カナダの公立高校は、州ごとに学年の区分が違います。例えば、日本でいう中学3年生はカナダでG9という学年に当たりますが、ブリティッシュコロンビア（BC）州では中等学校（セカンダリースクール）、アルバータ（AB）州では中学校（ミドルスクール）に通うのが一般的です。

また、学区ごとの教育カリキュラムはそれぞれの教育委員会が決めています。このような違いは、高校留学に行きたい日本の学生を混乱させますよね？

そこで今回は、カナダの公立高校の特徴とメリット・デメリットについて触れたうえで、それぞれの教育委員会について紹介していきます。リンクや投稿を押すと学区ごとのページに飛べるようになっていますので、まとめページとしてぜひご活用ください。

カナダの公立高校に留学する場合｜学区ごとの教育委員会が窓口

カナダの公立高校留学は、学区ごとの教育委員会が窓口となっています。つまり、生徒と学校が直接やり取りをして留学プランを決定するのではなく、学区ごとに決められた教育委員会スタッフが留学生とその保護者と連絡を取り合い、最終的に留学先の学校をあっせんするという形が一般的です。

これは留学エージェントがサポートに入る場合も同様で、留学希望者から直接ヒアリングをするのはエージェントでも、留学の申し込みや学校・ホストファミリーの手配をするのはカナダの学区ごとの教育委員会です。覚えておきましょう！

 

カナダの公立高校の特徴｜授業、進路、専門プログラム

カナダの高校は、一般的な日本の公立高校とは異なり、必修授業に加えて豊富な選択科目から授業を選択して履修することができます。「スポーツの才能がある！」「世界的な名門大学への進学が期待できる！」といった生徒1人1人の個性を生かすカリキュラムが組まれているのです。ここからは、カナダの公立高校の特徴について解説していきます。

 

豊富な選択科目から興味のある授業を受けられる

カナダの公立高校（ハイスクール、セカンダリースクール）の多くは選択科目を導入しています。たとえば、バンクーバーやビクトリアがあるブリティッシュコロンビア（BC）州では、以下のような科目が選択できます。

ビジネス系	起業、マーケティング、会計、ビジネス法律、経済、プロモーションなど
言語系	フランス語、スぺイン語、日本語、中国語など
体育系	フィットネス（筋トレ系）、ダンス、バスケ、バレー、アイスホッケー、サッカーなど
美術系	スタジオアート、３Dアート、メディアアート、写真など
音楽系	合唱、ジャズバンド、コンサートバンド、ボーカル、ボーカルジャズなど

これらはあくまで一例にすぎません。留学する学区によってはもっと多くの選択科目を受けられる場合があります。

日本では「体育」「美術」「音楽」のように実技科目はまとめられていますが、カナダではより細かくクラス分けされているため、短い期間でも専門性を高められます。

 

進学やキャリア形成へのサポート体制が手厚い

カナダでは「卒業目的の留学」ができる公立高校がたくさんあります。つまり、留学生であってもその学区を管轄する州の卒業要件を満たしていれば、卒業資格を得られるということです。たとえば、ブリティッシュコロンビア（BC）州では「高校1年生から3年生までの3年間で最低80単位」の取得が卒業要件です。

また、学校によっては進学アドバイザーが常駐しており、卒業までのサポート体制も手厚いのが特徴です。カナダの公立高校を卒業すると、そのまま永住権を申請してカナダで働いてみたり、北米の大学に進学してみたりと選択肢も広がります。「将来は海外で暮らしたい！」という思いのある方は、サポート体制が整っているカナダに高校留学してみることをおすすめします。

 

執筆参考：Province of British Columbia「Graduation Requirements」

 

留学生に向けたESL（英語の補助授業）がある

カナダの公立高校は入学時に英語レベルの最低限を定めていない場合がほとんどです。その理由はずばりESL（英語の補助授業）が充実しているから！

ESL（英語の補助授業）とは、英語を母語としない生徒に対して、一般英語の授業の代わりに英語の基礎基本を教える授業です。学校によってはレベル別にクラス分けされているところもあります。また、学区によっては「EFL（English as a Foreign Language）」や「EEL」と表記にばらつきがありますが、内容はほとんど一緒ですのでご安心ください。

 

