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ワーキングホリデーの仕事探しで避けては通れないのが英文履歴書(レジュメ)とカバーレターの作成です。とはいえ、日本の企業面接に持参するような履歴書とは記載する内容が大きく異なるため、はじめは戸惑う方も多いでしょう。
今回は、ワーキングホリデーの英文履歴書とカバーレターの書き方やテンプレートの紹介をしていきます。コツや注意点なども含めて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、カナダのワーホリについてはこちらの記事を参考にしてください。
ワーキングホリデーに 行かれる方へ
日本で履歴書というと、氏名、住所、学歴、職歴、資格などがあらかじめ記載されているフォーマットが一般的ですよね。100均でも売られていてなじみ深いものなのではないでしょうか。
一方、カナダを含む英語圏の履歴書は、厳密には決まったフォーマットがありません。内容でいうと連絡先情報、職歴、学歴、スキルなどの情報を記載します。難しい表現が使われていたり、必要以上に敬語が使われているものよりも、短い文章で自分の能力を示している、誰にとっても分かりやすいものが好まれます。
ここからは、カナダの英文履歴書についてもっと詳しく内容を解説していきます。
英文履歴書というと、レジュメ(resume)の他にCV(curriculum vitae)というものがあります。日本の履歴書はどちらかというとCV(curriculum vitae)寄りです。
留学生はこの2つをよく混同してしまいがち!企業側が求めているものをしっかり理解して提出するようにしましょう。
項目 |
レジュメ(Resume) |
CV(Curriculum Vitae) |
ページ数 |
1~2ページ |
より詳細で、数ページ以上にわたることがある |
記載内容 |
スキルや実績 |
学歴、研究、出版物など |
職歴の表示形式 |
逆年代順 |
時系列順 |
使用国 |
アメリカ、カナダなど |
イギリス、アイルランド、アジア圏など |
カナダのワーホリで仕事探しをする場合は、よほどレジュメがあれば大丈夫です!
英文履歴書(レジュメ)は、パソコンで作成するのがルールです。基本的には縦型A4サイズ1~2ページでまとめます。日本ではあらかじめ決まったフォーマットに手書きで情報を入れていくのが一般的ですが、海外では活字が好まれるので注意しましょう。
また、英文履歴書(レジュメ)は「連絡先情報、職歴、学歴、スキルについて」という項目の指定はあるものの、フォーマットの自由度は高いです。そのため、Microsoft WordやGoogle Docsといった使い慣れているソフトで作成して問題ありません。
カナダを含む英語圏の国では、オンライン提出またはメールにて英文履歴書(レジュメ)を企業側に送り、その内容を見た上で面接する候補者に連絡が届くという仕組みです。日本では、先に郵送または面接のときに履歴書を持参して、その情報をもとに質疑応答をする形式で採用が行われますよね。
覚えておいてほしいのは、英文履歴書(レジュメ)を渡すタイミングは採用活動の一番最初ということです。「はじめましてはレジュメから!」それだけ、企業側にとっても英文履歴書(レジュメ)は大事な存在ということです。
ここからは英文履歴書(レジュメ)の書き方について、各項目ごとに解説していきます。日本の履歴書と内容で被るところはあっても書き方に違いがあることも!しっかりとポイントを抑えて、「受かるレジュメ」を目指しましょう。
英文履歴書(レジュメ)の最初に載せるのはずばりあなたの名前です。カラーをつけてみたり大きさを調節したりしてオリジナルな書き出しにしましょう。コツは「でかでかと」!
続いてワーホリ期間中の住所と電話番号、メールアドレスといった個人情報を書きます。「ホームステイ先が見つかっていない…」など住所が確定していない場合は、書かなくても問題ありません。
また、注意が必要なのがVISAについての記載です。企業によってはワーホリビザというだけで選考対象外としたり、ビザの期限が近いため相手にしなかったりということも頻繁にあります。志望する職種によってビザの記載は控えておくのがいいこともあるかもしれません。現地の友達や先生に一度アドバイスを求めるのもおすすめです。
「なぜこの企業を選んだのか?」「なぜこの役職を志望するのか?」について3文程度で簡潔にまとめましょう。この後紹介する職歴や学歴と絡めてかければベストですが、あなた自身の性格やパーソナリティに焦点を当てた内容でもGOOD!
あなたの持っているスキルや資格について箇条書きで書きます。
志望する職種によってアピールすべきポイントは変わってきますが、例えばオフィス業務の場合はWord、Excelのスムーズな操作ができるなどはいいアピールと言えるでしょう。
一方で、カフェバリスタの求人でコンピューター検定などはあまりアピールになることはないです。そのようなものはバンバン省いて簡素化してOK!
