
最終更新日:2024年12月17日
目次
「留学先として人気のカナダの都市を教えてほしい!」
「都会と地方都市のどちらが自分に合っているの?」
「そもそもカナダのことをあまり知らないから都市選びに迷っている…」
カナダは日本の約27倍もある広い国家です。また、安全性と生活のしやすさが評価されて、近年の「住みやすい都市」ランキングでは常に上位を占めています。これからカナダ留学に行く方にとって、都市選びは頭を悩ませる大きな要因です。
そこで本記事では、カナダ留学の都市選びのポイントについて解説します。また、おすすめ10都市の特徴、カナダに留学するメリットについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
カナダ留学の都市選びで抑えておくべきポイントは、以下の4つです。
・都市の雰囲気や環境が合っている
・物価が予算内に収まっている
・直行便が運航している
・治安が良い
それぞれ見ていきましょう。
カナダは多様な文化と都市を持っている大きな国です。都市ごとに独自の個性があり、その雰囲気や環境が留学生活の快適さに大きな影響を及ぼします。
たとえば、トロントは国際色豊かな大都市です。世界中から留学生が集まってくるため、英語だけではないたくさんの言語が飛び交います。
一方で、バンクーバーは自然と都市が調和する街です。山と海に囲まれた美しい自然環境の中で穏やかな生活が可能です。また、アジアとのつながりが強いため、日本人にも親しみやすいと言えます。
「カナダではどのような生活がしてみたいのか?」
「これまで住んできた街並みに近い雰囲気の都市はどこなのか?」
このような視点で、都市を選ぶことが、カナダ留学の成功の秘訣です。留学生の感性やバックグラウンド、留学の目的などを、今一度深堀りしてみましょう。
留学生活において生活費は大きな判断基準です。とくに長期留学の場合は、都市によって生活コストが大きく異なります。
たとえば、最も物価が高い都市の一つであるトロントでは、家賃相場が20万円~25万円ほどです。一方で、ウィニペグやエドモントンなどでは、10万円~15万円ほどで済むこともあります。
家賃、食費、交通費などの生活コストを都市ごとに計算して、予算内に収まっている都市を選択することがおすすめです。
直行便の有無は留学先の都市を選ぶうえで大切な要素です。とくに高校留学やサマースクールに参加する未成年者や初めて海外留学に挑戦する方は、移動時間や乗り継ぎの負担を考慮すると、日本からの直行便が充実している都市を選ぶことがおすすめと言えます。
たとえば、バンクーバーやトロント、モントリオールは、日本からの直行便が運航している国際空港があります。航空会社の運航スケジュールや航空券の価格などを調査し、アクセスのしやすさを優先した都市選びをしましょう。
安全な留学生活を送るために、環境選びは慎重になる必要があります。カナダは全般的に治安が良い都市が多いことで知られていますが、都市ごとに注意すべきエリア、時間帯があります。
たとえば、観光客が多いエリアでは貴重品の管理に気を付けることが有効です。また、不必要な夜間の一人歩きは避けましょう。
具体的にはバンクーバー、トロント、オタワ、カルガリーなどの都市は、カナダ国内でトップレベルの治安の良さが魅力です。未成年者や女性一人での留学生活は、これらの都市を選ぶことがおすすめと言えます。
カナダ留学のおすすめ10都市について、気温や物価、語学学校の数、直行便の有無などの項目ごとにまとめています。
都市名 |
気温 (平均/冬) |
物価 (家賃/月) |
語学学校 | 直行便 |
バンクーバー | 10℃ / 0℃ |
△ (約22万円) |
〇 | 〇 |
トロント | 8°C / -5°C |
△ (約20万円) |
◎ | 〇 |
モントリオール | 6°C / -10°C |
〇 (約15万円) |
〇 | 〇 |
ビクトリア | 12℃ / 2℃ |
△ (約20万円) |
△ | × |
カルガリー | 6°C / -10°C |
〇 (約17万円) |
〇 | 〇 |
エドモントン | 5°C / -15°C |
