

最終更新日:2025年10月13日
目次
「カナダのご飯がまずいってホント?」
「カナダ留学で自炊生活するのは難しい?」
「ホームステイ先の食事が合わなかったらどうしよう?」
実は、カナダの食文化はまずいのではなく、日本と大きく違うだけです。食材や調理法、家庭の多様性が味の印象を変えています。
そこで本記事では、カナダのご飯がまずいと言われる理由や、ホームステイで食事が合わないときの対処法を解説します。
また、自炊生活のポイントや外食事情についても紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。

カナダには先住民族やヨーロッパ、アジアなど多文化を背景とした多様な料理が存在します。
移民国家ならではの融合料理が一般的で、各地域に特色ある名物料理が根付いています。
たとえば、こちらは有名なカナダの伝統料理の一部です。
・プーティン(フライドポテト+グレービーソース+チーズカード)
・バタータルト(カナダ発祥の伝統スイーツ)
・モントリオールベーグル(もちもち食感が特徴)
・ツルティエール(ケベック州の肉パイ)
・ナナイモバー(3層構造のチョコレート菓子)
伝統的なカナダ料理から地域限定の名物まで、バラエティに富んだ食文化が魅力です。
詳しくは「カナダの有名な食べ物とは?」の記事をご覧ください。
カナダの有名な食べ物10選!料理の特徴や有名スイーツ、行くべきチェーン店も紹介!

カナダの食事が日本人留学生に合わないと感じられる背景には、いくつかの文化的な違いがあります。
ここからは、日本人がカナダの食事を「まずい」と感じる具体的な理由を解説します。
カナダでは日本のようなもちもちとした白ご飯があまりありません。
主食はパンやパスタ、長粒種のライスが中心となっており、日本人が慣れ親しんだジャポニカ米(短粒種)はあまり使われていないためです。
そのため、カナダのレストランでは日本風の白米を選べないケースも珍しくありません。
外食先でもチャーハンやタイ料理では長粒種のタイ米が使用されることが多く、食感や粘りが大きく異なります。
ホームステイ先でもジャポニカ米の食事が出てくることはほとんどないため、物足りなさを感じる留学生がいるのも事実です。
カナダのライスは、日本の「ご飯」とは別物と考えたほうがよいでしょう。
カナダでは野菜を調理するよりも生で食べる文化が主流です。
サラダバーや生野菜の付け合わせが定番で、メインディッシュとサラダのセット形式が一般的となっています。
日本でよく見られる温野菜や煮込み野菜は少ない印象です。
とくに冬場は温かい料理を求める気持ちが強くなるため、生サラダ中心の食事に違和感を感じる留学生もいます。
ただし、その分スープ料理やスパイス料理などが有名です。
カナダ料理では風味付けにハーブや香草が頻繁に使用されます。
日本では馴染みの薄い香りや味わいに戸惑う留学生もいるでしょう。
たとえば、ローズマリーやタイムなどの香草使用が多く、ガーリックやオレガノの風味が強めの料理も一般的です。
これらの香辛料に慣れていない日本人にとっては、独特の風味が「まずい」と感じられる原因となるのです。
カナダのホームステイ先の食事が多国籍風になる場合があります。
一部の語学学校では、英語を母語としない家庭もホストファミリーとして登録されているためです。
そのため、インド系や東アジア系のファミリーが料理を担当するケースも珍しくありません。
その家庭の母国料理が混在した献立が提供されることもあり、伝統的なカナダ料理が出てこない場合もあります。
多様性のあるカナダならではの状況ですが、期待していた食事と異なることで戸惑う留学生もいます。
文化的背景を理解したうえで、柔軟に対応する姿勢が求められますが、「せっかくカナダ留学に行くのに、カナダ料理が食べられないのはイヤだ!」という方はぜひ留学エージェントにご相談ください!

