
最終更新日:2024年11月8日
目次
「どんな人がカナダ留学で成功するの?」
「カナダ留学に向いていない人の対処法・改善策は?」
「そもそもカナダ留学に向いている・向いていないは重要なの?」
カナダは4人に一人が移民出身の多文化社会です。語学学校やホームステイの質が高く、世界中から英語を学びに留学生が訪れます。一方で、カナダ留学は日本との生活環境の違いから、挫折する留学生もゼロではありません。最悪の場合、ホームシックになって帰国することになります。
そこで本記事では、カナダ留学に向いている人・向いていない人の特徴を解説します。また、カナダ留学で学べることやデメリット・注意点、留学費用、持ち物についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
カナダ留学に向いている人の特徴は、以下の8つです。
1.周りに流されない
2.積極的に行動できる
3.細かいことは気にしない
4.自分一人で計画を立てられる
5.環境の変化にすぐに対応できる
6.マイペースを大切にしている
7.普段からポジティブシンキング
8.偏見や差別的な考えを持っていない
ここからは、それぞれの特徴について解説します。
カナダ留学に向いている人は、周囲の意見や環境に左右されずに、自分の信念や目標を貫ける人です。カナダではたくさんの文化、バックグラウンドを持った方がいます。
ときには日本のルールや自分の価値観が崩れてしまうこともあるはずです。そのときに、周囲の「楽な」方向に流されるのではなく、自分で決めた目標を達成することを第一に考えた行動をとることが重要になります。
たとえば、語学学校の友達は、授業の予習復習をせずに遊びに出かけてばかりだったとします。そのような誘惑に負けずに、英語力を高めるためにひたすらコツコツと努力できる人こそが、カナダ留学で成功する人です。
カナダでは、自分から積極的に行動できる人が評価されます。語学学校の授業でも、ディスカッションやグループセッションなどで、自分の意見を言う環境は多いです。また、自発的に行動できる人は、留学生活の難易度を下げられます。
たとえば、自分から積極的にローカルのボランティア活動に参加することで、地域の方々との繋がりができて、充実した留学生活が送れるはずです。カナダ留学では、常に挑戦する姿勢を持つことで、多くの学びや交流の機会を得られます。
カナダには、日本と違う風習や文化があります。それらに対して、いちいち反応してしまうと、ストレスが溜まってしまいます。とくに環境やほかの人のことに関して、細かいことはあまり気にしない姿勢を持つことが効果的です。
たとえば、日本よりもカナダは時間にルーズな感覚の方が多いです。バスや電車など公共交通機関が遅れてくることも当たり前のことです。日本では常識がないとされることでも、「カナダではこれが常識なんだ!」と受け流すことができれば、カナダ留学を楽しい時間にすることができるでしょう。
自分一人で自己管理、スケジュール管理ができる人は、カナダ留学に向いています。カナダの生活は、日本のようにすべてが整備されているわけではないためです。自分で考えて行動することができなければ、スムーズな進級や進学は難しいでしょう。
たとえば、サポートの手厚い留学エージェントや語学学校を頼らなければ、留学先の学校やホームステイ先を探すことは困難です。
また、ワーキングホリデーやコープ(Co-op)留学など、就労(アルバイトや企業インターン)を伴う留学の場合、自力で銀行口座の開設やインターネット環境を整える必要があります。「いつまでに何をしなければいけないのか」を把握して、スケジュールに落とし込める人は、カナダ留学でも苦労しにくいと言えます。
大きな変化を受け入れて、今の環境を楽しめるような順応性が高い人は、順調にカナダ留学を楽しめます。カナダ留学では、転校や引っ越し、就職などの変化が頻繁に起こるためです。
たとえば、以下のような経験がある方は順応性が高いと言えます。
「大学生になって一人暮らしを始めたけれど、実家生活以上に楽しめた!」
「たくさんの方とお話しできる就職活動がめちゃくちゃ楽しかった!」
「初めてのサークル、クラブ活動でも緊張しなかった!」
変化のタイミングで「新しい環境に適応するチャンスだ」と前向きにとらえられる人は、カナダ留学に向いていると言えます。
カナダ留学では、誰かと自分を比較せずに、自分のペースを守ることが重要です。ほかの留学生よりゆっくりなペースでも、自分が無理しない範囲で進められる人は、カナダ留学を通して大きく成長できます。
