長期滞在可能 |
| 教育の充実度 | ESL(英語補講)が公立校に標準搭載 | 世界トップ大学への進学ルートも豊富 |
| 自然・アクティビティ | 大自然・スキーリゾートが身近にある | ビーチ・アウトドア環境が充実 |
| 就労先の選択肢 | 都市型の仕事(カフェ・オフィスなど)が多い | 農業・観光業など地方の仕事が豊富 |
| 語学学校の質 | 公認校が多く教育水準が安定している | 大都市に質の高い語学学校が集中 |
渡航先を絞り込む際の参考にしてください。

メリットと合わせて、各国の注意点も事前に把握しておくことが大切です。
| 比較項目 | カナダ | オーストラリア |
|---|---|---|
| 冬の寒さ | バンクーバー以外は極寒(−20度以下も) | 基本的に寒さは少ない |
| 生活費 | 都市部は家賃が高騰傾向にある | シドニー・メルボルンは特に物価が高い |
| 英語のなまり | ケベック州ではフランス語が優勢な地域もある | 独特のなまりに慣れるまで時間がかかる |
| 日本人の多さ | バンクーバーは日本人コミュニティが多い | 都市部は日本人留学生が集中しやすい |
| ワーホリの就労制限 | 1雇用主での就労は原則6ヶ月まで | ビザ延長にファームワーク条件がある |
| 渡航コスト | 直行便は選択肢が少ない場合がある | 長距離フライトで体への負担もある |
| 治安リスク | 大都市の一部地域で薬物・ホームレス問題 | 夜間の繁華街・一部地域での犯罪に注意 |
| 動植物のリスク | 冬の凍傷・ブラックアイスに注意 | 毒を持つ生物(クモ・ヘビなど)に注意 |
現地での生活を始めてから「知らなかった」と後悔しないよう、上記の表で確認しておきましょう。

最終的な滞在先は、あなた自身の目的や性格とのマッチングで決まります。
| こんな人に向いている | カナダ | オーストラリア |
|---|---|---|
| 英語発音を丁寧に学びたい | ◎ | ― |
| 異文化共生の環境に身を置きたい | ◎ | ○ |
| キャリアに直結する就労経験を積みたい | ◎(Co-op) | ― |
| 雪国・冬スポーツが好き | ◎ | ― |
| 費用をなるべく抑えたい | ○ | ― |
| 暖かい気候でのびのびしたい | ― | ◎ |
| 短期間でしっかり稼ぎたい | ― | ◎ |
| 長期間(2〜3年)滞在したい | ― | ◎(ビザ延長) |
| 農業・自然に近い仕事を体験したい | ― | ◎ |
| 日本との時差・距離を少なくしたい | ― | ◎ |
上記の表を参考に、どちらの国がより自分に合っているかを確認してみてください。

「両方行きたいけど、順番はどうすればいい?」という相談は非常に多く寄せられます。
結論として、目的によって最適な順番は異なります。
以下の2パターンを参考に、自分の優先事項に合った順番を選んでください。
カナダ留学でなまりの少ない北米英語を習得したあと、オーストラリアでワーホリを活用して収入を得るという流れが一般的なステップアップルートです。
英語力が一定以上あれば、オーストラリアでの就職活動や職場でのコミュニケーションがスムーズになるためです。
たとえば、カナダでコープ(Co-op)プログラムを修了してから渡航すると、オーストラリアでもオフィス系・サービス業での採用を得やすくなります。
英語を丁寧に学びながら、最終的にしっかり稼ぎたい方はこのルートが向いていると言えるでしょう。
【2026年】カナダ+フィリピンの2か国留学はコスパが悪い!?メリット・デメリットやコスパが悪い理由、費用を比較紹介!
オーストラリアの最低賃金は世界トップクラスであり、ファームワークや都市部でのサービス業で短期間にまとまった収入を得るられます。
そのため、すでに日常会話レベルの英語力を持っている方は、カナダで使える生活費を稼ぐために先にオーストラリアに行くことがおすすめです。
一方で、オーストラリア英語のなまりが先に定着すると、カナダでの英語学習に影響が出る場合もあります。
資金確保を優先しつつも、英語の発音については意識して練習することが大切です。