カナダの公立高校留学のメリット｜費用、教育レベル、地域との繋がり

日本と同じくカナダでも、公立高校は私立高校よりも授業料が安く抑えられる傾向にあります。また、カナダでは公立高校の教師の福利厚生が充実しており、優秀な人材が集まっているという理由で、教育水準も高くなっています。さらに、ホームステイや学校行事を通して地域との結びつきを感じられるという点もメリットです。ここからは、カナダの公立高校に通うメリットを解説していきます。

 

私立高校への留学よりも費用が抑えられる

カナダの公立高校留学に必要な費用の目安は、おおよそ年間200万円～260万円と言われています。一方で私立高校になると安くても250万円以上で400万円台もざらにあります。ここまでの違いが出るのは、私立高校のほうが学校の授業料や入学費用が高いから！

施設や留学プログラムにこだわりがあってどうしても私立高校に通いたい場合はしょうがないですが、単純に費用を抑えた高校留学がしたい方には公立高校がおすすめです。

カナダの公立高校	約230万円／年
カナダの私立高校	約300万円／年

 

教育システムが確立しており質の高い教育が受けられる

カナダでは学生のうち約90%が公立の学校に通っています。その理由は人気の教師がいて単純に楽しい授業が多いから！日本の教育システムでは教師は人事評価が基本です。そのため学校長や副校長に認められる実力がものを言います。しかし、カナダでは年間3回ほど授業の視察が来るだけで、教科ごとの情報交換と学校ごとの研修に参加すれば基本的に教え方はオリジナルでOK！そのため、生徒が楽しいと思える授業が増えて出席率も上がっています。

また、カナダの公立高校の教師は日本と比べて待遇が非常にいいため、人気の職業となっています。基本的に8時から出勤して授業が終わる15時から16時ごろには退勤して残業はありません。夏や冬の長期休みも生徒と同じく取ることができますし、副業も許可されています。このような魅力的な仕事環境を求めて優秀な教師が集まってくるため、結果としてカナダの公立高校では教育の質が高くなっています。

 

ホームステイを通して地域社会との結びつきを感じられる

公立高校留学のときの滞在先は基本的にはホームステイです。ホストファミリーのもとで生活することで自然と英語を話す機会が増えます。家族とのコミュニケーションを通して英語力を身に着けることができるでしょう。

また、カナダの食文化や伝統的なイベントなどを体験できるのがホームステイの魅力です。ホストファミリーと一緒に地域のお祭りに参加したり、カナダ国内の小旅行を楽しんだりして一生涯の結びつきを作りましょう！

 

ブリティッシュコロンビア（BC）州にある教育委員会（学区）一覧

ここでは、ブリティッシュコロンビア（BC）州で日本人留学生の受け入れを行っている公立高校（セカンダリースクール）について紹介していきます。

学区ごとの特徴や留学可能な学校名については、それぞれの投稿ページから確認できます！

Langley School District（ラングリー教育委員会）

新しい学校で新しい友達を作ろう！安心安全なホームステイ留学はラングリー学区がおすすめ！

Langley School District（ラングリー教育委員会）

Burnaby School District（バーナビー教育委員会）

バンクーバーからスカイトレインで30分！都会へのアクセスが最高のバーナビー学区で高校留学を！

Burnaby School District（バーナビー教育委員会）

Coquitlam School District（コクイットラム教育委員会）

最新設備が充実！バンクーバーにもすぐ行ける日本人にもフレンドリーなコクイットラム学区で高校留学を！

Coquitlam School District（コクイットラム教育委員会）

Richmond School District（リッチモンド教育委員会）

オンラインクラスやESL（英語の補助授業）が充実！留学生の卒業率トップのリッチモンド学区で高校留学を！

Richmond School District（リッチモンド教育委員会）

Sea to Sky School District（シー・トゥー・スカイ教育委員会）

大都市バンクーバーとウィンタースポーツの街ウィスラーの間！都会と田舎の中間シー・トゥー・スカイ学区で高校留学！

Sea to Sky School District（シー・トゥー・スカイ教育委員会）

Surrey Schools International（サレー教育委員会）

最新設備が整った学校が留学生から大人気！成長著しいサレー学区で高校留学を！

Surrey Schools International（サレー教育委員会）

Maple Ridge Pitt Meadows（メープルリッジピットメドーズ教育委員会）

バンクーバーから車で約50分！自然に囲まれた安全な街で高校留学をしたいならメープルリッジピットメドーズ学区！

Maple Ridge Pitt Meadows（メープルリッジピットメドーズ教育委員会）

 