〇 (約15万円) |
△ | × |
オタワ | 6°C / -10°C |
〇 (約18万円) |
△ | × |
ウィニペグ | 5°C / -20°C |
◎ (約13万円) |
△ | × |
ハリファックス | 8°C / -5°C |
〇 (約15万円) |
△ | × |
ケロウナ | 9°C / -5°C |
〇 (約16万円) |
△ | × |
ここからは、それぞれの都市ごとの特徴について解説します。おすすめの留学目的についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
バンクーバーは「世界で最も住みやすい街」で何度もランクインしています。自然が豊かで気候も穏やかな留学生に人気のエリアです。
州 | ブリティッシュコロンビア(BC)州 |
人口 | 約265万人(2024年、メトロバンクーバー全体推計) |
言語 | 英語 |
平均気温 |
年間平均気温:約10.5°C ・冬:約3°Cから8°C ・夏:約15°Cから22°C |
空港/直行便 | バンクーバー国際空港(YVR)/成田空港から約8時間35分 |
日本との時差 |
・冬:-17時間 ・夏(3月中旬~11月上旬):-16時間 |
主な語学学校 | SSLC、SGIC、SELC、TAMWOOD、CCEL、LCI、ILAC、Kaplan International Languages、VanWest College、ILSC、EC English Language Centers、IH、VGC、GC、iTTTi Vancouverなど多数 |
バンクーバーの都心部では、たくさんの留学生がルームシェアで生活しています。また、インターンや長期留学の体制が整えられていることが魅力です。
バンクーバーのおすすめポイントは、こちらの3つです。
1.温暖な気候でアクティビティが楽しめる
2.語学留学や高校留学などのサポート体制が手厚い
3.ワーホリやコープ(Co-op)などインターン先が豊富
それぞれ解説します。
バンクーバーは自然が大変多く、気温も日本とほとんど変わらないため日本人が過ごしやすいと感じる環境です。周りは山に囲まれており夏場は常に緑が絶えません。
また夏はテニス、冬はスキーなどスポーツが好きな方にも人気がある地域です。都会過ぎず田舎過ぎず、内陸地と東側の特徴をミックスした街のような雰囲気です。
バンクーバーは留学生の受け入れに非常に前向きな都市です。それぞれの教育委員会に留学部を持っています。そのため、未成年者の語学留学や高校留学であれば、ホームステイ先の紹介や現地学生とのペアプログラムなど、サポート体制が手厚いバンクーバーがおすすめです。
また、語学学校の中には、「高校入学準備プログラム」を開催している学校があります。4月~8月のいわゆる「GAPイヤー」で英語の勉強もできます。日本で中学校を卒業した後、カナダの高校へ入学・留学する準備がスムーズに進みます。
さらに、バンクーバーはジュニア向けサマー(ウィンター)キャンププログラムが充実しています。日本から飛行機で約8時間と比較的近いため、短期のお試し留学の滞在先としても人気です。
【2025年夏の留学向け】カナダのおすすめジュニア向けサマーキャンプ|種類や費用、滞在方法
バンクーバーはカナダ国内でも最もキャリアカレッジ(専門学校)が多いエリアです。語学学校を卒業したたくさんの留学生が、企業で有給インターンをしながら生活しています。また、ビジネスやホスピタリティ分野のみならず、IT系、英語教育系、医療系など、インターン付きのコースも豊富です。
「英語+αのスキル・経験を求めている!」
「カナダで専門的な知識や職能を身につけたい!」
このような希望を持っている方は、バンクーバーで「語学学校→キャリアカレッジ」のルートがおすすめです。
バンクーバーオフィス常駐のスタッフに「バンクーバーって日本人が多いの?」という話題についてインタビューしています。バンクーバーでの留学生活について具体的にイメージを膨らませたい方は、ぜひこちらのYouTubeを参照してみてください!
トロントは、立地的にアメリカのニューヨークに近く、アメリカのエンターテインメント文化に影響を受けている地域です。
州 | オンタリオ(ON)州 |
人口 | 約624万人(2016年、メトロトロント全体推計) |
言語 | 英語、フランス語 |
平均気温 |
年間平均気温:約8.5°C ・冬:約-8°Cから-1°C ・夏:約17°Cから25°C |
空港/直行便 | トロント・ピアソン国際空港(YYZ)/成田空港から約13時間55分 |
日本との時差 |
・冬:-14時間 ・夏(3月中旬~11月上旬):-13時間 |
主な語学学校 | OHC、RCIIS、CIS、Quest Language Studies、SSLC、CanPacific College of Business & English、SGIC、TAMWOOD、ILAC、Kaplan International Languages、ILSC、ACCESS、など多数 |
また、「ヨーロッパとの玄関口」としても有名で、西欧系の人種の方がたくさん生活しています。アジア系の文化が薄れた場所で生活したい方におすすめです。
トロントのおすすめポイントは、こちらの3つです。
1.ビジネスやエンタメの中心地で生活できる
2.アメリカ留学・旅行も視野に入れられる
3.インターナショナルスクールが豊富
それぞれ解説します。
東側エリアの中心地であるトロントは、ビジネスやエンターテイメントが盛んなエリアです。街中には美術館や博物館が点在しています。また、ハーバーフロントのCNタワーや300以上のショップがあるヤング・ストリート(Yonge Street)など、世界的に有名な観光地の宝庫です。
また、夏はカラッとしていて、過ごしやすい気温が続くため、都会ならではのアクティビティを存分に楽しめます。一方、冬はマイナス10度になることもあり、寒暖の差が激しいため、寒さの耐性をつけておくことがポイントです。
トロントの気候と最適な服装とは?カナダ留学の準備に役立つおすすめのコーディネートを紹介
トロントからアメリカのニューヨークまで、飛行機で約1時間45分で行けます。日帰り旅行や2泊3日ほどの小旅行にピッタリの距離です。実際に、トロントの語学学校でできた友達と一緒に、アメリカ旅行に出かけた留学生はたくさんいます。
また、トロントの語学学校、キャリアカレッジ(専門学校)を卒業してから、アメリカの大学に進学したり、就職先を見つけたりする方もいます。「いつかはアメリカ留学に行ってみたい!」と、あこがれを抱いている方は、選択肢が豊富なトロント留学から始めてみることをおすすめします。
トロントは、その立地的から「ヨーロッパの玄関口」と言われているように、欧州系の留学生がたくさん生活している地域です。また、バンクーバーに比べて民間の教育機関が積極的に活動していることが特徴です。
最近は高校生の年代に向けたインターナショナルスクール(カナダ人と留学生が一緒に通う学校)が増えています。一方で、教育委員会主導の公立高校留学・サマースクールなどは、積極的に動いているわけではありません。
「少人数制の学校でクラスに早くなじみたい!」
「カナダ人だけではなく、世界中の国と地域からくる留学生と友達になりたい!」
このような希望を抱いている方は、トロントの語学学校やインターナショナルスクールに留学することがおすすめです。
モントリオールはフランス語圏のエリアです。一方で、英語も公用語として使用しているため、2言語を同時に習得したい方におすすめです。
州 | ケベック(QC)州 |
人口 | 約434万人(2024年、トロントに次ぐ第二の都市) |
言語 | 英語、フランス語 |
平均気温 |
年間平均気温:約8.5°C ・冬:約-10°Cから-2°C ・夏:約20°Cから30°C |
空港/直行便 | モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港(YUL)/成田空港から約14時間 |
日本との時差 |
・冬:-14時間 ・夏(3月中旬~11月上旬):-13時間 |
