目次
「カナダ留学にデビットカードは必要?」
「カナダ留学用に新しくデビットカードを作るときのポイントは?」
これからカナダに語学留学、ワーキングホリデーに行く方の中には、このような疑問を抱えている方が多いでしょう。結論から言うと、カナダに行ってからクレジットカードを作るのは難しいため、日本にいるときから国際ブランドのデビットカードを作っておくことがおすすめです。
そこで今回は、カナダ留学にデビットカードが必要な理由と、デビットカード自体のメリット・デメリット、おすすめのデビットカードランキングを紹介します。また、カナダ留学でデビットカードを作るときのポイントや使うときのコツなども解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
カナダ留学での現地の生活費の決済に、デビットカードはとても使い勝手が良いです。理由は、カナダでは日本よりもはるかにキャッシュレス化が進んでいるためです。
一橋国際大学の発表によると、カナダではおよそ90%の支払いがキャッシュレス型であると言います。たとえば、スーパーで食料品を買ったり、観光地でチケットを購入したりするときにも、デビットカードなら一枚ですべての決済をすることが可能です。
とくに、カナダに高校留学や大学休学留学に行く方で、「クレジットカードはなんとなく心配だな…」という方は、デビットカードを用意することをおすすめします。
参照:日本におけるキャッシュレス化推 進政策提案*|一橋国際大学
カナダ留学にデビットカードを持っていくメリットは4つあります。
・即時引き落としで使いすぎる心配がない
・原則として発行の審査はいらない
・現金で大金を持っていく必要がない
・国際ブランドならATMから現金を引き出せる
デビットカードは、自分の銀行口座にあるお金から即時で引き落とされます。クレジットカードと違い、後から高額の請求が来ることはありません。基本的にはカード発行時の審査がないため、高校生や大学生でも気軽に申し込むことができます。
また、VisaやMastercardなどの国際ブランドのデビットカードは、カナダのATMで現金の引き出しができるため、日本から大金を持って飛行機に乗る必要はありません。世界的にみるとカナダは治安が良いとされていますが、日本と比べると犯罪発生率は約12倍の水準です。
財布に現金を大量に入れておくのではなく、必要な分の小銭とデビットカード一枚で持ち歩くようにしましょう。
カナダ留学にデビットカードを持っていくデメリットは2つあります。
・銀行口座にある分しか使えない
・分割払いやリボ払いが選べない
・ポイント還元率が劣ることがある
デビットカードは銀行口座にある分しか使えない仕組みのため、無駄な買い物を抑制するというメリットがありますが、逆に言うと高額な買い物をしたら一気に預金が減るというデメリットでもあります。
たとえば、語学学校の入学金や学費は、一度に大きな金額を決済することになります。クレジットカードなら、分割払いやリボ払いを選択することもできますが、デビットカードは原則としてできません。
また、デビットカードの還元率はクレジットカードに比べると劣ることが一般的です。ネット銀行発行のデビットカードを活用するなど、ポイント還元率を高める工夫をすることをおすすめします。
カナダ留学におすすめなデビットカードをランキングで紹介します。
・楽天デビットカード
・住信SBIネット銀行デビット
・ソニー銀行|Sony Bank WALLET
・三菱UFJ銀行デビットカード
ここからは、それぞれの内容について解説します。
楽天銀行が発行する還元率1.00%のデビットカードです。100円ごと1ポイントたまる高い還元率を打ち出しているのは、現時点で楽天銀行のみとなっています。年会費無料のベーシックのほか、ショッピング保険が付くシルバー、海外旅行保険が付くゴールドなどから選択可能です。
年会費 | 無料(ベーシック) |
ポイント還元率 | 1.00% |
国際ブランド | Mastercard、JCB、Visa |
海外事務取扱手数料 | 3.08% |
海外ATM手数料 | ATMにより異なる |
海外旅行保険 | -(ベーシック) |
楽天デビットカードは、日本に帰国してからも楽天経済圏で暮らす方にとってかなり便利です。ネットショッピング楽天市場での買い物でポイントの倍率が上がります。ただし、ベーシックカード・シルバーカードは、海外旅行保険が付帯していないため、カナダ留学に行くときには別で加入するようにしましょう。
画像引用:デビットカード(Mastercard)|住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行が発行するデビットカードは、国際ブランドがMastercardの場合は還元率が0.80%です。また、海外でのATM利用手数料は2.50%と低水準であることが特徴です。年会費無料のデビットカードのほかにも、年会費11,000円(税込)で海外旅行保険が付いたプラチナデビットカードもあります。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.80%(Mastercard) |
国際ブランド | Mastercard、Visa |
海外事務取扱手数料 | 2.50% |
海外ATM手数料 | 2.50%(海外事務取扱手数料のみ) |
海外旅行保険 | - |
Apple Pay・Google Payなどのスマホ決済機能がついているため、カナダではスマホ一台で生活することができます。また、米ドル決済を選択すると、海外事務取扱手数料と同額のポイントキャッシュバックが受けられるため、実質的な負担は0円です。海外旅行や留学に行く方は、一枚持っておくと便利なカードと言えます。
「Sony Bank WALLET」は、ソニー銀行が発行するデビット機能付きキャッシュカードです。世界11か国の通貨(円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドルなど)に対応していて、カナダ以外の英語圏への語学留学でも使い勝手が抜群に良いと言えます。条件は厳しいですが、ポイント還元率は最大2.00%まで高めることも可能です。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.50% |
国際ブランド | Visa |
海外事務取扱手数料 | 1.79% |
海外ATM手数料 | ATMにより異なる |