ブリティッシュコロンビア（BC）州・ビクトリア島にある教育委員会（学区）一覧

ここでは、ブリティッシュコロンビア（BC）州・ビクトリア島で日本人留学生の受け入れを行っている公立高校（セカンダリースクール）について紹介していきます。

Greater Victoria School District（グレータービクトリア教育委員会）

日本の中学校を卒業してそのままカナダ留学できる！選択肢が豊富な高校留学にするならグレータービクトリア学区！

Greater Victoria School District（グレータービクトリア教育委員会）

Qualicum School District（クオリカム教育委員会）

毎週の無料アクティビティあり！クオリカム学区の高校留学でアウトドア好きにはたまらない3年間を！

Qualicum School District（クオリカム教育委員会）

Saanich School District（サーニッチ教育委員会）

バンクーバーにも近いビクトリア経済圏！自然に囲まれた穏やかな気候のサーニッチ学区で高校留学を！

Saanich School District（サーニッチ教育委員会）

Gulf Islands School District（ガルフアイランド教育委員会）

世界的に珍しい週休3日制を採用！穏やかな海に囲まれた高校留学はガルフアイランド学区！

Gulf Islands School District（ガルフアイランド教育委員会）

 

アルバータ（AB）州にある教育委員会（学区）一覧

ここでは、アルバータ（AB）州で日本人留学生の受け入れを行っている公立高校（ハイスクール）について紹介していきます。

学区ごとの特徴や留学可能な学校名については、それぞれの投稿ページから確認できます！

Edmonton Public Schools（エドモントン教育委員会）

カルガリーから車で約3時間！ハイレベルな高校留学をするならカナダ西部最大の成長都市エドモントン学区へ！

Edmonton Public Schools（エドモントン教育委員会）

Golden Hills International（ゴールデンヒルズ教育委員会）

カナダの公立高校で唯一の「学生寮」あり！ゴールデンヒルズ学区で特別な高校留学を！

Golden Hills International（ゴールデンヒルズ教育委員会）

Calgary Board of Education（カルガリー教育委員会）

都会過ぎず、田舎過ぎない！治安がいい人気都市で高校留学をしたいならカルガリー学区がおすすめ！

Calgary Board of Education（カルガリー教育委員会）

 

ノバスコシア（NS）州にある教育委員会（学区）一覧

ノバスコシア（NS）州では、留学生の受け入れを行っている学区が7つあります。

しかし、学区ごとの教育委員会が直接留学生の受け入れをしているわけではなく、州の教育委員会（NSISP：Nova Scotia International Student Program）が一括して受け入れを行い、留学生の希望に合わせて学区を振り分けるという体制を取っています。詳細については以下のページをご覧ください。

NSISP｜Nova Scotia International Student Program（ノバスコシア教育委員会）

州内の高校は100以上！費用を抑えて高校留学するならノバスコシア教育委員会の留学生プログラム！

NSISP｜Nova Scotia International Student Program（ノバスコシア教育委員会）

 

オンタリオ（ON）州にある教育委員会（学区）一覧

ここでは、オンタリオ（ON）州で日本人留学生の受け入れを行っている公立高校（セカンダリースクール）について紹介していきます。

TDSB｜Toronto District School Board（トロント教育委員会）

卒業生の8割が大学・専門学校への進学実績あり！カナダ最大の教育委員会を持つトロント学区で高校留学を！

TDSB｜Toronto District School Board（トロント教育委員会）

 

カナダの公立高校留学に関する相談はIAJPまで！

カナダの公立高校は、大学や専門学校のように必修科目以外の選択科目は自分で自由に選ぶことができます。その種類も豊富で、スポーツに特化したアカデミーもあれば、大学レベルの化学や数学を受講できるプログラムまであります。また、IB（国際バカロレア）プログラムのような世界的に活躍する人材を育成するプログラムも多くの学校で開講しているという特徴があります。

このように、カナダの公立高校は日本とはいい意味で「違った部分」が多いため、日本の中学校を卒業してすぐにカナダの高校に進学してみたいという方や、高校時代に短期留学（体験入学）やサマーキャンプでカナダの文化に触れてみたいという方はたくさんいます。そこで、カナダ専門留学エージェントIAJPでは、相談料・紹介料無料であなたの高校留学をサポートいたします。詳しくはホームページトップをご覧いただき、少しでも興味がある方は以下のお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております！