最終更新日:2023年7月21日
カナダ留学の期間やその後の進路によって使えるビザは異なります。
入国前に事前にビザの種類を正しく認識しておくことで、カナダでの滞在期間を最長に伸ばすことができる可能性があります。
入国後に後悔しないためにも、それぞれのビザの内容を抑えておきましょう。
今回の記事では、カナダ留学に使えるビザの種類の解説と、最長で滞在することができる組み合わせを紹介していきます。
まとめ項目も充実しているので、是非最後までご覧ください。
*この記事は2018年4月に投稿したものを2022年5月に加筆修正したものです。そのため、2022年5月時点の情報にアップデートされています。
まず、カナダ留学に使えるビザの種類は、以下の5つがあります。
ここからは、一つずつビザの内容や特徴を解説していきます。
社会人になってから海外に行きたいと考える人にとって、最も身近に感じるビザがワーキングホリデービザですね。
特徴は、18歳〜30歳までという年齢制限があることと最長1年間の在留が可能なことです。ワーキングホリデービザは、カナダ政府が招待状形式で配布するビザで、1年間に発行できる上限が決まっています。
そのため、日本国籍の方であれば年間6,500人の枠に入る必要があります。
また、6か月間の就学ができたり、観光ビザからの乗り換えができたりするというメリットがあり、汎用性の高いビザであると言えるでしょう。
学生ビザとは、6ヶ月以上の就学をする場合に必要なビザです。
最大の特徴として、基本的に就労はできない点が挙げられます。
但し、 政府指定校の専門学校やカレッジ、大学などで6か月以上の専門プログラム(ESLなど語学プログラムは除く)を使って就学する場合は、プログラム就学中週20時間のアルバイト(就労)することができます。
あくまでも、専門学習のための留学に特化したビザであると言えます。
CO-OPワークビザは、学生ビザに付随するビザです。
専門学校やカレッジ、大学プログラムの中で有給インターンシップ(CO-OP)プログラム、つまりプログラムの中に有給実習が含まれている場合に申請することができるビザです。
海外での就職活動の仕方がわからないという方や、有給インターンシップの経験をしっかり履歴書に書きたいという方のおすすめのビザになります。
注意点としては、就学期間の50%を越えて就労することができないこと、就学プログラムの範囲を越えた分野での就労はできないことが挙げられます。
CO-OPワークビザについての詳しい内容や申請方法については、以下の動画で解説していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
なお、COOPプログラムを持つ専門学校を一部こちらにまとめています。ビザや学校相談について何かわからないことがありましたら気軽にお問合せください。
ポストグラデュエート就労ビザとは、カナダ政府が認定している高等教育機関において、8か月以上の就学過程を卒業した生徒に対して与えられる就労ビザです。
就学期間などの要件により変動しますが、最長期間は3年間と定められています。
「せっかくカナダの学校を出たのだから、そのままカナダで働いてみたい!」という方におすすめのビザです。
観光ビザは、海外旅行や海外への短期留学に使うイメージがあるのではないでしょうか。
カナダでは、6か月以内の就学・就労については、観光ビザ(=日本のパスポートのみ)で渡航が可能です。
IAJPは、学校申込みされる方で、ビザ申請が必要な方に対して、無料でお手伝いさせていただきますのでご安心ください。
お問い合わせ希望の方は、オンラインにてこちらからETAの申請をよろしくお願いいたします。
以下の表では、ここまで紹介してきたカナダ留学、ワーキングホリデーに使えるビザの種類ごとの特徴や滞在期間についてまとめています。
ビザの種類 |
就学 | 就労 | 滞在期間 |
---|---|---|---|
学生ビザ | 6ヵ月を超えての就学が可能 | 基本的に不可能 但し、 政府指定校の6か月以上の専門プログラム(ESLなど語学プログラムは除く)で就学する場合は可能。 |
就学期間の滞在が可能 |
CO-OPビザ | 可能(有給の実習) | 就学期間+実習の期間滞在が可能。 | |
ポストグラディユ エート就労ビザ |
カレッジ・大学卒業後に発行されるビザ | 卒業までに雇用先を見つけるとそのまま仕事することができるビザ。実習先で企業先から認められるとそのまま雇用の継続につなげるというのが目的のビザです。そのままカナダへ移民する一番の近道と言われているビザ。 | 最大3年の就労・滞在が可能 |
ワーキングホリデー(IEC)ビザ | 最大6か月までの就学が可能 | 最大1年間の就労が可能 | 最大1年間の滞在が可能 |
