

最終更新日:2025年8月22日
目次
「カナダの学生ビザ取得のハードルが格段に高くなる?」
「カナダ留学に必要な生活費が上がるってホント?」
「2025年8月31日までに申請した場合は?」
2025年9月1日以降、カナダの学生ビザ申請に必要な生活費の最低金額が大幅に引き上げられます。カナダ留学に向けてコツコツ貯金をしてきた方の中には、大きなダメージを受ける方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、2025年9月1日から始まるカナダの新しい生活費要件の変更された後の金額、そもそもなぜ引き上げられたのかについて解説します。また、カナダの学生ビザ申請時に必要な書類と証明方法、準備時のポイントと注意点についても紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。

2025年9月1日以降に学生ビザを申請する方は、生活費の証明額が従来より高く設定される点に注意が必要です。以前は単身者で年間約20,635カナダドルを証明すればよかったのに対し、新制度では22,895カナダドルが求められます。
さらに、配偶者や子どもを帯同する場合には、人数ごとに加算額が決まっており、その合計額を銀行残高やGICなどで証明しなければなりません。下記の表は、旧制度と新制度の最低証明額を比較したものです。
|
帯同する家族の人数 (申請者自身を含む) |
2025年8月31日までに 申請完了 |
2025年9月1日以降に 申請完了 |
|---|---|---|
| 1人(単身) | 20,635カナダドル | 22,895カナダドル |
| 2人 | 25,690カナダドル | 28,502カナダドル |
| 3人 | 31,583カナダドル | 35,040カナダドル |
| 4人 | 38,346カナダドル | 42,543カナダドル |
| 5人 | 43,492カナダドル | 48,252カナダドル |
| 6人 | 49,051カナダドル | 54,420カナダドル |
| 7人 | 54,611カナダドル | 60,589カナダドル |
| 8人以上 | 1人追加ごとに5,559カナダドル加算 | 1人追加ごとに6,170カナダドル加算 |
なお、ここで示す生活費要件には初年度の学費と旅費交通費は含まれていないため、別途で確実に用意する必要があります。
参照:Proof of financial support|Government of Canada

2025年9月1日以降の申請では、これまでよりも2,260カナダドル高い22,895カナダドルが学生ビザ申請時に必要となる残高証明(Proof of Financial Support)の基準額となります。カナダでは、これまでにも2024年9月1日に、それまでの10,000カナダドルから20,635カナダドルへ基準額を大幅に引き上げたばかりです。
わずか1年の間に二度も基準額が見直されるという異例の状況ですが、なぜこのような急激な引き上げが繰り返されているのでしょうか?その理由は以下の2つです。
1.カナダ国内のインフレと生活費の高騰
2.住宅不足による留学生の生活安定確保
それぞれ解説します。
近年のカナダは物価上昇が著しく、特に食料品や交通費、光熱費といった日常生活に直結する費用が年々上がっています。そのため、旧来の残高証明額では留学生が実際に生活していくには不十分と判断されました。
たとえば、大都市トロントやバンクーバーでは生活費が平均で月2,000カナダドル以上かかるケースも珍しくありません。こうした現実を踏まえ、政府は留学生が経済的に困窮せず、学業に専念できるよう、基準額を段階的に引き上げているのです。結果として今回の改定は、物価水準に合わせた妥当な対応といえるでしょう。
もう一つの大きな理由が、カナダ全土で深刻化している住宅不足です。とくに人気都市では賃貸物件の供給が追いつかず、留学生が住まい探しに苦労する状況が続いています。こうした背景から、政府は「十分な資金を持つ学生だけが渡航できる仕組み」を整えることで、生活基盤を安定させ、ホームレス化などのリスクを防ぐ狙いがあります。
たとえば、家賃の前払いを求められるケースや、シェアハウス費用の高騰に備えるには、ある程度の余裕資金が欠かせません。つまり新基準は、留学生自身の安心だけでなく、地域社会への負担軽減という側面も持ち合わせているのです。
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ここからは、カナダの新しい生活費要件に関するよくある質問に回答していきます。
留学期間が1年未満の場合でも、生活費の要件は月単位で換算されます。たとえば、単身で半年間留学する場合は、22,895カナダドル(1年間の基準額)を12で割り、月額ベースに直した金額を6か月分用意する必要があります。
ただし、最低でも渡航直後の生活に十分対応できる資金が求められるため、月割り額以上の証明を準備するのが安心です。学費の証明と合わせて提示することを忘れないようにしましょう。
ケベック州はカナダの他の州や準州と異なる独自の生活費基準を設定しています。理由は、ケベック州政府が独自に移民制度を管理しているためです。そのため、カナダ移民局(IRCC)の基準額ではなく、ケベック州政府が定めた生活費要件に従う必要があります。
たとえば、2025年8月時点では成人1人あたりで年間15,508カナダドルが目安とされています。申請の際は必ずケベック州移民局の最新発表を確認し、他州と混同しないように注意してください。
参照:Costs of studies and living|Gouvernement du Québec
GIC(Guaranteed Investment Certificate)とは、カナダの銀行が発行する元本保証付きの金融商品で、留学生が資金力を証明する方法のひとつです。
指定銀行に一定額(通常1万カナダドル以上)を預け入れ、その後、留学期間中に毎月分割で生活費として払い戻される仕組みです。資金を確実に留学生本人が利用できることを保証するため、信頼性の高い証明方法とされています。

カナダの学生ビザ(Study Permit)の申請時には、以下のいずれか、または複数の証明方法によって、最低1年分の学費支払い証明に加え、生活費分の残高証明を提示する必要があります。
・カナダ国内の銀行口座の残高証明(留学生本人名義)
・指定銀行の保証付き投資証書(GIC)
・学生ローン証明書
・過去4か月分の銀行取引明細
・銀行が発行する振出小切手(Bank Draft)
・スポンサーからの資金提供を示す手紙や在職証明
・受け入れ学校や政府機関からの奨学金・支援証明
たとえば、銀行証明と奨学金証明を組み合わせるなど、複数の書類で合算して提示できます。これらの書類はすべて資金の出所が明確であることが重要で、不透明な資金移動は審査に不利に働く可能性があります。
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2025年9月以降に学生ビザを申請する場合、生活費の証明額は従来より引き上げられ、学費とあわせて十分な資金準備が不可欠です。必要額を誤解すると申請が不許可になる可能性もあるため、早めに資金計画を立て、最新の基準を確認しながら確実に準備を進めましょう。
万が一不安な部分があれば、信頼できる経験豊富な留学アドバイザーに相談することをおすすめします。IAJP留学センターは、カナダ留学に関するカウンセリングやサポートが完全無料の留学エージェントです。相談したい方は、公式LINEまたは問い合わせフォームからご連絡ください。

野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。