海外旅行保険 | - |
海外事務取扱手数料が1.79%と、住信SBIネット銀行デビット以上に低コストです。カナダドルでの決済ができるため、ワーキングホリデーや留学中にアルバイトをする方におすすめです。
また、ほかの年会費無料のデビットカードにはなかなかないショッピング保険が付いています。一方で、海外旅行保険は対象外であるため、その部分は別で加入する必要があります。
画像引用:三菱UFJデビット(デビットカード)|三菱UFJ銀行
日本のメガバンク三菱UFJ銀行が発行しているデビットカードです。ポイント還元率は0.20%と決して高くはありませんが、決済の手軽さとメガバンクの信頼性が高い評価を受けています。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.20% |
国際ブランド | Visa |
海外事務取扱手数料 | 3.05% |
海外ATM手数料 | 110円 |
海外旅行保険 | - |
Google Pay・Garmin Payに対応しているため、スマホやスマートウォッチで決済ができます。また、ショッピング保険もついているため、カナダ留学中の決済やネットショッピングにも安心して利用できます。
カナダ留学でデビットカードを作るときのポイントはこちらです。
・国際ブランドは「VISA」を選ぶ
・海外事務手数料やATM引き出し手数料はできれば無料
・付帯保険の充実度は気にしすぎない
ここからは、それぞれ詳しく解説していきます。
デビットカードを作るときには、国際ブランドを選びます。VISA、Mastercard、JCBの3種類が広く認知されていますが、カナダではJCBが使えるショップは限られています。
そのため、カナダ留学用にデビットカードをこれから作る方は、世界シェアNo.1のVISAを選ぶことをおすすめします。また、すでにVISAデビットを持っていて、2枚目のサブカードを作りたいという方は、Mastercardがおすすめです。
短期の海外旅行ならあまり気にすることもありませんが、長期間の海外留学ではデビットカードの海外事務手数料だけでも大きな支出の一つです。そこで、海外事務手数料やATM引き出し手数料はできれば無料のものを選ぶことをおすすめします。
たとえば、ソニー銀行の「Sony Bank WALLET」なら引き落とし設定をカナダドル口座にすれば、決済手数料がかかりません。また、ATM引き出し手数料は、銀行によって設定がさまざまです。海外事務手数料とATM引き出し手数料が同一、またはあまり変わらないデビットカードを選ぶようにしましょう。
クレジットカードには3か月ほどの海外旅行保険が付帯している商品がたくさんあります。一方で、年会費無料のデビットカードには、ショッピング保険などの付帯保険が充実している商品がほとんどありません。
海外旅行保険には1週間で2,000円ほどから加入できるものもあります。付帯保険のために年会費を払ってクレジットカードを作るよりも、「デビットカード+格安保険加入」のプランの方がおすすめです。
カナダ留学でデビットカードを使うときのコツはこちらです。
・決済通貨をカナダドルに設定しておく
・口座残高を確認する
・暗証番号を設定する
決済通貨は日本円かカナダドルかで選択することができる場合は、必ずカナダドルでの決済を選択しましょう。日本円に設定したままだと、3%ほどの海外事務手数料が決済ごとに発生してしまいます。
そのため、カナダドル口座に残高があるかどうか事前にチェックすることも重要です。デビットカードはクレジットカードとは違い即時決済であるため、いざというときに「デビット決済ができない…」という事態にならないようにしましょう。また、不正利用を防ぐために暗証番号を設定することも大切です。
ここからは、カナダ留学でのお金・デビットカードに関するよくある質問に回答していきます。
デビットカードは即時決済する方式、クレジットカードは支払日にまとめて引き落とす方式です。また、付帯保険やポイント還元率、使える上限額に違いがあることが一般的です。
種類 | デビットカード | クレジットカード |
決済のタイミング | 即時 | 支払日にまとめて |
付帯保険 | ほぼない | ショッピング保険や海外旅行保険などが手厚い |
ポイント還元率 | 0.00~1.00%程度 | 0.50~2.50%程度 |
上限額 | 口座残高の範囲内まで | 設定している上限額まで |
カナダ留学におすすめの現地の銀行はこちらです。
・CIBC(Canadian Imperial Bank Of Commerce)
・TD(TD Canada Trust)
・Royal Bank(Royal Bank of Canada)
それぞれの銀行の詳細や口座開設の流れについては、こちらの専門ページを参考にしてください!
【留学生向け】カナダのおすすめの銀行とは?口座開設の流れも解説
カナダ留学で現地の銀行口座を開設した方がよい人とそうでない人との区別は、留学生の年齢や留学期間によって変わります。たとえば、以下のようなケースが考えられます。
種類 | 短期留学(2週間) | 語学留学(半年間) | ワーキングホリデー |
高校生 | 不要 | 不要 | - |
大学生 | 不要 | 必要(アルバイト) | 必要 |
社会人 | 不要 | 必要(アルバイト) | 必要 |
語学学校に通いながらアルバイトをする方やワーキングホリデー、コープ(Co-op)留学でがっつり稼ぎたい方は、基本的には全員カナダの銀行口座を開設する必要があります。
ワーキングホリデーやコープ(Co-op)留学で働くときに準備するものについては、こちらのページを参考にしてください!
カナダ留学での現地決済にはデビットカードが便利です。とくに、国際ブランドのシェアNo.1のVISAは、カナダのショップのほとんどで利用できます。これからカナダ留学用にカードを作りたい方は、ぜひ以下のランキングを参考にしてください!
楽天デビットカード
住信SBIネット銀行デビット
ソニー銀行|Sony Bank WALLET
三菱UFJ銀行デビットカード
また、IAJP留学センターでは、カナダへの語学留学、ワーキングホリデー、コープ(Co-op)留学のサポートをしています。カナダで数年間にわたって生活したカウンセラーが親身に無料で相談に乗ってくれます。お気軽に公式LINEまたは問い合わせページからご連絡ください!
野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。