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中学を卒業して高校進学とともに、カナダに留学する日本人は過去に比べて圧倒的に増えています。高校留学には、若いうちから国際共通言語である英語を学べるという大きなメリットがあるためです。一方で、親元を離れることによって生徒も保護者も不安に感じることも多いでしょう。特に、カナダでは公立高校に進学するか私立高校に進学するかで、学生時代は大きく変わります。
そこで今回は、カナダの公立高校と私立高校、それぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。留学エージェントIAJPのおすすめの結論をまずいうと、「カナダを感じるなら公立!進学に力を入れるなら私立!」です。本記事を最後までご覧になって、詳しい理由や詳細について理解を深めていきましょう。
高校進学とともに海外に留学に行く「高校留学」。人生の早い段階で様々な刺激を受けることができるため、近年特に人気の留学方法です。一方で、親元を離れることによる不安からデメリットが生まれることもあります。ここからは、高校留学に行くメリット、デメリットについて紹介していきます。
高校進学の段階で海外留学に行くことで、以下のようなメリットがあります。
高校留学をする15歳から17歳の期間は、様々な文化や価値観、学問を吸収しやすい時期です。また、高校留学後の進路にも有利に動くことが多いのがメリットです。詳しい内容については、「高校生が海外留学に行くメリットとデメリットとは?カナダが選ばれるポイントを解説」の記事で解説しておりますので、ぜひこちらも参考にしてください。
一方で、高校進学の段階で海外留学に行くことで、以下のようなデメリットがあります。
留学期間中は、日本で高校に通う以上にお金が掛かります。また、日本の教育機関と異なりカナダの高校は「入るのは簡単、出るのが難しい」が最大の特徴です。親元を離れて一人で戦う意思がある人でないと、心の底からカナダの高校時代を楽しむことができません。高校進学と同時に海外留学に行く場合は、メリットとデメリットをしっかり把握して決断することをおすすめします。
カナダは、様々な人種や宗教、国籍の人が混在する国家です。このような「THE カナダ」を感じたいなら、公立高校への留学がおすすめです。他にも、高校留学で公立を選択するメリットはたくさんあります。
それでは、詳しく見ていきましょう。
公立高校には様々な国籍や文化的背景を持つ生徒が集まっています。そのため、留学生として公立高校に入学することで、多様な文化に触れ、国際交流の機会を得ることができます。数ある英語圏の国の中でも、留学先としてカナダを選択する決め手は、「カナダには国際色豊かな環境があるから」ではないでしょうか。公立高校に留学することで、その目的にあった環境を得られるでしょう。
公立高校は政府の管理下にあり、教育の質と安定性が保証されています。また、カナダでは職員の給料、福利厚生が充実しているため、公立高校の先生は人気の職種です。そのため、優秀で質の高い教育者が集まっています。これらの理由から、カナダの公立学校は充実したカリキュラムと高い教育基準を持っており、留学生も高水準の授業を受けることができます。
留学費用が抑えられる
公立高校は私立高校に比べて費用が抑えられています。授業料や学用品の費用が公立高校では比較的低くなっているため、経済的な負担を減らすことができます。公立高校と私立高校の1年間のカナダ留学の全体費用については以下の通りです。
公立高校費用(1年間) |
私立高校費用(1年間) |
200~260万円 |
250~450万円 |
ただし、上記の費用には授業料、教材費、宿泊費用(寮またはホームステイ)が含まれています。なお、私立高校は制服代金も含んでいます。
カナダの公立高校は教育の質や費用の面で大きなメリットがある一方で、デメリットとなる部分も存在します。ここからは、カナダの公立高校のデメリット、注意点について解説していきます。
カナダの公立高校は地域ごとに教育カリキュラムが決められており、そのため年度ごとや地区ごとに教育内容や学力レベルに差が生じることがあります。これは教育の権限が地方政府に委ねられているためであり、結果として学生が移動した場合に学習内容の違いに適応する必要が出てくることがあります。日本からの留学生は特に「カナダのスタンダード」を知らないため、この違いに気が付けないことが多いです。
一般的に私立高校は公立高校に比べて豊富な予算を持っているため、施設の充実度に差が生じることがあります。公立高校では予算削減の影響を受ける場合があり、設備や学習リソースの更新や充実が十分に行われないことがあるとされています。ただし、これは全ての公立高校に当てはまるわけではなく、学校ごとに差があるため、具体的な学校の調査が必要です。
カナダの高校留学で、もう一つの選択肢となってくるのが私立高校です。私立高校には、公立高校にない以下のようなメリット、特徴があります。
ここからそれぞれの内容について見ていきましょう。
カナダの私立高校は公立高校よりも少人数のクラスで授業が行われることが多く、教師との関係が密接です。個別の学習ニーズに対応しやすく、より個別の指導を受けることができます。そのため、進学や個別のレッスンに力を入れるなら私立高校への留学がおすすめです。
私立高校は独自のカリキュラムを持っていることがあり、公立高校よりも多様な科目やプログラムを提供しています。たとえば、国際バカロレア(IB)やアドバンスト・プレイスメント (AP)に対応する授業がある学校もあります。このように、私立高校では自分の興味や将来の進路に合わせた学習を深めることができます。
国際的な学校教育プログラムであり、幅広い学科をカバーする総合的なカリキュラムです。IBは高い学術的基準を持ち、学生の知識、批判的思考、コミュニケーション能力の発展を重視しています。
高校生が大学レベルのコースを履修することができるプログラムです。APでは複数の科目で試験を受け、高得点を取得することで大学の学分として認められます。高度な学術的挑戦を提供し、大学進学の優位性を高めることが目的です。学生はより高度な学習体験を得ることができ、大学でのコースワークの免除や優遇入学の機会を得ることもできます。
