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ワーホリに海外転出届は必要?1年未満の扱いや住民税・年金・保険・マイナンバーなど役所手続きの注意点を解説

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最終更新日:2026年3月3日

「ワーキングホリデーに海外転出届の提出は必須?」

「ワーホリ前に海外転出届を出すメリットは?」

「役所で海外転出届を出すときの注意点は?」

 

海外転出届とは、1年以上海外へ移住や出張、長期留学する方が、日本の住民登録を抹消する手続きです

住民票を抜くことによって、住民税や国民年金、国民健康保険料の支払い義務がなくなります。

このようにメリットが多い一方で、申請条件や手続きの煩雑さに不安を感じる方も多いでしょう。

 

そこで本記事では、ワーキングホリデーに海外転出届の提出が必要なのか、1年未満の扱いも含めて解説します。

また、住民税や国民年金、国民健康保険料、マイナンバーなどの役所手続きの注意点、NISAやクレジットカードなどの気になる情報を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ワーキングホリデーに海外転出届の提出は必要?

結論から言うと、ワーホリで1年以上海外に滞在する予定なら、海外転出届の提出が原則必要です

一方、1年未満の場合は義務ではありませんが、提出することも可能です。

ここでは、海外転出届の基本的な仕組みと、ワーホリとの関係をくわしく説明します。

 

1.そもそも海外転出届は住民票を抜く手続き

海外転出届とは、日本に登録されている住民票を抹消する公的な手続きです

日本に住所がある方は、市区町村に住民票が登録されており、その登録をもとに住民税や国民年金、国民健康保険料が課されます。

海外転出届を提出することで、日本の住民ではなくなるため、これらの支払い義務が消えます

ワーホリのように長期間海外で生活する場合、出発前にこの手続きを済ませておくと、出費を大幅に抑えられます。

 

2.原則は「1年以上の海外滞在予定」で提出する

海外転出届は、1年以上継続して海外に住む予定がある場合に提出するルールです

これは「住民基本台帳法」に基づくもので、1年以上の海外滞在が見込まれる方は、転出届を出す義務があります。

ワーホリビザの有効期間は最長1年(国によっては2年)のため、多くのケースで提出対象になります

出発前に住んでいる市区町村の窓口で手続きを行いましょう。

 

参照:住民基本台帳制度の概要|総務省

 

3.「1年未満の海外滞在予定」なら義務はないが提出もできる

滞在期間が1年未満の場合、海外転出届の提出は法律上の義務ではありません

ただし、任意で提出することは認められており、提出すれば住民税・年金・健康保険料の負担を減らせます。

たとえば、9か月のワーホリでも、出発前に届出を出せば1月1日を跨がない限り翌年の住民税課税を回避できるケースがあります

滞在期間が短くても、費用面を考慮して提出を検討する価値は十分あります。

ワーホリで海外転出届を出さないと起きるデメリット

海外転出届を出さずにワーホリへ出発すると、日本での住民登録が残ったままになります。

その結果、住民税・国民年金・国民健康保険料の請求が継続し、海外にいる間も支払い義務が発生します

各デメリットの内容を順に確認しましょう。

 

1.住民税の課税対象・通知が届く

住民税は、毎年1月1日時点に日本に住所がある方に課税されます

海外転出届を出さずに1月1日を海外で迎えた場合でも、住民票が残っていれば課税対象です。

住民税は前年の所得をもとに計算されるため、出発前の年収が高いほど請求額も大きくなります

1年間のワーホリで数十万円の住民税が発生するケースもあるため、事前の手続きで回避することが重要です。

 

2.国民年金の支払い義務が続く

国民年金は、日本に住所がある20歳以上60歳未満の方に加入・支払いの義務があります

2025年度の国民年金保険料は月額17,510円で、1年間では210,120円になります。

海外転出届を出せば、その期間は国民年金の支払い義務がなくなります

海外在住中の未払い期間は「合算対象期間」として扱われ、将来の年金受給に影響するケースもあるため、帰国後の扱いも確認しておきましょう。

 

参照:国民年金保険料|国民年金機構

 

3.国民健康保険料の請求が続く

国民健康保険は、会社員以外の方が加入する医療保険制度で、住民票がある限り保険料の支払い義務が続きます

保険料は自治体や所得によって異なりますが、年間数万円から十数万円の負担になる場合もあります。

海外にいると日本の国民健康保険は原則として使えないため、保険料を払い続けても実質的なメリットはありません

ワーホリ中は現地の医療保険や海外旅行保険への加入で対応するのが基本です。

ワーホリで海外転出届を出すとメリットになるケース

海外転出届の提出は、すべての方に一律でメリットがあるわけではありません。

滞在期間や個人の状況によって、効果が大きく変わります

ここでは、届出を出すことで明確なメリットが得られる4つのケースを解説します。

 

