
最終更新日:2024年9月7日
「語学学校のクラスメイトに日本人が多いのは嫌だな…」
「有名で人気の語学学校には日本人がたくさんいるのでは?」
このような疑問を抱えている留学希望者は多いでしょう。確かに、2021年のカナダ国勢調査では、バンクーバー周辺に住んでいる日系人は約55,000名、割合でいうと1.7%という結果が出ています。語学学校の留学生に限って言えば、平均で12%程度とその割合はより大きいです。
そこで本記事では、カナダで日本人が少ない地方都市や語学学校について紹介します。また、カナダ留学で日本人が少ない環境を作るメリットについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
参照:カナダ(主にバンクーバー周辺)におけるライフスタイル分野(日用品)市場調査|日本貿易振興機構(ジェトロ)
これからカナダに語学留学しようとしている方から、「日本人が少ない場所はどこですか?」という質問をよく耳にします。カナダ留学で日本人が少ない環境を求めるなら、こちらの4つがおすすめの選択肢です。
・日本人が少ないカナダの地方都市(田舎)に留学する
・国籍比率があるカナダの語学学校に留学する
・大学やキャリアカレッジ(専門学校)の付属学校に入学する
・モントリオールでカナダ人と一緒に英語を学ぶ
バンクーバーやトロントなど、大都市の語学学校では、学生の20%以上が日本人留学生というケースもよく見かけます。そこで、思い切ってマイナーな田舎の都市に留学したり、ハイレベルな大学やキャリアカレッジ(専門学校)の付属学校に入学することがおすすめです。
また、カナダの公用語は英語とフランス語ですが、面白いことにすべてのカナダ人が、英語が堪能なわけではありません。とくに、モントリオールがあるケベック州では、カナダ人が語学学校で英語を学ぶこともよくあります。
このように、日本人留学生が少ない都市や環境は、みなさんが思っている以上に簡単に見つかります。英語漬けの毎日を送りたい方は、これら4つの選択肢からあなたのスタイルに合っているものを選んでみてください。
モントリオールへの留学におすすめの語学学校について知りたい方は、こちらの専門ページをご覧ください!
モントリオールおすすめ語学学校4選!フランス語も英語も学べる貴重な環境で留学経験を!
ここからは、日系人移民・日本人留学生が少ないカナダの地方都市を4つ紹介します。
・ケロウナ(Kelowna)
・ウィスラー(Whistler)
・ウィニペグ(Winnipeg)
・ハリファックス(Halifax)
ネイティブスピーカーと交流を深めつつ、田舎でスローライフをしたい方は必見です。
【ケロウナってどんな街?】
・カナダ西部のブリティッシュコロンビア(BC)州南部にある都市
・バンクーバー、ビクトリアに次ぐ、人口約14万人の「州第三の都市」
・温暖な気候とワイン産業が有名
・オカナガン湖周辺でのアウトドアアクティビティが盛ん
・ハイキングやサイクリング、ワインツアーなどが人気
所在地 |
ケロウナは、人口の約93%が英語を母国語とするネイティブスピーカーです。実は、多文化共生が進んでいるカナダでは、バンクーバーやトロントなどの大都市圏で、ネイティブスピーカーの割合が50%以下になっています。
そのため、ケロウナはネイティブスピーカーとの会話の機会が圧倒的に豊富です。また、温暖な気候のためなのか、穏やかな性格の方が多いことで有名です。英語力が乏しくて疲れてしまったときは、優しい現地の方や大自然に触れてリフレッシュできます。
【ウィスラーってどんな街?】
・ブリティッシュコロンビア(BC)州にある世界的に有名なスキーリゾート
・人口は約1万人ですが、年間200万人以上の観光客が訪れる
・冬季スポーツやアウトドアアクティビティが盛ん
・多国籍な雰囲気で、リゾート地として国際的に人気が高い
・スキー、スノーボード、マウンテンバイクなどのアクティビティが充実
所在地 |
ウィスラーは、世界中から観光客や働く人々が集まる多国籍な環境です。カナダのほかの地域とは異なり、ネイティブスピーカーだけでなく、様々なバックグラウンドを持つ人々と英語で交流するチャンスがあります。
また、リゾート地としての性質からワーキングホリデーで働きながら留学することが可能です。実践的な英語力を鍛えたい方に適しています。冬はスキーやスノーボード、夏はハイキングやサイクリングなど、アクティビティを通じてカナダの自然を満喫できるのも魅力です。
【ウィニペグってどんな街?】
・「カナダのへそ」と呼ばれるマニトバ州の州都(カナダのど真ん中に位置)
・人口約80万人の多文化都市で、歴史的な建物や文化的施設が豊富
・「カナダの文化的中心地」として知られ、アートや音楽、演劇が盛ん
・カナダのほかの都市と比べて物価が安いことで有名
・美しい自然も近く、冬にはウィンタースポーツも楽しめる
所在地 |
ウィニペグには私立の語学学校が1校しかありません。それ以外は大学附属の語学学校がほとんどで、高い教育水準が魅力です。どこの学校も日本人留学生の割合は5%以下です。
また、カナダの物価上昇率は日本よりもはるかに高いです。一方で、ウィニペグの物価は比較的落ち着いているため、留学コストを抑えられます。生活費や学費がほかの大都市に比べて手頃なため、長期間の留学を希望する方に最適な環境です。
【ハリファックスってどんな街?】