私立高校では、日本人留学生の受け入れが寛容である学校で日本人カウンセラーまたは日本語対応のカウンセラーが在中していることがあります。高校留学に行く留学生のほとんどが一度も親元を離れたことがない生徒、もしくは初めて海外に来る生徒である場合も多く、はじめのうちは不安が募るばかりでしょう。そのようなときに相談できるカウンセラーの存在は大きいです。
カナダの私立高校には、進学に特化したカリキュラムの充実と日本人留学生でも安心のサポート体制というメリットがあります。一方で、多様性や費用面でデメリットもあります。ここからは、カナダの私立高校のデメリット、注意点について見ていきましょう。
カナダの公立高校は、様々な人種や宗教、生活環境の生徒が在籍しているのに対して、私立高校では、同じような学力、環境、価値観、目標を持つ生徒同士での生活を送ることになります。そのため、視野を大きく広げるというよりは、仲間内で切磋琢磨していくという認識の方が近いでしょう。
公立高校費用(1年間) |
私立高校費用(1年間) |
200~260万円 |
250~450万円 |
先述の通り、公立高校と私立高校では学費や教材費の部分で大きな差が生まれてしまいます。場合によっては、1年間の留学費用が2倍近くの差になることもあります。留学予算を含めて、高校留学の留学先を決めて行くことをおすすめします。
カナダのバンクーバーに近いエリアで、満足度の高い高校留学を提供しているのが、Mission School District(ミッション教育委員会)とAbbotsford School District(アボッツフォード教育委員会)です。ここからは、それぞれの簡単な紹介と詳細ページの案内をしていきます。
Mission School Districtは、バンクーバー空港から車で約1時間にある自然がきれいな学区です。授業料も他のエリアより安いのが最大の特徴!ホストファミリーも学校自体が契約・管理しているので、万が一ホームステイ先で問題があった時もスムーズ対応してくれる安心感があります。地元住民は移民の方ではなく昔から住んでいるネイティブスピーカー!都市部に近い田舎の治安が良い地域で高校生活をしたい方におすすめです。
Mission School District(ミッション教育委員会)の学校詳細ページはこちらから!
アボッツフォードはバンクーバーから東へ80kmの所にある学区で、バンクーバーからもアクセスが良い地域であると言えます。留学生は、高校卒業準備を進めながら、北米トップ大学への入学を目指していきます。授業は、最新の設備を使用した現代的な施設での様々なプログラムが用意されています。また、学校独自にホームステイ先と提携しているので、未成年の子供でも安心して満足度の高いホームステイが経験できます。
Abbotsford School District(アボッツフォード教育委員会)の学校詳細ページはこちらから!
カナダのトロントに近いエリアで、満足度の高い私立高校がUMC(Upper Madison College)High SchoolとBronte Collegeです。ここからは、それぞれの簡単な紹介と詳細ページの案内をしていきます。
UMC(Upper Madison College)High Schoolは、メインキャンパスをトロントに、サブキャンパスをエグリントンに構えるカナダのハイスクールです。生徒はG6からG12まで(中学1年生から高校3年生相当)幅広く受け入れています。世界中から留学生が来ているため、国際色の豊かさが特徴です。また、コミュニケーションに重点を置いた授業を行っています。カウンセラーによるサポートが受けられるため、初めての海外留学でも安心できる環境です。
UMC(Upper Madison College)High Schoolの学校詳細ページはこちらから!
カナダ・トロントから車で約30分のところにある私立の国際バカロレア(IB)ワールドスクールU(高校)です。キャンパス内に学生寮を持つ学校で、学力向上だけでなく一人一人の人間的成長に重点をおき、これからのグロールな多様性に富んだ社会で偏見のない柔軟な姿勢、寛容性、他者への敬意を育むことを大切に学校教育を行っている学校!
カナダの高校留学に行きたい方、高校留学を子どもにさせたい方の中には、「公立、私立どちらに通わせた方がいいのかな?」という悩みを抱えている人も多いでしょう。悩んだときには、以下のようなポイントを抑えて選択するのがおすすめです。
カナダ留学に行く目的として、「英語力を高めたい」が第一にあるのであるとしたら、公立高校に行っても私立高校に行っても大丈夫でしょう。一方で、「カナダの多様性に触れながら自立心を高めたい」という目的があるならば、公立高校留学をおすすめします。また、「有名な北米の大学に進学する」ことを前提として勉学に励みたいのであれば私立高校留学をおすすめします。このようにまずは目標設定に応じた選択をしてみましょう。
高校留学は3年間が基本です。しかし、1年間やそれよりも短期で留学に行ってみることもおすすめです。私立高校を中心に短期留学やサマーキャンプといったイベント留学を数多く実施しています。まずは、これらの留学に参加してみて「本気で3年間の挑戦がしてみたい!」となれば、実体験を踏まえて公立高校か私立高校かを選択することができます。
カナダでは公立高校に進学するか私立高校に進学するかで、学生時代は大きく変わります。そこで今回は、カナダの公立高校と私立高校、それぞれのメリットとデメリットについて解説していきました。留学エージェントIAJPのおすすめの結論をまずいうと、「カナダを感じるなら公立!進学に力を入れるなら私立!」です。短期留学の経験を踏まえたうえで、目標設定に応じた留学先を選択することをおすすめします。
カナダ留学についての相談や留学準備期間中の問い合わせは、カナダ専門留学エージェントIAJPが無料で承っています。SNSを使ったカナダ情報の発信やお役立ちコラムの執筆も行っていますので、ぜひ一度公式サイトを訪れてみてくださいね!あなたの留学が輝かしい意味のあるものになることを祈っています。
野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。