主な語学学校 | LCI、ILSC、EC English Language Centers、UMC、BLIなど |
モントリオールがあるケベック州は、州独自の教育カリキュラムやルールがあります。一般的なカナダ留学とはひと味違った留学生活にしたい方にピッタリです。
モントリオールのおすすめポイントは、こちらの3つです。
1.英語とフランス語の2言語が学べる
2.トロントに次ぐ大都市なのに物価が安い
3.日本人留学生が少ない
それぞれ解説します。
ケベック(QC)州はフランス語圏のエリアです。一方で、モントリオールはフランス語に加えて、英語が比較的使われています。そのため、カナダ第2位のマギル大学(McGill University)や公立のコンコルディア大学(Concordia University)など、英語で授業をしている有名大学もあります。
語学学校でも当然のように「英語学習(ESL)」と「フランス語学習」の2つから選択できるようになっています。中には、英語を勉強するために語学学校に通うフランス語系のカナダ人もたくさんいます。
このように、モントリオールは「第二言語としての英語」を学ぶ質の高いプログラムが提供されていることが特徴です。「英語とフランス語を一緒に習得したい!」という方は、とくにおすすめの留学先と言えます。
モントリオールは人口規模からして、トロントに次ぐ大都市です。一方で、物価が安い地域であるため、経済的な視点で見ても留学生活にゆとりを持たせられます。
とくに家賃や生活費は、トロントやバンクーバーに比べて大きく支出を抑えられます。2024年3月時点で、カナダの都市部で1ベッドルームを契約すると25万円~30万円(2,220カナダドル~2,604カナダドル)が相場です。
一方で、モントリオールでは約19万円(1,693カナダドル)で契約することができます。留学に必要な予算のハードルを少しでも下げたい方は、モントリオール留学がおすすめです。
モントリオールはフランス語圏ですが英語で教えている高校もあります。また親が語学学校やカレッジに就学した場合、1年間の短期プログラムであったとしても、子供は公立学校に無償で留学できます。
最近はモントリオールの語学学校にお母さまが、公立小学校にお子様が通われている事例などがあります。このように1年間親子で留学をする方が増えています。
ビクトリアは、バンクーバーより少し規模の小さい街です。学校の雰囲気もアットホームで、少人数制クラスを持つ語学学校が多いことが特徴です。
州 | ブリティッシュコロンビア(BC)州 |
人口 | 約40万人(2021年、メトロビクトリア全体) |
言語 | 英語 |
平均気温 |
年間平均気温:約10.5°C ・冬:約4°Cから8°C ・夏:約16°Cから22°C |
空港/直行便 |
ビクトリア国際空港(YYJ)/日本からの直行便なし ・バンクーバーからフェリーで約1.5時間、飛行機で約30分 |
日本との時差 |
・冬:-17時間 ・夏(3月中旬~11月上旬):-16時間 |
主な語学学校 | SSLC、inlingua Victoria、GVなど |
「自分から積極的に発言するタイプではない…」「まずは6か月以内の短期留学から考えている!」という方におすすめの留学先です。
ビクトリアのおすすめポイントは、こちらの3つです。
1.一年を通して穏やかな気候で過ごしやすい
2.ネイティブスピーカーに囲まれた環境で生活できる
3.イギリス文化を感じられる観光スポットが豊富
それぞれ解説します。
ビクトリアは、バンクーバー島の南端に位置するブリティッシュコロンビア(BC)州の州都です。一年を通して穏やかな気候であることが特徴で、寒さや雨が苦手な方におすすめのエリアと言えます。
冬でも氷点下になることが少なく、他のカナダの都市に比べて過ごしやすい環境が、日本人留学生からも人気です。たとえば、クラスメイトとハイキングやサイクリング、海辺でのリフレッシュなど、アウトドアアクティビティが楽しめます。
暖かい気候でストレスの少ない生活を送りたい方にピッタリな留学先の一つです。