たとえば、韓国人・中国人の留学生は、「日本人に比べて勉強の時間が長くて、英語試験の点数も高い…」という言葉をよく聞きます。事実を前にして悔しいと思うことは大切かもしれませんが、自分のペースを乱すほどのことではありません。勉強も生活も自分のリズムを大切にして、心の余裕を持つこいとを心がけましょう。
普段から物事をポジティブにとらえられる人や周りから「君はポジティブだね!」と言われる人は、カナダ留学に向いています。カナダ留学中は、さまざまな困難に直撃することもあります。新しい環境で思い通りにならないことも多いですが、ポジティブな姿勢で挑戦を楽むことが重要です。
たとえば、自分の英語の発音が相手に伝わらなかったとき、「勉強が足りないのがダメなんだ…」と思うのか、「成長するきっかけをくれてありがとう!」と思うのかで、その後の行動は大きく変わります。失敗もポジティブにとらえて、前向きにチャレンジを続けられる人は、カナダ留学がさらに豊かになるでしょう。
異なる文化や価値観を尊重し、相手理解しようとする姿勢を持っている人は、カナダ留学に向いています。カナダは多文化主義の国であり、語学学校にはたくさんの国籍の留学生が在籍しているためです。
一方で、自分が差別的な目で人を見ていなくても、相手から差別的な目で見られることはあります。そのときにも、自分自身がフラットな視点を持っていれば、相手がどんな対応をしたとしても、深く気にすることなくストレスをためにくくなります。
カナダ留学に向いていない人の特徴は、以下の通りです。
1.留学目的が英語のみ
2.情報収集する力が乏しい
3.自分の決めたルールが守れない
4.海外生活・外国人に苦手意識がある
5.趣味がなくて見つけようともしていない
6.自分のミスを他人のせいにしてしまう
ここからは、それぞれの内容について解説します。
カナダ留学の目的が「英語力の上達のため」のみである人は、カナダ留学には向いていません。確かに、英語力を高めることは素晴らしい目的です。ただし、その目的を達成するためには、オンライン英会話や日本のイングリッシュスクールで十分で、必ずしもカナダ留学である必要がありません。
たとえば、英語力の上達のみが目的でカナダ留学にいった場合、語学学校でのスコアが思うように伸びなかったら、目的を果たせなかったことになってしまいます。カナダは英語学習だけではなく、自然とのふれあいや世界中の国の人との関わりなど、ここでしかできない魅力的なことがたくさんあります。「英語力の上達+α」の目的を掲げることで、より充実したカナダ留学を送ることができるはずです。
情報収集する力が乏しい人は、カナダ留学には向いていません。留学準備の段階で、ビザの申請方法や留学先の語学学校の手配など、自分で情報を集めることが重要になるためです。
また、カナダに到着してからも道案内や予想だにしていないトラブルへの対応など、インターネットで検索したり、現地の情報に精通した人に相談したりと、自力で情報収集する能力が求められます。留学エージェントにサポートを依頼する場合でも、すべて丸投げではなく、ある程度は自分で調べて希望を伝えられるほどにしておくことがおすすめです。
自分で決めたルールやスケジュールを守れない人は、カナダ留学に向いていません。カナダでの生活は、日本のように親や学校が細かく指示をしてくれるわけではないためです。自律している人でないと、学業と生活のバランスが崩れ、どちらも良い結果に結びつきづらいと言えます。
たとえば、「一日3時間自主勉強をする」と、自分で決めたのにもかかわらず、クラスメイトにナイトクラブへ誘われて、遊びに出かけてしまうことがあるとします。気分転換としてたまになら良いと思いますが、自分で決めたルールをいつも破ってまで、楽しい方を選択し続けることは賢明ではありません。カナダ留学で成功している人は、いざというときに己を律して、強い意志をもって行動できる人です。
新しい価値観や文化の違いを楽しめない人は、カナダ留学には向いていません。カナダは多文化社会であり、たくさんのバックグラウンドを持った人が共生しています。宗教や食事、文化や風習もさまざまです。
たとえば、カナダの食事はパンや乳製品、肉料理が中心です。日本の米や魚中心の食事に慣れていると、これらの食生活を受け入れがたいと思う人は少なくありません。このように、海外生活や外国人に対して、苦手意識や抵抗感がある人は、カナダでの生活を充実したものにすることは難しいでしょう。
熱中できる趣味がなくて、今も見つけようとしていない人は、カナダ留学を充実したものにすることが難しいかもしれません。カナダの学校やコミュニティでは、アクティビティやクラブ活動に参加する機会が豊富です。これらをきっかけに、カナダ人の人や留学生と交友関係を持つこともあります。
