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【2025年10月13日】カナダのサンクスギビングデーとは?起源や歴史、食事、留学生の過ごし方を解説

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最終更新日:2025年10月4日

「カナダのサンクスギビングデーって何を祝うの?」

「留学生はどんなふうに過ごせばいい?」

「アメリカの感謝祭とどう違うの?」

 

実は、カナダのサンクスギビングデーはアメリカより1か月以上早く行われる独自の祝日で、豊かな収穫と家族への感謝を伝える大切な日です。初めてのカナダ留学で、この行事をどう楽しめばいいか迷う方も多いでしょう。

 

そこで本記事では、カナダのサンクスギビングデーの起源や歴史を解説します。また、伝統料理や現地での過ごし方、留学生の楽しみ方についても紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。

カナダのサンクスギビングデーとは?

日本に住んでいると「サンクスギビングデー」という言葉が聞きなれないため、「どんな一日なの?」「何に感謝するの?」と疑問に思うはずです。

ここでは、サンクスギビングデーが始まったきっかけやアメリカとの違いについて解説します。

 

1.サンクスギビングデーの起源や歴史

カナダのサンクスギビングデーは、1578年に探検家マーティン・フロビッシャー隊が北極圏への航海から無事帰還したことを神に感謝して行った式典が起源とされています。

その後、ヨーロッパの収穫祭や先住民族の伝統的な感謝の儀礼など、さまざまな文化的背景の影響を受けながら、豊作や平和への感謝を表す祝日へと発展しました。

 

現在のように「10月の第2月曜日」が公式な祝日となったのは1957年1月31日で、カナダ議会が「豊かな収穫への感謝の日(A Day of General Thanksgiving to Almighty God for the bountiful harvest with which Canada has been blessed)」として正式に制定しました。

 

参照:Thanksgiving in Canada|The Canadian Encyclopedia

 

2.アメリカのサンクスギビングデーとの違い

カナダとアメリカのサンクスギビングデーは、開催時期が大きく異なります。カナダは10月第2月曜日、アメリカは11月第4木曜日に祝うのが特徴です。カナダの秋の訪れが早く、収穫期が10月に集中することが理由です。

 

また、祝日扱いも州によって異なり、ノバスコシア州やプリンスエドワード島、ニューブランズウィック州では法定休日ではない地域もあります。

 

起源や趣旨にも違いがあり、アメリカは「ピルグリムと先住民の協調」を強調するのに対し、カナダは収穫への感謝という側面がより強いです。アメリカでは感謝祭翌日のブラックフライデー商戦が盛んですが、カナダではそうした商業的要素は控えめです

【2024年版】カナダの休日|祝日(スタットホリデー)・祭日をまとめて紹介!留学予定日の目安に!

カナダのサンクスギビングデーで食べる料理

カナダのサンクスギビングデーでは、家族や親戚、友人とディナーを食べる文化があります。

ここでは有名な伝統料理を3つ紹介します。

 

1.七面鳥のロースト(Roast Turkey)

カナダの感謝祭ディナーの主役は、何といってもローストターキーです。家庭のオーブンでじっくり焼いた七面鳥を中心にしたディナーを楽しむことが一般的です。カナダではとくにメープルシロップを使ったグレーズを塗って焼くスタイルが人気です。

 

付け合わせには、スタッフィングやマッシュポテトなどが定番で、クランベリーソースやグレービーソースをかけて食べられます。

 

地域や家庭によって伝統的な調味料や食材の違いが現れるのも興味深い点です。たとえば西海岸では、七面鳥の代わりにサーモンを前菜として出す家庭もあり、地域性豊かな食文化が楽しめます。

 

2.スタッフィング(Stuffing)

スタッフィングは、七面鳥の内外に詰める味付けされた具材のことです。パン、ハーブ、野菜を混ぜ合わせて詰める伝統があり、セイジというハーブを効かせたパンキューブを使用するのが一般的です。

 

近年では、七面鳥に詰めずに副菜として別皿で提供するスタイルも人気を集めています。アレンジのバリエーションが豊富で、家庭によって使用する材料も違います。たとえばベーコン、マッシュルーム、ナッツを混合したスタッフィングはジューシーで香ばしいテイストです。

 

3.パンプキンパイ(Pumpkin Pie)

パンプキンパイは、秋の味覚を代表する定番デザートです。カボチャを使った甘いパイは感謝祭料理の象徴として、多くの家庭で楽しまれています。

 

シナモンやナツメグといったスパイスで風味を加える調理法が一般的で、秋らしい香りが食卓を彩ります。パンプキンパイ以外にも、アップルパイ、ピーカンパイ、チェリーパイなどを並べて提供する家庭もあります。

 

忙しい家庭では市販のパイを購入することも一般的で、ベーカリーで提供されるパイをテーブルに並べる光景もよく見られます。手作りでも購入品でも、家族で囲むひとときが何よりの楽しみです。

カナダのサンクスギビングデーでの過ごし方

サンクスギビングデーは感謝を伝える一日であり、カナダの一大イベントの一つです。

ここからは、カナダのサンクスギビングデーでの過ごし方について紹介します。

 

1.家族や親せきで集まる

家族団らんは、カナダのサンクスギビングデーで最も基本的な過ごし方です。感謝の場として家族が集まることが伝統的で、前日の日曜日に集まって準備を始める家庭も多く見られます

 