ビクトリアは、住民のほどんどがカナダ人のネイティブスピーカーです。バンクーバーやトロントなどの都市部には、移民が大半を占めているため、英語学習の側面で見ればデメリットもあります。
一方で、ビクトリアではネイティブスピーカーに囲まれた環境で生活できる点が大きな魅力です。ビクトリア市民はフレンドリーな方が多いため、積極的にコミュニケーションをとることで、英語スキルを高められます。
また、街全体がアットホームな雰囲気で落ち着いており、治安が良いことでも知られています。小さなローカルコミュニティで生活したい方はビクトリアが合っていると言えます。
ビクトリアは、イギリス植民地時代の影響を大きく受けている都市です。レンガ造りの街並みの中には、いたるところに花が飾られており、「ガーデンシティ」という別名までついています。
カナダ人があこがれる「リタイヤ後に生活する場所」としても有名です。海と山に囲まれた落ち着いた環境でありながら、観光スポットが豊富で公共交通機関も発達している便利なエリアと言えます。カナダ生活でスローライフを楽しみたい方は、ビクトリア留学がおすすめです。
カルガリーはロッキー山脈に囲まれた気候が穏やかなエリアです。周辺の国立公園には自然がたくさんあります。
州 | アルバータ(AB)州 |
人口 | 約135万人(2024年推計) |
言語 | 英語 |
平均気温 |
年間平均気温:約5.5°C ・冬:約-10°Cから-5°C ・夏:約15°Cから25°C |
空港/直行便 |
カルガリー国際空港 (YYC)/成田空港から約10時間30分 ・バンクーバーから飛行機で約1.5時間 |
日本との時差 |
・冬:-16時間 ・夏(3月中旬~11月上旬):-15時間 |
主な語学学校 | OHC、GV、IGKなど |
また、日本人留学生が都市部に比べて少ないため、語学留学に集中できる環境です。2023年5月1日からウェストジェット航空が成田=カルガリーの直行便を運航しています。
カルガリーのおすすめポイントは、こちらの3つです。
1.年間300日以上晴れる穏やかな気候
2.留学費用や生活費を抑えられる
3.日本人留学生が少ない環境
それぞれ解説します。
カルガリーは、ロッキー山脈の麓にある自然豊かな近代都市です。年間300日以上が晴れという気候の穏やかさが最大の特徴と言えます。
周囲は国立公園や広大な草原が広がり、自然がたくさんあります。たとえば、世界的に有名なバンフ国立公園では、ハイキングや登山などのアウトドアアクティビティを楽しむことが可能です。
また、毎年7月に開催される「カルガリー・スタンピード」は、世界最大の屋外ロデオイベントとして有名です。カナダ東部と同じように冬の寒さはとても厳しいですが、のんびりとした田舎の雰囲気でゆったりと過ごせます。
カルガリーは、カナダの石油エネルギー産業の中心地です。また、観光業や牧畜業が盛んで、経済的に豊かであることから、連邦税がかかりません。
カナダのほかの都市では、一般的に5%の連邦税が発生します。カルガリーでは単純にこの5%の税金分が免除されるだけでなく、そもそもの物価が都市部に比べて低くなっています。生活コストを削減して、コスパの良い留学生活を送りたい方は、カルガリーがおすすめです。
カルガリーは、日本人留学生が少ない環境が魅力の一つです。カルガリーの日本人の割合は約0.3%と言われています。一方、トロントやバンクーバーでは100人に1人(1%前後)が日本人と言われているため、とても少ないことがうかがえます。
また、カルガリーはリゾート地として有名で、世界各国から「リゾートバイト(リゾバ)」を目的としてワーキングホリデービザで滞在する方がたくさんいます。ネイティブスピーカーのカナダ人やほかの留学生とつながりを持ち、英語学習に集中したい方は、カルガリーは絶好の留学先と言えます。
エドモントンは、カナダ西部のアルバータ(AB)州に位置する州都です。世界で最も北に位置する大都市の一つとして知られています。
州 | アルバータ(AB)州 |
人口 | 約156万人(2024年推計) |
言語 | 英語 |