観光ビザ (=パスポートのみの入国) |
最大6か月までの就学が可能 | 不可能 |
最大6か月までの就学が可能 |
留学先での就労の有無や、期間によっても選択すべきビザは変わってきます。この表を参考にして、まずは留学の目的と生活ぶりについて考えていきましょう。
実は、ワーキングホリデービザを使ってカナダにいった方の多くが、「ワーホリ使わなきゃよかったー!」と悔やんでいます。
理由は、ワーキングホリデービザは一度しか使えないためです。
学生ビザとの併用によって、専門学校で英語と専門プログラムを学んだ後に、有給インターンシップが1年間できる場合があるため、なんとなくワーホリビザで申請した人の多くは、帰国時に後悔してしまうのです。
特に、以下のような思いを抱いて、カナダに留学に向かう方は注意が必要です。
ワーキングホリデービザの特徴を踏まえた上で、最善の選択肢であるのか、今一度見直してみましょう。
カナダのワーホリ体験をされたMIZUKIさんが、ちょうどCO-OPプログラムがある専門学校についてお話ししているのでよければ参考ください。
MIZUKIさんの個人的な感想になりますが、私も実際に同じことを感じた1人です。ワーホリに行く前にこのことを知っていたらと思っています。
一生に1度のカナダワーホリです。是非ワーホリ申請をする前に一度考えてみてくださいね。
ここからは、カナダの滞在期間を伸ばすことができるビザの組み合わせについて紹介していきます。
最もおすすめの方法は、学生ビザの申請をして6か月間の就学を行った後に、ワーキングホリデービザを使って1年間就労をするプランです。
英語圏の生活感にも慣れてきたころに、次は実践的な社会人経験が積めるのが最大のメリットです。
一方で、ワーキングホリデービザで入国した後に学生ビザの申請をして長期滞在をする方法もあります。
この方法では、就学に必要な資金が確保できていることやカナダ政府が認定する学校での就学が条件とされています。
ワーキングホリデーのためにカナダに来たけど、あまり観光ができていないから、もう少し観光してから帰国したいという方には、観光ビザへの切り替えがおすすめです。
この場合には、カナダドルの残高証明が必要となるので、ワーキングホリデーでしっかりと審査の準備を進めておきましょう。
一方で、観光ビザからワーキングホリデービザに切り替える方法もあります。
この場合は、18歳~30歳までの年齢制限がある点に注意が必要です。
例えば急にカナダ留学をすることになり、学生ビザの申請が間に合わないという場合は、気軽にパスポート1つ(ETA申請は必須)で入国できる観光ビザと学生ビザの組み合わせがおすすめです。
この2つのビザは、基本的に就労が禁止されているため、就学と観光を目的とする滞在である必要がある点には注意しましょう。
また、ワーホリに切り替える際はアメリカなど、カナダ国外に出国し、カナダに再入国する必要があります。
また観光ビザで入国する場合は基本往復の航空券が必要になります。
2019年より指紋認証登録(バイオメタリックス)が必要になってから、再入国が難しくなっているともいわれているため、その点も把握しておく必要があるでしょう。
さらに、観光ビザの場合は入国の際に、復路の航空券が必要とされているため、もし入国後学校に行かれるのであれば、先に学生ビザで入国した後に、現地でワーホリビザに切り替えると、バイオメタリックスの問題も解決できるのでスムーズです。
カナダに長期滞在するための方法としてもう一つ有効なのが、学生ビザを延長するという選択肢です。
学生ビザは、学校期間内であれば国内滞在が可能となります。
そのため、カナダ政府認定の大学院や専門学校への進学をする場合には、就学期間の延長とともに滞在期間をのばすことが可能です。
カナダ留学の期間やその後の進路によって使えるビザは異なります。
また、入国前に事前にビザの種類を正しく認識しておくことで、カナダでの滞在期間を最長に伸ばすことができる可能性があります。
まずは、どんな留学タイプが自分にあっているかを知ることから始めましょう。
このサイトを運営する「IAJP」では、カナダ留学に関する無料相談や留学サポートを実施しております。
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また、まずはLINEで気軽に相談したいという方はこちらからご連絡ください。
あなたもぜひカナダへの留学・ワーホリを検討してみてはいかがでしょうか。
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野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。