ホームステイ先の食事が口に合わない場合でも、適切な対処法を知っておけば改善できます。
食文化の違いを理解したうえで、コミュニケーションを取ることが重要です。
ここからは、ホームステイの食事問題を解決するための具体的な方法を3つ紹介します。
まずは異文化としての食事を尊重する姿勢が大切です。価値観の違いを理解することで、「不満」と思っていたことが「当たり前の違い」に代わり、ストレスが軽減します。
たとえば、少しずつトライして徐々に慣れていったり、食材や調味料の違いについて事前に調べてみたりすることが効果的です。
最初から拒絶するのではなく、新しい食体験として前向きに受け止める努力をしてみてください。
「まずい」ではなく「違う」と捉える視点を持つことを意識しましょう。
ホストファミリーに率直に自分の苦手なものを伝えることで改善する可能性は大いにあります。
たとえば、「辛いものは苦手です」「香草を控えてほしい」といった具体的なリクエストを伝えましょう。
また、1週間ごとの希望をリスト化して見せることで、より明確に意思を伝えられます。
遠慮せずにコミュニケーションを取ることが、快適な留学生活への第一歩です。英語の練習にもなるため、積極的に対話してみてください。
シェアハウスへ引っ越し、自炊生活への切り替えることで、食事の自由度と満足度を増やせます。
また、ルームメイトと分担して調理すれば、負担も軽減されます。
アジア食材店を利用すれば和食を作ることも可能です。最初は週末のシェア調理から始めて、徐々に平日の自炊にも慣れていくとよいでしょう。
ホームステイは英語環境としてのメリットがありますが、食事面でのストレスが大きい場合は生活スタイルの変更も検討する価値があります。
カナダの賃貸物件の状況とは?ルームシェア、シェアハウス、ホームステイの注意点を解説

自炊生活を成功させるには、いくつかのコツを押さえておく必要があります。
ここからは、カナダ留学中に自炊生活を無理なく続けるための実践的なポイントを3つ紹介します。
シェアハウスのルームメイトや語学学校の友達と自炊を分担することで、負担が軽くなるだけではなく、それぞれの母国の料理について知れるチャンスになります。
たとえば、週末に料理を持ち寄るスタイルで実施すれば、楽しみながら食事の準備ができます。
また、一部の食材をシェアしたり残り物を交換したりする制度を作ると、食材の無駄も減ります。
一人で自炊を続けるのは孤独でモチベーションが下がりがちですが、仲間と一緒なら継続しやすくなります。料理を通じた国際交流は、留学生活の貴重な思い出にもなるはずです。
食材の価格と種類に応じて複数のスーパーを使い分けることが節約のコツです。大型スーパーとアジア食材店では値段の大きな差があるため、「ハシゴ」して賢く買い物をすることがおすすめです。
カナダの主なスーパーマーケットはこちらです。
・Loblaws(高品質な商品が揃う大手チェーン)
・No Frills(低価格重視のディスカウントストア)
・Walmart(日用品も揃う総合スーパー)
・T&T Supermarket(アジア系食材の品揃えが豊富)
・Costco(会員制の大型倉庫型スーパー)
チャイナタウンや国際食品店も活用すれば、和食材も手に入ります。特売日にまとめ買いすればコストを大幅に削減できるでしょう。
詳しくは「カナダでおすすめのスーパーマーケットはどこ?」の記事をご覧ください。
【2026年】カナダでの生活情報|充実させるヒントを紹介
休日に作り置きや下準備をしておけば、授業やバイト帰りの平日に負荷を軽減できます。
とくに語学学校やキャリアカレッジに通っている学生は、平日に授業や課題で忙しいため料理時間が取れないことが一般的です。
そこで、休日に具材の下ごしらえをして小分けで冷凍保存しておけば、平日は電子レンジで温めるだけですぐに食事が完成します。
平日は勉強に集中するためにも、計画的な食事管理が大切です。