1.「1年以上または1月1日を跨いで」海外に滞在する

出発前に海外転出届を提出すれば、翌年1月1日時点で日本の住民登録がなくなります。

その結果、翌年度の住民税が課税されず、数万円から数十万円の節約につながります

たとえば、前年に収入が多かった方は住民税が高くなるため、特に節税効果が大きくなります。

1年以上の滞在を予定しているワーホリ参加者は、出発前に届出を済ませておくことを強くおすすめします。

 

2.日本で健康保険を使わない

海外転出届を提出すると、国民健康保険の加入義務がなくなるため、保険料の支払いが不要になります。

ワーホリ中は海外に滞在するため、日本の健康保険を使う機会はほぼありません。

現地の医療費に備えるためには、海外旅行保険やワーホリ専用の保険に別途加入する必要がありますが、それでも国内保険料を払い続けるよりも合理的です

不要な保険料の出費を抑えたい方にとって、大きなメリットになります。

 

3.年金の支払い分を留学費用に当てたい

海外転出届を出すと、国民年金の支払い義務も同時に消えます。

月額17,510円の保険料が不要になれば、1年間で約21万円を他の費用に充てられます

ワーホリ中の語学学校の費用や現地生活費に余裕を持たせたい方にとって、実質的な節約効果は非常に大きいです。

ただし、年金未払い期間は将来の受給額に影響するため、帰国後に任意加入で追納する方法も検討しましょう

 

4.前年度の所得が多く住民税が高くなる

住民税は前年の所得を基準に計算されるため、直前の年収が高いほど課税額が大きくなります。

たとえば、会社員として働いていた方がワーホリへ出発する場合、出発年の翌年に高額な住民税の請求が来る可能性があります

海外転出届を出発前に提出しておくことで、この課税を回避できます。

前年の収入が多かった方ほど節約効果が大きいため、忘れずに手続きを行いましょう。

ワーホリで海外転出届を出すときの手順・必要書類

海外転出届の手続きは、必要書類を準備して市区町村の窓口に出向くだけで完了します。

手順はシンプルですが、書類の不備があると受理されない場合があるため、事前に確認しておくことが大切です

次の4ステップで進めましょう。

 

1.必要書類を準備する

海外転出届の提出に必要な書類を、出発前に揃えておきましょう。

 

項目 具体例・補足
本人確認書類 顔写真付き:1点/顔写真なし:2点

マイナンバーカード

または 住民基本台帳カード

お持ちの方のみ
留学先の住所証明書 語学学校が発行するものなどでOK
海外転出届書類 役所で用意してくれます◎

 

自治体によって追加書類が必要なケースもあるため、事前に住んでいる市区町村のホームページや窓口で確認しておくと安心です。

 

2.住民票がある市区町村の役場窓口に向かう

書類が揃ったら、現在住民票がある市区町村の役所・役場へ直接出向きます

手続きは本人が行うのが基本ですが、代理人が行う場合は委任状が必要です。

マイナンバーカードを持っている方は、マイナポータルからオンラインで手続きができる自治体も増えています。

窓口の混雑を避けるため、出発の2週間前を目安に手続きを済ませましょう

 

参照:トップページ|マイナポータル

 

3.届出書を受け取り転出先情報を記入する

窓口で「海外転出届」の届出書を受け取り、必要事項を記入します。

記入する主な内容は、氏名・生年月日・現住所・転出先の国名と住所・転出予定日などです

転出先の住所は、滞在予定の国と都市名を記載する形で問題ありません。

記入漏れがあると手続きが完了しないため、窓口スタッフに確認しながら丁寧に記入しましょう。

 

4.転出先の住所を証明する書類を提出して完了

届出書を提出し、窓口で内容が確認されれば手続き完了です。

自治体によっては、転出先の住所を確認できる書類(ビザのコピー、航空券など)の提示を求めることもあります

手続き後は、マイナンバーカードの記載事項が変更されるため、カードの扱いについて窓口で説明を受けてください。

手続き完了後は「転出証明書」が発行されることがあるため、大切に保管しましょう

ワーホリで海外転出届を出すときの注意点

海外転出届はメリットが多い手続きですが、帰国後の対応や扶養の問題など、いくつかの注意点を事前に把握しておく必要があります。

見落としがちな3つのポイントをまとめました。

 