たとえば、語学学校のサッカークラブでは、「週末の試合を勝利する」という目標をもとに、同世代の仲間が国籍を超えてともに切磋琢磨します。お互いをたたえつつ、目標達成に向けて努力する経験は、なににも代えがたい貴重なものです。
カナダ留学では、趣味や興味が似ている者同士ですぐに仲良くなれます。今は趣味がなくても、カナダに行ってから、「こういう文化体験がしてみたい!」「このサークルに入ってみたい!」と思って活動することも効果的です。
自分のミスを他人のせいにしてしまう人は、カナダ留学には向いていません。初めての環境で生活すると、想像もしていなかったようなトラブルと遭遇します。たとえば、友達にアルバイト先を紹介してもらったのに不採用だった場合があるとします。
そのときに、誘ってくれた友達や職場のせいにしてしまうと、自分自身の成長はありません。「自分のどこが足りなかったのだろう?」「見返せるように勉強を頑張ろう!」と、自分にベクトルを向けて歩みだせる人は、どんどん成長し周囲との関係性もよくなります。
カナダ留学では、英語力や生活力に加えて、様々なスキルを身につけられます。
コミュニケーション力 |
・異なる言語文化を持つ人々と日常的にコミュニケーションをとる機会が豊富 ・相手のことを踏まえたうえで、自分の意見を伝えられる能力 |
柔軟な思考力 |
・予期しない出来事が起きたときに、冷静に現状を分析して適切に対処する能力 ・カナダでは固定観念に考えずに、柔軟に物事を考える機会が豊富 |
異文化理解力 |
・多様な異文化や文化的な背景を持つ人々と接することで、他者の視点や価値観を尊重することができる ・オープンマインドを持って、どんな人とでも接することができる能力 |
自己管理能力 |
・カナダでは学業や生活のスケジュールを自分で管理する機会が豊富 ・自分の時間やリソースを適切にコントロールする能力 ・「計画」→「実行」→「分析」→「改善」 |
リーダーシップ力 |
・カナダでは留学生同士で協力してプロジェクトを進める機会が豊富 ・異なる意見をまとめ、解決策に向けてチームを導く能力 |
上記のスキルは、就職活動で社会人に求められる基本的な能力です。将来の職場や国際的な舞台で活躍できるでしょう。
カナダは留学生から毎年人気の国です。カナダ留学に行くことで、以下のメリットがあります。
・色々な国の人と交流できる
・治安が良く安全な環境で生活できる
・留学生でも入れる国民皆保険制度がある
・アウトドアアクティビティが豊富である
・語学学校が多くて英語教育の質が高い
・ワーホリやコープ(Co-op)も選択できる
・短期の留学計画が立てやすい
・フランス語も同時に学べる
・永住権を獲得しやすい
・日本の就職活動で有利
カナダの語学学校では、コミュニケーションやアウトプットを重視しています。英語教育の水準が高いため、短期留学の選択肢として人気です。また、ワーホリやコープ(Co-op)など、プログラムの選択肢が豊富なことで、毎年たくさんの留学生を世界中から集めています。
キャリアカレッジ(専門学校)を卒業してから経済移民として、カナダの永住権を獲得することも可能です。休学してカナダ留学する場合は、日本の企業への就職活動で有利に働くことがあります。このようにカナダ留学は、人生の選択肢が広がる可能性が高いことが魅力の一つです。
やっとの思いでカナダに留学してみても、「実際は…」という話もよく聞きます。そのため、デメリットや注意点も含めて、カナダでの留学生活をイメージしておくことが重要です。具体的なカナダ留学のデメリット・注意点はこちらです。
・冬の寒さが厳しい
・日本から距離が遠い
・日本よりも物価が高い
・都市部は日本人やアジア人がたくさんいる
・英語コミュニケーション力が必ず向上するとは限らない
・一部エリアではマリファナのにおいがきつい
・屋外での飲酒は違法になる
・外食ではチップが必要
日本から直行便で9時間から12時間ほどかかるカナダは、独自の文化や気候があります。10月から4月ごろにカナダ東部の地域(カルガリー・トロント)に行くと、気温が氷点下を下回ることもよくあります。普段は太平洋側の地域で住んでいる方からするとカルチャーショックでしょう。
また、「とりあえずカナダ留学に行けば英語が喋れるようになる!」と思っている方は注意が必要です。都市部には日本語が通じる日本人やアジア人がたくさん住んでいます。自分で意識的に英語の勉強をしないと、実践的な英語コミュニケーション力は身に付きません。これらのデメリットや注意点を踏まえて、カナダ留学が本当に自分に合っているのか考えてみましょう。
カナダ留学の費用相場は、学校の種類や滞在期間、都市によって大きく異なります。こちらは、主な留学費用の項目をまとめた表です。
項目 | 相場(年間) | 解説 |
授業料 | 1,500カナダドル~25,000カナダドル |
・語学学校、キャリアカレッジ(専門学校)、大学のいずれか ・留学期間や参加するプログラムによって大きく異なる |
生活費 | 10,000カナダドル~15,000カナダドル |
・住居や食費、交通費などの生活費は都市ごとに差がある ・トロントやバンクーバーなどの都市部は高い傾向がある |
宿泊費 | 6,000カナダドル~12,000カナダドル |
・ホームステイ、シェアハウス、学生寮などから選択する ・ホームステイは食事つきが一般的なので、食費との兼ね合いを考慮することがおすすめ |
航空券代 | 1,000カナダドル~20,000カナダドル |
・片道航空券か往復航空券かによって値段は大きく変わる ・時期によって安くなるため、タイミングを計れる人はハイシーズンを避けるのがおすすめ |
その他 | 1,500カナダドル~4,000カナダドル |
・ビザ申請費用、教材費、レジャー、交際費などが含まれる ・個人の生活スタイルによって大きく変動するため余裕を持っておいた方がよい |
(※2024年11月時点のレート:1カナダドル=110円を採用して計算しています。)
カナダ留学の費用は、年間20,000カナダドルから40,000カナダドル(約220万円から440万円)ほどが目安です。留学する地域や生活スタイルによって、費用は削減することができます。また、カナダでアルバイトをして効率よく生活費を稼ぐという選択肢も効果的です。
留学費用の詳しい内訳、留学期間ごとにかかる費用相場については、以下のページを参考にしてください。
【2025年】カナダの高校留学の費用は?メリット・デメリットや円安の影響、奨学金について解説
カナダ留学の持ち物は、「カナダで調達するもの」と「日本から持参するもの」に分類して準備を進めることが重要です。こちらは、カナダ留学に日本から持っていくべき持ち物の簡単なリストです。
持ち物 | 詳細 |
パスポート・ビザ |
・パスポートは有効期限を確認する ・ビザやETA(電子渡航認証)の準備も忘れずに |
海外留学保険証書 |
・カナダでは医療費が高額 ・万が一に備えて海外保険に加入して保険証書を持参しよう |
衣類 |
・冬は寒さが厳しいため防寒着(コート、手袋、帽子)が必須 ・洗濯は毎日できるわけではないため下着類は多めに |
日用品 |
・歯ブラシや洗面用具、シャンプーなどの日用品は一週間分用意 ・日本使い慣れたものが良い人は多めに |
変換プラグ |
・カナダの電圧は110Vで日本とほぼ同じ ・ただし、プラグ形状が異なるため変換器が必要 |
参考書・学習教材 |
・日本語の辞書や筆記用具、パソコンなどの学習に必要なもの ・翻訳アプリや英語学習アプリがある場合はそちらを優先してOK |
現金・クレジットカード |
・カナダではキャッシュレス化が進んでいるためクレカがあれば問題なし ・一時的に現金が必要になる場合があるため数千円分だけ換金しておくと安心 |
日用品や衣類は現地で調達することも検討しましょう。たとえば、スーツケースに入れるとかさばるダウンジャケットなどは、カナダでも低コストで手に入れることができるため、現地調達することがおすすめです。
こちらは持ち物の準備をするときにおすすめのページです。わかりやすいチェックリスト形式でまとめています。
【完成版】カナダ留学に必要な荷物をチェックリストでおさらい!
カナダは移民受け入れに寛容な多文化社会です。留学プログラムが豊富で、英語教育自体の水準も高いことから、毎年世界中から留学生が集まっています。日本とは文化や気候、価値観が違う環境で、充実した留学生活を送ることができるかは、留学生の信念や価値観による部分が大きいです。具体的には、以下のような人がカナダ留学に向いています。
1.周りに流されない
2.積極的に行動できる
3.細かいことは気にしない
4.自分一人で計画を立てられる
5.環境の変化にすぐに対応できる
6.マイペースを大切にしている
7.普段からポジティブシンキング
8.偏見や差別的な考えを持っていない
これらの特徴に該当する人は、ぜひカナダへの語学留学、ワーキングホリデー、コープ(Co-op)留学に挑戦してみてください。
また、「カナダ留学に興味はあるけどいくらあればいいの?」「留学目的を一緒に考えてくれる専門家が欲しい!」という方は、1,000名以上の留学生を担当してきたIAJP留学センターに一度ご相談ください。学校紹介や留学相談はすべて無料で体験できます。こちらの公式LINEまたは問い合わせフォームにてあなたからのご連絡お待ちしております!
野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。