目次
「トロントは寒すぎて住めないってホント?」
「カナダの都市の中でトロントは暑い方なの?」
「トロントへの旅行に持っていくべきアウターは?」
これからトロントに旅行や留学に行く方の中には、このような疑問を抱えている方も多いでしょう。トロントは、カナダ東部に位置するオンタリオ(ON)州の大都市です。日本と同様に四季がありますが、とくに冬の寒さは厳しいため、服選びを間違えると思わぬ出費がかさむ可能性があります。
そこで本記事では、トロントの気候や平均気温、降水量について紹介したうえで、季節ごとに最適な服装を紹介します。また、トロント留学に洋服を持っていくときの注意点やよくある質問にも回答するので、ぜひ最後までご覧ください。
【トロントってどんな街?】
・経済や文化、教育の中心地でありカナダ最大の都市
・150ヶ国以上からの移民が暮らす多文化共生社会
・オンタリオ湖の北岸に位置していて四季がはっきりしている
・夏と冬の寒暖差が激しい亜寒帯湿潤気候
・東京から飛行機(直行便)で約13時間
トロントの年間平均気温は約9℃と言われています。亜寒帯湿潤気候に該当するため、冬と夏の気温差が大きいことが特徴です。
夏(6月から8月)は、最高気温が25℃から30℃まで上昇しますが、湿度は低いためカラッという暑さです。 一方で、冬(12月~2月)は平均気温が約-5℃前後にまで一気に下がります。とくに寒さが厳しくなる1月は-10℃以下の日が続くこともあり、雪が積もることは日常的です。
また、トロントの降水量は、一年間を通して安定しています。6月から7月にかけての梅雨がある日本と比較すると少ないと言えます。確かに寒さは厳しいですが、カナダ国内で比較すると、トロントは過ごしやすい気候の都市の一つです。
画像引用・参照:地点別平年値データ・グラフ (世界の天候データツール (ClimatView 月統計値))|気象庁
トロントと日本の気候には、四季があるという共通点があります。春と夏は暖かいですが、秋になると一気に涼しくなり、カナダの国旗にも描かれている「紅葉(メープルの葉)」が楽しめます。
一方で、トロントと日本の大きな違いは冬です。たとえば、東京は気温が氷点下を下回る日はほとんどなく、雪も少ないです。しかし、トロントの冬は厳しい寒さと積雪が特徴です。
札幌出身の留学生の方でも「トロントの冬の寒さは凍てつく感じ。北海道の比にならない!」とおっしゃっていました。寒さが苦手な方は、湿度が低くて過ごしやすい夏にトロント留学を検討することをおすすめします。
トロントの春(4月、5月)はとても短いです。4月でも日本の3月並みの寒さで、厚手のコートからなかなか卒業できません。東京と比べると、最低気温が約9℃も違うため、春先にトロントに行く方は「気持ち温かすぎるかな?」くらいの格好を意識しましょう。
4月 | 5月 | |
トロントの最高気温 | 12.1℃ | 19.1℃ |
トロントの最低気温 | 1.2℃ | 6.8℃ |
東京の最高気温 | 18.8℃ | 22.8℃ |
東京の最低気温 | 10.7℃ | 15.4℃ |
トロントの春におすすめの服装はこちらです。
【メンズ】
トロントの4月はまだ寒さが残っているため、軽めのダウンジャケットやウールのコートがおすすめです。インナーにはセーターや厚い手のスウェットを合わせて、朝晩の寒暖差に対応できる重ね着をしましょう。ボトムスはデニムやチノパンで、足元は防寒も兼ねたブーツやスニーカーがおすすめです。
一方で、気温が10〜18℃まで上がる5月は、軽めのアウターが活躍します。トレンチコートや薄手のジャケットに、シャツやカーディガンを合わせたスタイルがおすすめです。 足元はスニーカーやローファーでおしゃれを楽しみましょう。
【レディース】
ロングコートや厚手のパーカーに、タートルネックのセーターやニットを着こむスタイルがおすすめです。ボトムスはデニムやレギンスにスニーカーやブーツを合わせて、暖かさとおしゃれを両立させます。朝晩は寒さをかんじるため、ストールやマフラーを持っておくと安心です。
5月に入ると薄手のジャケットやカーディガンに、ブラウスやTシャツを合わせて春らしい服装ができます。 日本からスカートや軽いパンツを持っていくこともおすすめです。
参照:TORONTO, ONTARIO|Weatherbase
トロントの夏(6月、7月、8月)は、湿度が低くカラッとしていて、すがすがしい暑さの日々が続きます。東京と比べると、最高気温は2℃から5℃ほどしか変わりませんが、最低気温は10℃近く差がつくときがあります。サマーキャンプや短期留学プログラムで渡航する方は、朝晩の冷え込み対策を考えておくことがおすすめです。
6月 | 7月 | 8月 | |
トロントの最高気温 | 24.6℃ | 27.1℃ | 26℃ |