平均気温 |
年間平均気温:約3.7°C ・冬:約-17°Cから-6°C ・夏:約15°Cから25°C |
空港/直行便 |
エドモントン国際空港(YEG)/日本からの直行便はなし ・カルガリー国際空港から飛行機で約1時間 |
日本との時差 |
・冬:-16時間 ・夏(3月中旬~11月上旬):-15時間 |
主な語学学校 | アルバータ大学付属語学学校など |
広大な自然の中でアクティビティを堪能したい方におすすめの留学先です。
1.質の高い教育機関で英語教育(ESL)が受けられる
2.大自然の中で開催されるサマーキャンプが大人気
3.税金や物価が安い
エドモントンは、カルガリーと同じく石油エネルギー産業の中心地です。財政が潤っているため、税金が安いことが特徴です。
オタワは、カナダ政府の本拠地である「パーラメント・ヒル」を中心とした政治の中心地です。また、国立博物館や美術館が点在するカナダ文化の中心地でもあります。
州 | オンタリオ(ON)州 |
人口 | 約107万人(2022年推計) |
言語 | 英語、フランス語 |
平均気温 |
年間平均気温:約6°C ・冬:約-10°Cから-5°C ・夏:約20°Cから26°C |
空港/直行便 |
オタワ・マクドナルド・カルティエ国際空港(YOW)/日本からの直行便はなし ・モントリオールから飛行機で約1時間 |
日本との時差 |
・冬:-14時間 ・夏(3月中旬~11月上旬):-13時間 |
主な語学学校 | オタワ大学付属語学学校など |
四季がはっきりしており、日本の気候とそこまで変わらないことが魅力の一つです。
1.自然保護区域でゆったりとした留学生活
2.イギリスとフランス両方の文化を学べる
3.日本人留学生が少ない
オタワは、カナダの首都でありながらそこまで大都会というわけではありません。自然と建物が融合したスローシティです。また、9月ごろにはたくさんのイベントが開催されます。
ウィニペグは、プレーリー3州の一つであるマニトバ(MB)州の州都です。別名「カナダのへそ」と呼ばれ、広大な土地を誇るカナダの中心にあります。
州 | マニトバ(MB)州 |
人口 | 約78万人(2022年推計) |
言語 | 英語、フランス語 |
平均気温 |
年間平均気温:約3.0°C ・冬:約-13°Cから-6°C ・夏:約18°Cから26°C |
空港/直行便 |
ウィニペグ国際空港(YWG)/日本からの直行便はなし ・バンクーバーから飛行機で約3時間 |
日本との時差 |
・冬:-15時間 ・夏(3月中旬~11月上旬):-14時間 |
主な語学学校 | Heartland、Global Education Language Instituteなど |
ボランティアが盛んに行われており、カナダのローカル文化に触れる機会が豊富です。
1.家賃や物価がとても安い
2.日本人留学生が少ない穴場スポット
3.語学学校が少人数制クラスを採用している
ウィニペグは、バンクーバーやトロントに比べて、生活コストや語学学校の費用がかなり抑えられます。また、日本人が少ないため、徹底的に英語学習と向き合いたい方におすすめの留学先です。
ハリファックスは、トロントから飛行機で約2.5時間の場所にあるノバスコシア(NS)州の州都です。世界遺産の「ルーネンバーグ」や「ペギーズ・コーブ」、赤毛のアンで有名なプリンス・エドワード島など、イギリス文化が色濃く残る港町です。
州 | ノバスコシア(NS)州 |
人口 | 約48万人(2022年推計) |
言語 | 英語、フランス語 |
平均気温 |
年間平均気温:約6.6°C ・冬:約-10°Cから-5°C ・夏:約15°Cから23°C |
空港/直行便 |
ハリファックス・スタンフィールド国際空港(YHZ)/日本からの直行便はなし ・モントリオールから飛行機で約1.5時間 |
日本との時差 |
・冬:-13時間 ・夏(3月中旬~11月上旬):-12時間 |
主な語学学校 | CLLC、ILI、Halifax Language Institute of Canada、ALCCなど |