20年以上のカウンセリング経験から言えることは、「なんとなく」で留学先を選んだ方ほど後悔しやすいという事実です。
1.譲れない条件の優先順位を付ける
2.最初に滞在した国の「英語」が今後のベースとなる
3.留学エージェントや経験者から「生きた情報」を集める
4.円安の影響を考慮して「フィリピン留学」も視野に入れる
この4つのポイントを意識して、自分に合った滞在先を選んでください。
留学先を決める前に、あなた自身の「譲れない条件」を書き出しましょう。
先述の通り、費用や気候、英語の質、稼ぎやすさ、時差など、比較すべき軸は多数あります。
すべての条件を満たす完璧な国は存在しないため、優先順位を決めることが重要です。
たとえば「英語の発音を大切にしたい」なら迷わずカナダ、「とにかく稼ぎながら長く滞在したい」ならオーストラリアが有力候補になります。
紙に条件を書き出すだけで、自然と答えが見えてくることが多いです。
留学で最初に身を置く国の英語環境は、あなたの「英語の型」を決定づけます。
言語習得において、最初に慣れ親しんだ音やリズム、日常表現(スラング)は無意識のうちに定着するためです。
これは第二言語習得研究で「化石化(fossilization)」と呼ばれる現象で、一度定着した発音や語法は後から修正するのに大きな労力が必要になります。
たとえばオーストラリアで「a」の母音を独特のなまりで覚えてしまうと、その後カナダで北米英語を学んでも、発音の癖が残りやすくなります。
逆にカナダで標準的な北米英語を先に身につけておけば、オーストラリア英語のなまりは「ひとつのバリエーション」として柔軟に対応できるようになります。
インターネットの情報だけでは分からない「現地のリアル」を知ることが、後悔しない選択につながります。
たとえば、物価や治安は年々変動しており、数年前のブログ情報が現在と大きく異なるケースは珍しくありません。
また、近年のバンクーバーのホームレス問題や家賃高騰は、数年前の情報では読み取れない変化です。
このような最新の情報は、カナダ専門の留学エージェントや実際に現地に滞在した経験者に話を聞くことが一番効果的です。
興味がある方は、公式LINEまたはお問い合わせフォームから無料カウンセリングを活用して、疑問点を解消してから渡航先を決めましょう。
近年の円安傾向が続く中、カナダやオーストラリアへの渡航コストは大幅に上昇しています。
そこで、費用を抑えながら英語力を高める選択肢として「フィリピン留学」が注目されています。
フィリピンの語学学校は日本円ベースで週数万円から通えるケースが多く、マンツーマン授業が充実している点が特徴です。
「まず安い費用で英語の基礎を固め、その後カナダやオーストラリアに渡航する」という2ステップ戦略は、費用対効果を高める現実的な方法です。
円安が収まらない現状では、フィリピンをファーストステップに加えることも検討してみてください。
フィリピン留学はおすすめしない?セブ島留学のメリット・デメリット、費用相場、語学学校選びのポイント、必要な準備を紹介!

ここからは、カナダとオーストラリアで決められない人からよくある質問に回答していきます。
英語力を伸ばすという観点では、カナダがやや有利です。
カナダでは公立学校に「ESL(English as a Second Language)」と呼ばれる英語学習プログラムが標準搭載されており、英語を第二言語とする学習者への教育体制が整っています。
また、なまりの少ない北米英語は聞き取りやすく、スピーキングの模範として学びやすい環境です。
一方、オーストラリアも英語環境としては十分ですが、独特のなまりに慣れるまでに時間を要するケースがあります。
英語力を体系的に伸ばしたい場合は、まずカナダで土台を作ることをおすすめします。
日本人の少ない環境を求めるなら、都市の選び方が国選びよりも重要です。
たとえば、カナダのバンクーバー、オーストラリアのシドニーやメルボルンはいずれも日本人留学生が多く集まりやすい大都市です。
一方で、カナダならトロントやカルガリー、オーストラリアならパースやケアンズのような都市を選ぶと、自然と英語漬けの環境になります。
国よりも都市・地域の選択が英語環境の質を左右するため、エージェントに相談しながら具体的な滞在エリアを検討することをおすすめします。
カナダ留学の都市選びのポイントとは?おすすめ10エリアの特徴を目的別に紹介
カナダのワーホリでバリスタとして働くことは十分に可能です。
とくにバンクーバーやトロントはカフェ文化が根付いており、スペシャルティコーヒーを提供する店舗が多数あります。
バリスタのポジションは未経験歓迎の求人も多く、就労ビザを持つワーホリメーカーも採用されやすい職種のひとつです。
ただし、英語でのコミュニケーション能力や接客スキルは求められます。
渡航前に基本的な英会話とコーヒー用語を学んでおくと、就職活動がスムーズになるでしょう。
スポーツ留学という観点では、オーストラリアへのサッカー留学は一定の需要があります。
オーストラリアはサッカー(フットボール)のリーグ「Aリーグ」を持ち、育成環境も整っています。
語学留学と並行してサッカークラブに所属するケースや、スポーツビザを活用した本格的なサッカー留学を選ぶ方もいます。
ただし、サッカー留学はビザの種類や滞在目的によって対応が異なるため、専門のエージェントへの相談が不可欠です。
スポーツと英語学習を両立したい方は、オーストラリアを選択肢に入れてみてください。

カナダとオーストラリアは、どちらも日本人にとって留学先として高水準な国です。
本記事で紹介した7つの比較軸を振り返り、自分に合った国を選ぶヒントを確認しておきましょう。
| 判断軸 | おすすめ |
|---|---|
| 費用を抑えたい・きれいな英語を身につけたい | カナダ |
| 稼ぎながら長く滞在したい・暖かい環境で過ごしたい | オーストラリア |
| 2カ国留学(英語力を優先) | カナダ → オーストラリア |
| 2カ国留学(資金を優先) | オーストラリア → カナダ |
どちらの国に行くべきか迷ったときは、「自分が留学で何を実現したいか」という原点に立ち返ることが大切です。
まずはあなたの「譲れない条件」を書き出すことから始めてみてください。
また、カナダ留学・ワーキングホリデーについて詳しく知りたい方は、公式LINEから無料カウンセリングをご活用ください。
渡航前の疑問点や不安を解消した上で、自信を持って留学をスタートしましょう。

野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。