遠方に住む親族も帰省し、久しぶりの再会を喜び合いながら一緒に料理を作ります。日本のお正月休みのようなイメージに近いでしょう

 

2.部屋や机を飾り付ける

秋の落ち葉やかぼちゃを使った飾り付けは、サンクスギビングデーの定番です。季節感を演出する装飾が伝統的で、テーブル中央にパンプキンの飾りを置くことが一般的です。

 

感謝を表すカードやメッセージを用意する風習もあり、家族に「ありがとう」のメッセージカードを贈り合います。最近では学生や若年層の間で、DIY飾りによる手作り感を楽しむ傾向が強まっています。感謝の気持ちを目に見える形で表現するのがカナダ流です。

 

3.フットボールを観戦する

感謝祭の日には、カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)の試合観戦が定番の娯楽です。「サンクスギビング・デー・クラシック」として特別に試合が組まれ、地元チームの試合を家族でテレビ観戦する光景が広く見られます。

 

夕食後に試合を見ながら会話を楽しむ家庭も多く、食事とスポーツが一体となった祝日の過ごし方が人気です。フットボール以外にも音楽、映画、ゲームなどのテレビを見たり、試合の合間に映画を上映する家庭もあります。

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留学生がサンクスギビングデーを楽しむためのコツ

サンクスギビングデーの文化がない留学生でも、イベント当日を楽しむことが可能です。積極的に活動することで、カナダの文化を学べるだけではなく、新しい出会いや発見があるかもしれません。

 

1.ポットラック(持ち寄りパーティ)に参加する

最近では留学生や移民コミュニティの間で、友人同士が集まる「フレンズギビング」という形式も一般化してきました。その代表例である持ち寄り型のポットラックは、留学生それぞれが一皿持ち寄る形式で開催されるパーティです

 

文化交流の一環として大学や社交界で定番化しており、日本食とカナダ料理を融合した料理を持参すると喜ばれます。料理を交換しながら出身地についてトークすることで、異文化理解が進むのも魅力です。

 

2.ファーマーズマーケットに行く

ファーマーズマーケットでカナダの秋の味覚を見て回ることもおすすめです。たとえば、旬のかぼちゃやリンゴ、メープルシロップの食材が並びます。

 

また、ファーマーズマーケットは地元農家とのコミュニケーションの場にもなっており、会話から料理のアイデアを得られることも多いです。ハーブや地元野菜を初めて使って料理することで、留学生活の思い出が豊かになります。普段手に入らない食材を試してみるのもよいでしょう。

 

3.ボランティアに参加する

カナダではサンクスギビングデー当日に、フードバンクやシェルターが開催されることがあります。感謝祭の精神に共鳴した貢献体験ができるうえに、地元住民との接点を持てる貴重な機会です。

 

教室では学べない実践的な英語力を身につけたい方や、ギブの精神を学びたい方はぜひ友人と一緒に参加してみてください。また、ボランティア参加は履歴書に記せる国際経験にもなり、帰国後の就職活動でもアピールできるポイントになります

カナダのサンクスギビングデーに関してよくある質問

ここからは、カナダのサンクスギビングデーに関してよくある質問について回答していきます。

 

1.サンクスギビングディナーはレストランでも食べられますか?

バンクーバーやトロントなどの大都市では、サンクスギビング当日に「スペシャルメニュー」を提供するレストランが多くあります。また、ホテルの感謝祭特別のコースや予約制ディナーが人気です。

 

ただし事前予約が必要なことが多く、1〜2週間前の予約をおすすめします。価格は通常より割高になるものの、手間をかけずに伝統の味を楽しめることは大きな魅力です。

 

2.サンクスギビングデーが祝日ではないカナダの地域はありますか?

州によっては法定休日扱いでない地域があります。たとえば、ノバスコシア州やプリンスエドワード島では通年営業する企業も多いです。

 

一方で、祝日でなくても家庭や友人間での感謝祭の集まりは続く伝統があり、日曜日に前倒ししてディナーを開催するケースも少なくありません。文化的行事としての位置づけは全土で共通しています

 

3.カナダのサンクスギビングデーではどのように感謝を伝えますか?

食事を囲んで「ありがとう」を語るのが最も一般的です。会話や感謝表現が主な祝祭行為となっており、「今年に感謝したこと」を家族が順番に述べる習慣があります。寄付やボランティアに挑戦する人も多く、社会貢献を通じて感謝を表す風潮が根付いています。

 

また、カードやギフトで感謝を示すことも一般的です。感謝カードや小さな贈り物を交換することで、言葉と行動の両方で感謝を伝えるのがカナダ流です。

 

カナダ留学中にサンクスギビングディナーを楽しもう!

カナダのサンクスギビングデーは、10月第2月曜日に家族や友人と感謝を分かち合う温かな文化行事です。留学生もポットラックや地域イベントで気軽に参加できます。

 

伝統的な料理であるローストターキー、スタッフィング、パンプキンパイを味わい、飾り付けや交流を通じてカナダ文化を楽しむことが可能です。現地の友人と繋がる機会として、留学生活の忘れられない思い出になるでしょう。

 

IAJP留学センターでは、カナダ留学・ワーホリに関する無料相談を実施しています。「これからカナダで生活してみたい!」「カナダ文化をもっと知りたい!」という方は、ぜひ公式LINEまたは問い合わせフォームからご連絡ください。

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