日本人が少なく、現地のカナダ人と深い交流が可能な中規模都市です。ファーマーズマーケットなどのイベントも豊富なエリアです。
1.冬はあまり寒くならず、夏はさわやかな過ごしやすい気候
2.生活に必要なものは徒歩で調達できる中規模都市
3.日本人が留学できる語学学校が6校
ハリファックスは、物価や語学学校の費用が抑えられる田舎の都市でありながら、生活に不便を感じることのない「ちょうどよい街並み」が特徴です。語学学校の選択肢も比較的豊富であるため、近年「穴場スポット」として人気のエリアです。
ケロウナは、バンクーバーやビクトリアに次いで大きなブリティッシュコロンビア(BC)州の地方都市です。オカナガン湖の真ん中に位置し、四季を通してアウトドアスポーツが盛んに行われています。また、ブドウやリンゴの産地としても有名です。
州 | ブリティッシュコロンビア(BC)州 |
人口 | 約15万人(2022年推計) |
言語 | 英語 |
平均気温 |
年間平均気温:約8.1°C ・冬:約-5.8°Cから0.8°C ・夏:約19.1°Cから27.9°C |
空港/直行便 |
ケロウナ国際空港(YLW)/日本からの直行便はなし ・バンクーバー国際空港から飛行機で約1時間 |
日本との時差 |
・冬:-17時間 ・夏(3月中旬~11月上旬):-16時間 |
主な語学学校 | IGK、VanWest Collegeなど |
ケロウナは、ネイティブスピーカーに囲まれた環境での語学留学にぴったりの場所と言えます。また、ホスピタリティ分野のコープ(Co-op)プログラムを履修して、提携するホテルやレストランで働くことを視野に入れた留学が可能です。
1.温暖な気候でゆったりとした留学生活
2.生活費が安いのにアルバイト先は豊富
3.犯罪率が低くアットホームな環境
ケロウナは、バンクーバーから車で約4時間で行くこともできます。そのため、バンクーバーで都会の生活を楽しんでから、ケロウナでゆったりとした田舎ライフを満喫する選択肢もおすすめです。
そもそもの大前提として、カナダに留学するメリットとは何なのでしょうか?大きく分けて5つあります。
・世界トップレベルの教育システム
・留学費用が比較的リーズナブル
・公用語が2言語(英語とフランス語)
・文化や宗教、人種のるつぼ
・留学後のキャリアが豊富
ここからは、「留学先として見たカナダ」の魅力や特徴について解説します。
カナダの教育機関は世界的に見ても水準が高いことで知られています。トロント大学、マギル大学、ブリティッシュコロンビア大学などの名門大学があり、国際的な大学ランキングで常に上位を獲得しています。
実践的な学習環境で、最先端の設備を活用した研究が進められています。日本人留学生の中にも、語学留学を皮切りに、カナダの高校や大学に進学していく方がいます。
同じ北米のアメリカ留学に比べて、カナダ留学は生活コストや語学学校の費用が抑えられます。具体的には、家賃や生活費、学費の合計が、アメリカと比較して約20〜30%抑えられる可能性があります。
また、カナダのキャリアカレッジ(専門学校)には、「英語学習(ESL)→専門学習→有給インターン」が経験できるコープ(Co-op)プログラムがあります。フルタイムで働きながら現地の生活費を稼げるため、これらの制度を活用して留学費用を抑えることが可能です。
さらに、「トビタテ! 留学JAPAN」などの奨学金制度を活用することで、初期費用を大きく抑えられます。カナダ留学に活用できる奨学金制度については、こちらの専門ページを参考にしてください。
【2025年】カナダ留学で使える奨学金|給付型と貸与型の違いや条件を総まとめ
カナダでは、英語とフランス語の2言語を公用語としています。とくにケベック州やオンタリオ州の語学学校では、英語学習(ESL)とフランス語学習の2つのプログラムを開催していることが一般的です。
また、カナダは移民の受け入れに寛容な国であるため、「第二言語としての英語」の学習カリキュラムが整っています。語学学校で教えてくれる英語には、ほとんどなまりがなく、一生使える実用的な英語コミュニケーションスキルが身につきます。