トロントの最低気温 | 12.6℃ | 15.2℃ | 14.3℃ |
東京の最高気温 | 25.5℃ | 29.4℃ | 31.1℃ |
東京の最低気温 | 19.1℃ | 23℃ | 24.5℃ |
トロントの夏におすすめの服装はこちらです。
【メンズ】
トロントの6月はまだ涼しい日もあるので、Tシャツに薄手のジャケットやシャツを羽織るスタイルがおすすめです。ユニクロなどで売っている軽いコットンやリネン素材のTシャツ、ポロシャツが快適と言えます。ショートパンツや薄手のチノパンを合わせて、足元はサンダルやスニーカーで涼しさを演出しするファッションの方が多いです。
【レディース】
6月は軽めのTシャツやブラウスに、カーディガンやジャケットを羽織るスタイルがおすすめです。7月、8月はサマードレスやリネンシャツ、ショートパンツが活躍します。涼しげな素材や明るい色を取り入れ、快適かつおしゃれなファッションを心がけましょう。また、足元はサンダルを着用している方が多いです。
参照:TORONTO, ONTARIO|Weatherbase
トロントの秋(9月、10月、11月)は、一年を通して最も過ごしやすい季節の一つです。しかし、10月からは気温が一桁台の日が増えていき、11月には早くも氷点下を下回る日が出てきます。重ね着などをして、寒さ対策とおしゃれを同時に楽しみましょう。
9月 | 10月 | 11月 | |
トロントの最高気温 | 21.5℃ | 14.1℃ | 7.2℃ |
トロントの最低気温 | 9.9℃ | 3.6℃ | -1.1℃ |
東京の最高気温 | 27.2℃ | 21.8℃ | 16.9℃ |
東京の最低気温 | 21.1℃ | 15.4℃ | 9.9℃ |
トロントの秋におすすめの服装はこちらです。
【メンズ】
9月はTシャツやシャツに薄手のジャケットやカーディガンなど軽いアウターを合わせ、ボトムスはチノパンやデニムのスタイルがおすすめです。 10月には気温が下がるため、ウールのジャケットやセーターが重宝します。11月からは一段と寒くなるため、コートやダウンジャケットを着て、防寒対策を徹底しましょう。
【レディース】
9月はブラウスやTシャツの上にカーディガンや軽いジャケットを合わせる程度が快適です。 10月はセーターやニットを着てから、トレンチコートなどの軽めのアウターを羽織るスタイルがおすすめです。11月からウールコートやダウンコートは必須アイテムとなります。裏起毛のブーツやマフラーなどの防寒グッズも用意しましょう。
参照:TORONTO, ONTARIO|Weatherbase
トロントの冬(12月、1月、2月、3月)は、ほとんどの日が氷点下を下回ります。東京に比べて10℃近く気温差があるため、その寒さに驚く留学生もたくさんいます。雪用のコートやブーツ、手袋、マフラーは欠かすことができません。冬休みに日本からトロント留学に行く方は、ユニクロでヒートテックを買って持っていくことをおすすめします。
12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
トロントの最高気温 | 0.9℃ | -1.5℃ | -0.9℃ | 4.5℃ |
トロントの最低気温 | -6.8℃ | -10.1℃ | -10.2℃ | -5.3℃ |
東京の最高気温 | 12.4℃ | 9.9℃ | 10.4℃ | 13.3℃ |
東京の最低気温 | 5.1℃ | 2.5℃ | 2.9℃ | 5.6℃ |
トロントの冬におすすめの服装はこちらです。
【メンズ】
トロントでは12月から防寒対策グッズが必要です。インナーはセーターやフリース、ヒートテック素材のシャツを重ね着します。アウターは厚手のダウンジャケットやウールコートがおすすめです。1月、2月はさらに冷え込むため、フード付きのダウンや防寒ブーツ、手袋、マフラーは欠かせません。とくに寒い日はマスクをして顔全体を覆っている方もいます。雪の日に重宝する防風性・防水性のあるアイテムは必須です。
【レディース】
12月はニットやヒートテックのインナーに、ダウンコートやロングウールコートを重ねて、防寒対策をしっかり行います。1月、2月はウルトラライトダウンのような保温性の高いダウン素材のアウター、レイヤーがおすすめです。また、タイツやブーツ、手袋、スカーフも必須アイテムです。トロントでは毎年クリスマスマーケットが開催されるため、おしゃれと防寒を両立したファッションで外出することをおすすめします。さらに、日本よりも乾燥が激しいため、保湿ローションなどは必要です。
参照:TORONTO, ONTARIO|Weatherbase
トロント留学に洋服を持っていくときのコツ・注意点はこちらの2つです。
・最低でも1週間分は必要
・ジャケットやコートなどは現地調達
