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留学中の国民年金や健康保険|住民票の海外転出届で住民税の支払いは免除できる?

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留学中の生活において、日本の国民年金や健康保険、住民税などの税金や社会保障に関する制度は気になるポイントです。特に、住民票を海外転出することで国民健康保険料の支払いが免除されるのは大きな魅力です。

 

今回は、海外留学にいくときに「国民年金や健康保険はどのような手続きを踏めばよいのか」「住民税を免除できる住民票の海外転出届の出し方」について解説していきます。社会保険料の支払いは年間を通して大きな出費です。節約できるところは抑えて、金銭的な負担の少ない海外留学にしましょう。

留学中も「国民年金」を払わなくちゃいけないの?

結論からいうと、留学中も国民年金を払う選択肢と払わない選択肢のどちらもあります。具体的には以下の4つの選択をすることになるでしょう。

  1. 住民票を残して、いつも通り年金を払い続ける
  2. 住民票を残すが、年金の支払いを免除・猶予してもらう
  3. 海外転出届を出し住民票を抜くが、任意で年金を支払い続ける
  4. 海外転出届を出し住民票を抜いて、年金の支払いを免除してもらう

 

大前提として、国民年金は20歳から60歳までの40年間で25年以上支払いをした実績がないと65歳以降一切年金を受け取ることができません。また、将来受け取る年金額はこの40年間に支払った金額に比例して決められています。そのため、今の負担を和らげたいからと言って支払わないで居続けると将来の生活が厳しいものになってしまう場合があります。今と未来のバランスをしっかり考えて、4つの選択肢から慎重に決定するようにしましょう。

 

国民年金の支払いに関するメリット・デメリット

選択肢

メリット

デメリット

ワンポイントアドバイス

①住民票を残して、いつも通り年金を払い続ける

将来受け取る年金額が増える

留学中の国民年金の支払いが負担になる

ワーホリなどで海外でも収入源がある方はおすすめ!

②住民票を残すが、年金の支払いを免除・猶予してもらう

留学中は国民年金の支払いをする必要がない

将来受け取る年金額が減る

留学前に役所に申請する必要がある。学生納付特例制度を使えば留学中は支払いを猶予できる!

③海外転出届けを出し住民票を抜くが、任意で年金を支払い続ける

将来受け取る年金額が増える

留学中の国民年金の支払いが負担になる

留学前に役所に任意加入を申請する必要がある。

④海外転出届けを出し住民票を抜いて、年金の支払いを免除してもらう

留学中は国民年金の支払いをする必要がない

将来受け取る年金額が減る

将来に不安を抱えている方にはおすすめしない選択肢!留学期間も視野に入れて検討しよう!

 

留学中も「国民健康保険」を払わなくちゃいけないの?

結論からいうと、市区町村に海外転出届を出すことで国民健康保険の支払いをする必要はなくなります。国民健康保険料の支払いを負担に感じる方は留学前に手続きを済ませておきましょう。

ちなみに、あまりおすすめはしませんが留学中も住民票を日本に残したまま国民健康保険を支払い続ける場合にメリットとなることもあります。例えば、留学先で医療機関を受診したときに、会計時は100%の自己負担となります。しかし、日本に帰国したときに日本の医療費に換算してその3割を自己負担、7割は還付されるというメリットがあります。

ただし、おすすめしない理由として海外の医療費(特にアメリカやカナダといった先進国)は日本と比べて非常に高いため、一時的であっても負担が大きくなってしまいます。そのため、民間の海外旅行傷害保険に加入しておくのがおすすめです。留学エージェントIAJPではさまざまなタイプの海外保険を用意しております。詳しくは以下の記事よりご確認ください。

カナダ医療保険と海外保険・SIMカードについて

留学中も「住民税」を払わなくちゃいけないの?

住民税は前年の所得に応じて翌年の金額が決まります。つまり、収入が入ってくるタイミングと税金を支払うタイミングに時間差があります。そのため、留学前に大きな収入を得ている方が、翌年留学に行って収入が大幅に下がったとしても、残念ながら高額な住民税を支払わなければなりません。

大前提として、住民税は1月1日時点で住民票がある市区町村に対して納める税金です。そのため、1月1日時点で日本に住民票がない(海外転出届を出している)場合、翌年の住民税の支払いをする必要がありません。一方で、留学する年の住民税は留学前に支払う必要があります。

支払う方法については、自分で支払う普通徴収と給与所得から天引きする特別徴収があります。詳しくは総務省のホームページからご確認ください。

執筆参考:総務省「個人住民税」

 

海外転出届について

海外転出届は、留学や移住などにより日本国内に住民票を置かない場合に提出する届出のことです。住民票を置いている市区町村の役所で、留学の2週間前から申請することができます。転出先は留学先の住所が決まっていない場合、国名や都市名でも大丈夫です。

なお、1年未満の留学は役所の方から海外転出届が受理されないケースもあるようです。詳しくは各市町村に直接伺ってみるのがおすすめ!ここからは、海外転出届を出すメリット・デメリット、手続きの手順について紹介していきます。

 

海外転出届を出すメリット

海外転出届を出すことで、留学中の金銭的負担を軽減できるというメリットがあります。具体的には、国民健康保険の支払いが免除となったり、国民年金の支払いが任意になったりします。特に長期留学に行く場合には、社会保険料は大きな固定費となるので、海外転出届をうまく活用することがおすすめです。

 

海外転出届を出すデメリット

海外転出届を出すデメリットは、手続きの手間が出てくることが挙げられます。まず、留学から帰国したときにもとの日本の住所に住民票を戻す場合、市役所に行って手続きをする必要があります。役場での手続きは時間を要することもあるため、留学後の忙しい時期に作業が増えてしまうのは痛手となるでしょう。

 

海外転出届を出す手続き|準備物と手順について

海外転出届を出すときに準備するものは以下の通りです。

  • 本人確認書類(顔写真付きのものは1点、ないものは2点)
  • マイナンバーカードまたは住民基本台帳カード(お持ちの方のみ)
  • 留学先の住所証明書(語学学校が発行するものなどでOK)
  • 海外転出届書類(役所で用意してくれます◎)

 

続いて、申請の手順について段階ごとに解説していきます。

  1. 住民票がある市区町村の役場窓口に向かう
  2. 届出書を受け取り転出先を記入する
  3. 転出先の住所を証明する書類を提出する
  4. 申請完了

なお、海外転出届の提出は留学の2週間前から受付が可能です。期間にゆとりを持って申請に行きましょう。

 

留学には正確な資金管理が欠かせない

今回は留学に行く場合の国民年金、国民健康保険、住民税の取扱いについて解説させていただきました。結論をまとめると以下の通りです。

 

国民年金

海外転出届を出すことで留学中は支払いを免除することもできるし支払い続けることもできる。

国民健康保険

海外転出届を出すことで支払いを免除できる。

住民税

海外転出届を出すことで次の1月1日に住民票が日本にない場合は翌年の支払いを軽減できる。

 

海外転出届は住民票がある市区町村の役場で申請することができます。特に国民年金は将来の受給額に大きくかかわる問題ですので、留学中に支払いを続けるか停止するかは慎重に判断しましょう。

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