職歴は最新のものから順に記載していきます。
希望する職種に近い業種の職歴をお持ちの方は、その内容をしっかり含めましょう。単発のアルバイトや希望する職種から離れているものについては書かなくても大丈夫です。
ただし、オフィス業務の応募だからと言って「直近5年間はトラックドライバーとして勤務していた」という内容を省いてしまうと、「空白の期間は何をしていたのかな?」と企業側も疑問に思ってしまうこともあるため、場合によって変えましょう。
学歴も職歴と同様に最新のものから順に記載していきましょう。
例えば、大卒の場合は○○大学卒業→○○高校卒業の順番に書きます。どの分野を専攻しているのかということに加えて、「学会の受賞歴がある」「ボランティア活動で表彰された」などの経歴がある方はここにその情報も記載しておきましょう。
志望動機(Objective)と個人のプロフィール(Personal Profile)の項目は、英文履歴書(レジュメ)の中で唯一自分の思いや熱量を伝えることができる場所です。その中でも個人のプロフィール(Personal Profile)では、「お客さんに感謝された実績があります!」「接客が丁寧と言われていました!」といったアピールを書きましょう。
ただし、内容が被ってしまうともったいないので、「志望動機は経歴重視、プロフィールは実績重視」というように使い分けるのがおすすめ!
まず一つめのポイントは、英文履歴書作成ツールの活用です。「何から手をつけていいかわからない…」という初心者の方に特におすすめの方法!
無料で豊富なデザインから英文履歴書が作れるCanvaは、初心者の方から上級者の方まで使い勝手が良いです。イメージを膨らませるためにもテンプレートをいくつか眺めてみることをおすすめします。
二つめのポイントは、スペルミスのチェックを怠らないことです。履歴書は作文とは違い単語数も少ないため、誤字脱字がより目立ってしまいます。
Microsoft WordやGoogle Docsの拡張機能などを利用すると、誤字がある部分を瞬時に下線で知らせてくれます。なんといっても、レジュメは"attention to detail"が大事!
三つめのポイントは、応募する職種ごとに内容を調整することです。特に職歴や学歴で履歴書の内容を使いまわす方がいますが、なるべく控えるようにしましょう。
一つの飲食店に対してのレジュメでも、ホールスタッフなのかキッチンスタッフなのかデリバリースタッフなのかによって求められる内容は違いますよね。
応募する職種や企業によって求められるスキルや経験が異なるため、その都度アレンジが必要です。
英文履歴書(レジュメ)を記入していくときに、いくつかの注意点についても意識しておく必要があります。プロフェッショナルな履歴書を目指しましょう。
英文履歴書(レジュメ)は、動詞や形容詞から書き始めることを意識しましょう。
主語から始めると、文が主語にフォーカスされがちです。一方で、動詞や形容詞から始めることで読み手にインパクトを与えることができます。このような理由から、英文履歴書(レジュメ)の書き出しに主語は避けるのが慣習になっています。
例えば、"Based this experience, " "Looking for a position of ~" のように書くと、分かりやすい印象を与えることができるでしょう。
証明写真や年齢は記入しなくてもOK!日本とは違いカナダを含む英語圏の国では、個人情報を最小限にするのが一般的です。
理由は、写真に映る容姿や生年月日で採用選考に影響を与えることは好ましいことではないという考え方が浸透しているためです。そのため、なるべく個人情報を省くことでシンプルで読みやすい履歴書に仕上げ、いかに自分のスキルや経験を伝えるかが大切になります。
ここまで英文履歴書(レジュメ)の記入項目や書き方のコツや注意点について触れてきましたが、「どうしても最初はテンプレを使いたい…」という方もいるでしょう。そのような方のために、ベーシックなテンプレートをGoogle documentで用意していますので、こちらからご確認ください。
ただし、レジュメはオリジナルなものが絶対にいいです!!少なくとも記載する文章は試行錯誤して自分で決めてくださいね!
カバーレターとは、履歴書と一緒に送る企業への挨拶状のようなものです。こちらも縦型レターサイズ1ページに収まるように作成します。
カバーレターはアルバイトの場合は雇用先からの要望がない限り、必須のものではありません。「絶対にここに受かりたい!」という熱量のある職場に送ることで、他の候補者との差別化が図れるので、効果的に使ってみてください!
レジュメよりも志望動機やあなた自身のアピールをより細かく伝えることができ、採用担当によっては、英文履歴書(レジュメ)よりも先にカバーレターに目を通すことがある大切な書類です。
冒頭に名前、住所、電話番号といった個人情報と記入した日付、担当者の名前と役職、会社の名前を書き、本文に続きます。本文では大まかに以下のような内容を書いていきます。
画像引用:Indeed「【ビジネス英語】英文カバーレターの書き方(文例とヒント付)」
英文履歴書(レジュメ)の作成は、ワーホリの仕事探しで避けては通れません。記載する内容は以下の通りです。
書くときに意識すべきことは、ずばり「文章は簡潔に」!ほかの候補者との差別化を図りたいときには、カバーレターも活用して採用を勝ち取りましょう。
IAJP留学エージェントでは、カナダワーホリについての相談を無料で行っています。ぜひお気軽に公式LINEまたは問い合わせフォームからご連絡ください!
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野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。