・ノバスコシア(NB)州の州都で、カナダ東部の大西洋沿いに位置する
・人口約40万人で、カナダ最古の大学がある学生の街
・港町として知られ、美しい海沿いの景観が魅力
・歴史的建物や博物館が多く、文化と歴史を学べる環境が整っている
・スコットランド系の民族が多いことで有名
所在地 |
ハリファックスは、移民の割合が10%未満であることが特徴です。そのため、90%以上の方が英語を話すネイティブスピーカーです。語学学校にも日本人留学生は少ないため、現地の学生やカナダ人との交流機会が多いと言えます。
また、港町としての歴史と豊かな文化に触れながら、英語漬けの毎日を送れます。海沿いの美しい景観や穏やかな生活環境で、リラックスした留学生活を送りたい方に最適です。
カナダの大都市バンクーバーやトロントにも、国籍比率などの厳しい制限がある語学学校に行けば、日本人だらけの環境を避けることが可能です。
・SGIC|St, George International College(セント・ジョージ・インターナショナル・カレッジ)
・ACCESS International English Language Centre(アクセス・インターナショナル・ランゲージ・センター)
・EC English Language Centers(イーシー・イングリッシュ・ランゲージ・センター)
・Kaplan International Languages(カプラン・インターナショナル・ランゲージ)
ここからは、日本人留学生が少ない語学学校を紹介します。
【セント・ジョージ・インターナショナル・カレッジとは?】
・トロントとバンクーバーにある語学学校
・学生数は平均180名ほどの中規模
・「楽しく、そして厳しく」というモットーのもと、毎日アクティビティを開催
・厳しい「イングリッシュ・オンリー・ポリシー」が徹底
・日本人比率は全体の約10%
SGIC|St, George International College(セント・ジョージ・インターナショナル・カレッジ)
【アクセス・インターナショナル・ランゲージ・センターとは?】
・トロントのダウンタウンの中心街にある語学学校
・ブロア・ヤング(Yonge&Bloor)駅から徒歩1分とアクセス抜群
・学生数は40名から50名ほどの小規模でアットホームな環境
・10代向けの英語学習プログラムも充実
・日本人比率は10%から13%前後
ACCESS International English Language Centre(アクセス・インターナショナル・ランゲージ・センター)
【イーシー・イングリッシュ・ランゲージ・センターとは?】
・モントリオール、トロント、バンクーバにキャンパスがある語学学校
・「30+(30歳以上の大人向け)プログラム」も受講可能
・英語力のレベルアップ保証あり(8週間でカウンセリング)
・日本人比率は約15%ほど
EC English Language Centers(イーシー・イングリッシュ・ランゲージ・センター)
【カプラン・インターナショナル・ランゲージとは?】
・バンクーバーとトロント、そのほかに世界各国にキャンパスがある語学学校
・大手ならではの充実度と学生数の多さが魅力
・バンクーバーは450名から550名ほど、トロントは350名から450名ほど
・英語力に応じて授業で扱う教材が変わる
・日本人比率は約15%ほど
Kaplan International Languages(カプラン・インターナショナル・ランゲージ)
カナダ留学で日本人が少ない環境を作るメリットはたくさんあります。
・英語漬けの生活が送れる
・地元のネイティブスピーカーと触れ合える
・良心的なホストファミリーのもとでホームステイができる
・地方都市留学なら学費や生活費が抑えられる
バンクーバーやトロントなどの大都市では、日本人留学生同士で生活をしたり、大きな日本人コミュニティに所属したりと、何かと日本語と触れる機会がたくさんあります。意識的に日本人が少ない環境を自分から選択することで、ネイティブスピーカーとの繋がりができるうえに、英語力を高めることが可能です。
本来の留学の目的が「実践的な英語力を高めたい!」「カナダ人の文化を知りたい!」というものなら、日本人の少ない地方都市や語学学校に留学することがおすすめです。
カナダ留学に行く目的は、人それぞれ違うでしょう。しかし、日本人が当たり前に自分の周りにいる環境を求めている方はいないはずです。せっかく海外に留学に行くのですから、日本にいるときとは違う環境作りをしてみましょう。
日本人が少ない環境を求めている方は、カナダの地方都市に留学することをおすすめします。理由は、ネイティブスピーカーの数が圧倒的に多いため、都会にはない自然の豊かさや人のやさしさを感じられるためです。
「英語漬けの毎日を送るためにカナダに来たのに、バンクーバーの語学学校は日本人ばっかり…」ということにならないためにも、カナダの事情を詳しく知っている専門家のアドバイスを受けることは効果的です。
IAJP留学センターでは、カナダへの語学留学、ワーキングホリデー、コープ(Co-op)留学などのサポート業務をしています。相談に必要な費用はありません。ぜひお気軽に公式LINEまたは問い合わせページからご連絡ください!
野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。