1.帰国後は14日以内に転入届を提出する

帰国後は、住民票がなくなった状態になっているため、速やかに転入届を提出する必要があります。

住民基本台帳法では、帰国後14日以内に市区町村の窓口で転入届を出すことが定められています

転入届の提出が遅れると、国民健康保険や国民年金の加入手続きにも遅延が生じ、医療費の全額自己負担などのリスクがあります

帰国後はすみやかに役所へ向かい、住民票を復活させましょう。

 

参照:住民基本台帳制度の概要|総務省

 

2.扶養に入っている人は被扶養者の会社に確認する

親や配偶者の扶養に入っている場合、海外転出届を出す前に扶養元の会社や組合に確認が必要です。

社会保険の被扶養者は、海外転出すると扶養から外れるケースがあり、扶養元の保険料負担が変わる場合もあります

扶養を外れると、帰国後に再び扶養に入る手続きが必要になるため、手間が増えます。

事前に家族や会社の担当部署にしっかり確認してから手続きを進めましょう。

 

3.海外旅行保険・ワーホリ保険に絶対に加入する

海外転出届を出すと国民健康保険が失効するため、海外での医療費はすべて自己負担になります

海外では医療費が非常に高額になることが多く、たとえばアメリカでは救急車を呼ぶだけで数十万円かかるケースもあります。

ワーホリ出発前に、海外旅行保険またはワーホリ専用の長期保険に必ず加入してください

保険なしでの渡航は非常にリスクが高いため、保険加入はワーホリ準備の最優先事項のひとつです。

ワーホリでの海外転出届に関するよくある質問

海外転出届を出した後、マイナンバーカードや銀行口座、クレジットカード、NISAなどがどうなるのか気になる方は多いです。

ここではよくある4つの疑問に、留学エージェントの視点からわかりやすく回答します。

 

1.海外転出届を出すとマイナンバーカードは失効する?

海外転出届を提出しても、マイナンバー(個人番号)自体は失効しません

ただし、マイナンバーカードに搭載されている「券面記載事項の変更」が必要になり、カードの使い方に制限が生じます。

具体的には、住民票に紐づいたサービス(コンビニでの証明書発行など)が利用できなくなります

カードは手元に保管しておき、帰国後に転入届と合わせてカードの更新手続きを行いましょう。

 

2.海外転出届を出すと日本の銀行口座は使えなくなる?

原則として、海外転出届を提出した後も日本の銀行口座を維持・利用することは可能です

ただし、銀行の規約上「日本国内に居住する個人」を対象としているケースがあり、非居住者になると口座が制限される場合があります。

海外送金や外貨両替、インターネットバンキングの一部機能に制限がかかることもあるため、利用銀行に事前確認することをおすすめします

ワーホリ中の生活費の送金方法も含めて、出発前に銀行に相談しておくと安心です。

 

3.海外転出届を出すと日本のクレジットカードはどうなる?

海外転出届を出しただけでは、すでに持っているクレジットカードはすぐに使えなくなるわけではありません

ただし、カード会社の規約に「国内居住者のみ対象」と定められている場合、非居住者になった時点で利用や更新が制限されるケースがあります。

ワーホリ中にカードを使い続けたい場合は、出発前にカード会社へ海外転出の旨を伝え、海外での利用設定を確認しておきましょう

また、ワーホリ中に新規でカードを作ることは、非居住者のため難しくなります。

 

4.海外転出届を出すとNISA口座は凍結される?

海外転出届を提出すると、NISA口座での新規投資ができなくなります

これは、NISAが日本の居住者のみを対象とした制度であるためです。

ただし、出国時点で保有している資産はそのまま持ち続けることができ、運用中の株や投資信託が強制売却されるわけではありません

NISA口座を持っている方は、出発前に証券会社に連絡し、非居住者になる旨を必ず伝えておきましょう。

 

参照:NISA特設ウェブサイト|金融庁

ワーホリするなら海外転出届を提出しておこう!

海外転出届は1年以上の海外滞在で提出が原則必要で、1年未満でも任意で提出できます

提出しないと住民税・国民年金・国民健康保険料の支払い義務が継続するため、届出によるコスト削減の効果は大きいです。

一方で、国民健康保険が失効するため、海外旅行保険・ワーホリ保険への加入は必須と言えます。

 

ワーホリの準備は語学学習やビザ申請だけではありません

役所手続きをしっかり済ませておくことで、安心して海外生活をスタートできます。

不安な点がある方は、留学エージェントに相談しながら準備を進めてみましょう。

IAJP留学センターでは、カナダ留学・ワーホリに関する無料相談を公式LINEまたは問い合わせフォームから受け付けています。

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