カナダは、言語のみならず、文化や宗教についても多様性を受け入れている国として有名です。その理由を歴史的に簡単に説明します。元々は原住民族(ファースト・ネーションズ)が生活していた土地にフランスとイギリスが入植しました。
その後、カナダは移民を積極的に受け入れて成長していきました。そのため、国民全員が「あの人はカナダ人、あの人は外国人。」などの価値観に縛られていません。
たとえば、2003年にはブリティッシュコロンビア(BC)州とオンタリオ(ON)州で、同性婚が合法となりました。また、2005年にはカナダ全土で合法化されています。
トロントやバンクーバーにはゲイストリートがあり、LGBTへの理解者もたくさん生活しています。カナダの首相も、性的少数者の文化をたたえる「プライド・パレード(Pride Parade)」に参加するなど、日本では経験ができないダイバシティに触れられます。
IAJP留学センターでは、LGBTの方向けの留学支援・サポートを実施しています。問い合わせフォームから、ぜひお気軽にご連絡下さい。
カナダ留学を経験すると、その後の人生におけるキャリア選択が豊富になります。とくに留学生の永住権取得にとても友好的です。
たとえば、カナダ政府認定の教育機関で学位を取得すると、ポストグラジュエイトビザ(Post Graduation Work Permit)を活用することで、最大3年間はフルタイムで働きながらカナダで生活できます。
また、カナダの教育機関の学位は世界的に評価されているため、グローバル企業や国際機関への就職も視野に入ります。このように、カナダ留学によって得た経験は、将来のキャリア形成に大きなプラスとなって影響するはずです。
ワーホリやポスグラ(PGWP)からカナダ移住は可能?永住権の取得方法、メリット・デメリット、ポイントを解説!
ここからは、カナダ留学の都市選びに関するよくある質問について回答していきます。
カナダで家賃や物価が安いエリアは地方都市です。たとえば、カルガリーやウィニペグ、モントリオールは、トロントやバンクーバーなどの大都市に比べて、生活コストが抑えられる傾向があります。
具体的には、家賃や食費、語学学校の学費などの項目で比較して検討することがおすすめです。物価水準が低い都市ごとのメリット・デメリットについては、こちらの専門ページを参考にしてください。
カナダ留学におすすめな物価が安い都市とは?メリット・デメリットをランキングで比較
日本人留学生から人気の大都市であるバンクーバーは、地下鉄やバス、レンタサイクルなど公共交通機関が発達しています。バンクーバー国際空港からはバスやスカイトレイン(電車)が市内の中心地まで通っているため、留学初心者の方でも現地の方に道を尋ねれば、目的地まで到着できるはずです。
また、バンクーバー生活に慣れてきたらエクスプレス・バスやナイト・バス、シーバス(フェリー)などを駆使して、バンクーバーの郊外に出かけてみることをおすすめします。公共交通機関の使い方などはこちらの専用ページを参考にしてください。
バンクーバーの公共交通機関まとめ|空港・バス・スカイトレイン(電車)・シーバス(フェリー)
カナダ留学の都市選びは、留学生活を充実させるために重要なポイントです。留学生自身の希望やバックグラウンド、留学目的などを総合的に考慮して、ピッタリのエリア・都市を選びましょう。
たとえば、国際交流が目的の方は世界中から人が集まる大きな都市がおすすめです。また、アットホームな雰囲気でのんびり生活したい方は、地方都市への留学がおすすめと言えます。
一方で、「そもそも行ったこともないカナダの都市の雰囲気なんてわからない!」という方は、弊社IAJP留学センターが無料でご相談・アドバイスさせていただきます。
日本人の割合や語学学校の授業内容など、専門家であるからこそ提供できる情報があります。ぜひお気軽に、公式LINEまたは問い合わせフォームからご連絡ください!
野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。