ここからは、それぞれの注意点について詳しく解説します。
トロント留学に洋服を持っていくときは、最低でも1週間分は用意しましょう。留学先の学校の学生寮やホームステイ先の家では、洗濯機が1台しかないことも当たり前です。
「自分の好きなタイミングで自分の服を選択できるものだ」とは思わない方がよいと言えます。アウターなら1枚2枚でよいですが、Tシャツなら5枚ほど、靴下や下着は7組ほど用意しておくと安心感があります。
厚さがあるジャケットやコートなどは、現地調達でも構いません。飛行機の預け入れ荷物に余裕があれば日本から持参してもよいですが、スーツケースがぱんぱんになっている場合はカナダで買うことを選びましょう。
「カナダグース(CANADA GOOSE)」に代表されるように、保温性が高いダウンコートなどのアイテムが、トロントのショップにはたくさん陳列しています。値段も日本で購入するよりも安い場合があるため、無理して日本の防寒具を持っていくよりも現地調達がおすすめです。
ここからは、トロント留学に関するよくある質問に回答していきます。
トロントの冬はたくさんの良質な雪が降るため、天気の良い日はアイススケートやスノーボードなど、屋外のアクティビティに出かけることができます。一方で、天気が優れない日には暖房設備が整った建物で読書を楽しんだり、映画を鑑賞したりなどがおすすめです。
「せっかくだから落ち着いて勉強に励みたい!」という方は、駅から徒歩2分の場所にあるトロント・リファレンス・ライブラリー(Toronto Reference Library)にこもることもできます。また、厚いコートや防水性のあるブーツをはいて、冬の風物詩であるクリスマスマーケットに出かけることもおすすめです。
トロントは世界的にみると安全で治安が良いとされていますが、日本に比べるとまだまだ犯罪率は高いと言えます。日本領事館の発表によると、2024年の1月1日から7月21日までの期間で、トロント市内で発生した犯罪数は28,529件です。
たとえば、スリや置き引きなどの大都市ならでは軽犯罪が多い印象です。とくに、夜間に一人で公共交通機関を利用すること、人気の少ないエリアに立ち入ることは避けましょう。
参照:トロント市内の犯罪発生状況(2024/7/21時点)|日本領事館
トロントとバンクーバーは、同じカナダ国内と言えど気候が全く異なります。トロントは亜寒帯湿潤気候に属し、夏と冬の寒暖差が激しいことが特徴です。一方で、バンクーバーは年間を通して温暖な西岸海洋性気候に属します。
そのため、トロントの冬の平均気温は、バンクーバーよりも10℃ほど低く、寒さが厳しいと言われています。また、トロントは内陸に位置しており、寒波の影響を受けやすいため、積雪も多いことが特徴です。寒さが苦手な方は、バンクーバーの方が過ごしやすいと感じられるかもしれません。
トロントもバンクーバーもカナダの中では治安が良い都市に分類されますが、どちらが「より安全か」は一概に言えません。トロントはカナダで最も人口が多い都市です。移民の数も多く、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まっています。
また、バンクーバーも同様に西海岸最大の都市の一つです。アジア系の移民が多く、語学学校もたくさんあります。どちらの都市でも、夜間に一人で出歩いたり、繁華街で過度な飲酒をしたりすることは危険です。一方で、基本的な安全対策さえ守れれば、安心して生活することができます。
トロントは、夏と冬の寒暖差が激しい亜寒帯湿潤気候に位置する大都市です。語学学校やキャリアカレッジなどが多く、日本人留学生からも人気があります。とくに、サマーキャンプやキャリアカレッジの短期留学プログラムが開催される夏季シーズンは、日本よりも気温・湿度が低いため、比較的過ごしやすいと言えます。
一方で、冬季シーズンは氷点下を下回る日々が続き、積雪も厳しいです。平均気温は東京に比べて10℃以上も差があります。寒さが苦手な方は、同じカナダの中でもバンクーバーを選択することも視野に入れて考えましょう。
弊社IAJP留学センターでは、カナダへの語学留学、ワーキングホリデー、コープ(Co-op)留学など、さまざまな形のカナダ留学をサポートしています。カナダの事情を知り尽くしたカウンセラーが、学校探しや煩雑な手続きを二人三脚で進めていきます。カウンセリング料や紹介料はいただきませんので、ぜひお気軽に公式LINEまたは問い合わせフォームよりご連絡ください。
トロントの公共交通機関まとめ|バス、地下鉄、ストリートカー(路面電車)、シェアバイク、空港
トロントワーホリは稼げる|おすすめの理由、費用、仕事・職種について
野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。