ナダ留学中の外食生活にはいくつかのデメリットがあります。一見便利に思える外食ですが、コスト面や時間面、健康面でのリスクを考慮する必要があります。
ここからは、カナダ留学で外食をおすすめしない具体的な理由を3つ解説します。
カナダのレストランやカフェの料金は、近年大幅に値上げしています。
そのため、日本人留学生の食費予算を大きく圧迫していると言えます。
たとえば、レストランの一食当たりの値段は、ランチで15〜35カナダドル(約1,600〜3,600円)程度が目安です。
これに加えて、15〜20%のチップと消費税がかかるため、実際にはさらに高くなります。
カナダの方が日本よりも時給が高いとはいえ、それらを加味しても外食は日本に比べて割高です。
また、ファストフードでも12カナダドル程度はかかるため、気軽に利用できる価格帯ではありません。
自炊と比較すると2〜3倍のコストがかかるため、留学費用を抑えたい学生には不向きです。
カナダのレストランでは注文から料理提供までに待ち時間が発生します。ピークタイムには30分以上待つことも珍しくありません。
とくにファミリースタイルのレストランでは複数の皿が順番に提供されるため、さらに時間がかかります。
学生のランチタイムは限られているため、外食していると次の授業に間に合わない可能性もあります。
そのため、お弁当を持参したり、自宅で素早く食事を済ませたりするほうが時間を有効活用できます。
海外での外食中心の生活は脂質や塩分、糖分の過剰摂取につながる可能性が高いです。
とくにカナダ料理に多い揚げ物中心のメニューを頻繁に利用すると、体重増加や肌荒れの原因となります。
また、ソースやドレッシングが過多で塩分が高めの料理も多い一方で、野菜の量が少なくビタミン不足に陥るリスクもあります。
留学中は生活環境の変化でストレスも多く、体調管理がとくに重要となります。
自炊で栄養バランスを考えた食事を心がけることが、健康的な留学生活を送るための基本です。

ここからは、カナダの食事に関するよくある質問に回答していきます。
カナダの水道水は多くの地域で飲用可能です。とくにバンクーバーやトロントなどの主要都市では、水道水の安全基準が高く設定されているため、直接飲むことができます。
ただし地方によっては味や硬度に違いがあるため注意が必要です。水質が気になる場合は浄水フィルターを使用すると味を改善できます。
安全性への懸念からペットボトルの水を購入する留学生もいますが、環境面やコスト面を考えると水道水の利用がおすすめです。最初は違和感があっても、数日で慣れる人がほとんどでしょう。
カナダでは公共の場でのアルコール摂取が禁止されている地方自治体があります。
たとえば、バンクーバーでは2023年まで公園での飲酒が禁止されており、違反すると罰金の対象となりました。
また、トロントでも2025年から市内54か所の公園で飲酒が合法的に可能となりました。
条例によって罰金額や規制内容が異なるため、留学先の地域のルールを事前に確認しましょう。
一方で、バーやパーティー会場など許可された場所では飲酒が認められています。留学生は現地の法律を尊重し、トラブルを避けるよう心がけることが大切です。
カナダ留学中の体重増加を防ぐには、食べ過ぎと不規則な食習慣に注意が必要です。
カナダの主食は高カロリーなじゃがいもや小麦です。頻繁に外食に行くと体重増加は避けられません。
具体的な対策としては、セットメニューを注文するときに安いからと言って大きめのサイズを選ばないようにする、スナックや甘いものなどの間食は制限するなどが効果的です。
また、自炊で低カロリーかつ野菜中心のメニューを食べていれば、栄養バランスを保ちながら体重管理ができます。
留学中は生活リズムが乱れやすいため、適度な運動を取り入れつつ、意識的に健康管理を行うことが大切です。

カナダの伝統料理は、新鮮な海産物や豊かな自然の恵み使った料理が多く、絶品として知られています。ローカルフェスティバルや市場に足を運べば、伝統料理を直接体験できます。
日常的なホームステイの食事とは別に、カナダならではの本格的な料理を味わう機会を作ってみてください。食文化の違いを楽しむ余裕を持つことが、充実した留学生活につながります。
IAJP留学センターでは、カナダ留学・ワーホリの無料相談サポートを実施しています。
「カナダ留学に行きたいけど、ホームステイ先を決められない!」
「カナダワーホリのバイト先ってどうやって決めればいいの?」
このような疑問を抱えている方は、ぜひ公式LINEまたは問い合わせフォームからご連絡ください!

野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。