
最終更新日:2025年4月1日
目次
「留学・ワーホリに必須の荷物とは?」
「手荷物と預け荷物はどう分けたらいいの?」
「忘れずに持っていきたい女子向けの荷物はある?」
1年以上の長期留学やワーキングホリデーは、現地に持っていくべき荷物が短期留学のときとは違います。また、機内持ち込みの手荷物や預け荷物のスーツケースには、当然ですが収納に限りがあります。忘れ物がないようにチェックリストで確認しつつ、なるべく荷物は減らして飛行機に乗ることがおすすめです。
そこで本記事では、留学・ワーホリに必要な持ち物をチェックリストで紹介します。また、女子向けの荷物や荷造りのコツについても紹介します。現地調達できるものとできないものを詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
留学・ワーホリに必要な持ち物は、大きく分けて2つあります。
1.機内持ち込みの手荷物
2.スーツケースに入れる預け荷物
それぞれ解説します。
貴重品や壊れやすいもの、紛失や遅延すると困るものは、機内持ち込み手荷物にまとめることがおすすめです。たとえば、以下の4項目が挙げられます。
・入国や語学学校の入学に必要な書類
・デジタル機器・電子機器類
・現金・クレジットカード・キャッシュカード類
・その他で機内持ち込みの手荷物に入れるもの
とくに、入国審査で必要な書類はすぐに手元にある状態にしておくことが重要です。機内持ち込み手荷物は、航空会社ごとに重量や大きさの規定があり、オーバーしてしまうと預け入れ荷物として扱われてしまう可能性があるため注意が必要です。機内持ち込み手荷物の具体的な項目については、本ページの下部で紹介しています。
機内持ち込み手荷物に入らない荷物は、スーツケースに入れて預けることがおすすめです。たとえば、以下の5項目が挙げられます。
・衣類
・日用品類
・常備薬・医薬品類
・女子向けの必需品
・日本からのお土産など
預け入れ荷物に航空会社ごとに重量や大きさの規定があります。その規定を超えると超過料金を請求されたり、最悪の場合空港で手放さざるを得なくなるものも出てきたりします。荷物準備の段階から、機内持ち込み手荷物と預け入れ手荷物でうまく分散させるように工夫しましょう。
ここでは、機内持ち込みの手荷物に入れるものを紹介します。
留学国への入国や語学学校への入学、その他緊急時に必要となってくる大切な書類です。
項目 | 詳細 | 優先度 |
パスポート | ・滞在予定期間よりも有効期限が長いことを確認する | ◎ |
航空券・Eチケット |
・往復の航空券が好ましい ・不法滞在の意思がないことの証明となる |
◎ |
ビザ発給許可書 (ビザの承認レター) |
・観光ビザは入国時に発行される ・学生ビザやワーホリビザはプリントアウトして持参する |
◎ |
海外旅行傷害保険証書 | ・ワーホリの場合は滞在期間をすべてカバーする保険への加入が必須 | ◎ |
入学許可証 | ・語学学校に通う場合は入国審査で求められることがある | ◎ |
滞在先の証明 | ・ホームステイ先や宿泊施設の証明を入国審査で求められることがある | ◎ |
英文の預金残高証明書 |
・留学に必要な資金(生活費)の証明ができる書類 ・観光ビザ、ワーホリビザでの入国審査で必要となる場合がある |
◎ |
国際免許証 | ・身分証代わりとなるため持っていくと何かと便利 | 〇 |
フライト中は機内持ち込みのバックに入れておき、ホームステイ先や学生寮ではスーツケースの中に入れて大切に保管しましょう。
デジタル機器・電子機器類は、スーツケースに入れておくと故障の恐れがあるため、必ず手荷物で持ち込みましょう。
項目 | 詳細 | 優先度 |
携帯電話 | ・長期留学の場合は、現地キャリアのSIMカードを活用することがおすすめ | ◎ |
パソコン・タブレット |
・語学学校、専門学校、大学で必要な場合もある ・画像編集や動画作成をして留学生活を発信したい方は必須 |
◎ |
USBスティック | ・写真のデータを受け取ったり、クラウドがいっぱいになったときにデータの移行をしたりするのに便利 | ◎ |
イヤホン・ヘッドホン | ・リスニングの勉強やオンライン会議で大活躍 | ◎ |
モバイルバッテリー |
・外出先で携帯電話、ポケットWi-Fiの充電に便利 ・容量は10,000mAh以上がおすすめ |
◎ |
電子辞書 |
・持ち運びが便利で英語の授業中も大活躍 ・紙の辞書でもOK。 |
〇 |
コンセント変換プラグ |
・日本の電圧は100V、海外では110~120Vが基本 ・電圧の差に非対応のデバイス用に電圧変換プラグは必須 |
〇 |
デジタルカメラ |
・留学の思い出を残すのにカメラはおすすめ ・メモリーカードも忘れずに |
〇 |
日本と海外には電圧の違いがあることに注意してください。一般的に、携帯電話やパソコンなどの電子機器類は電圧の変化に対応可能ですが、デジタルカメラなどは一部対応できないものもあります。
現地での生活費や空港での食事、買い物代を支払うために、現金やクレジットカードは忘れずに持っていきましょう。
項目 | 詳細 | 優先度 |
財布 |
・スリや盗難、紛失に備えて2つ持っていくことがおすすめ ・一つはその日使う予定のお金を入れて、もう一つは残りのお金や予備のカードを入れておく |
◎ |
現金(日本円) |
・飛行機の中で食事や飲み物を買うときに日本円が使える ・現地通貨に換金するために4万円〜5万円程度持ち合わせておくことがおすすめ |
〇 |
現金(現地通貨) |
・換金場所は日本の空港と現地の空港、街中の両替所でレートを見て判断するのがおすすめ ・手持ちは少額でも問題なく、4万円〜5万円程度が目安 |
〇 |
クレジットカード |
・Visa、Master、American Expressブランドがおすすめ ・基本的にどこでも支払いが可能 ・留学生でも現地で作成可能な場合がある |
◎ |
国際キャッシュカード |
・「PLUS」 マークが付いているカードがおすすめ ・日本の銀行のキャッシュカードを海外で使用すると手数料が取られることがある ・キャッシングは一度にまとめると節約になる |
◎ |
留学先によっては電子マネーやクレジットカードなどのキャッシュレス決済が一般的です。そのため、必要以上に高額な現金を持っていく必要はありません。
機内持ち込みの手荷物に入れておくべき荷物はこちらの3つです。
・1日分の着替え
・上着・ジャケット
・歯ブラシ・歯磨き粉
現地に着いたときに預け荷物のスーツケースが見つからなくなる「ロストバゲージ」が発生したときに、最低限の生活ができる装具が手元にあると安心です。
ここでは、預け荷物としてスーツケースに入れるものを紹介します。
衣類は最低でも1週間分は持っていくようにしましょう。
項目 | 詳細 | 優先度 |
パンツ・下着 |
・海外で売っている下着は日本に比べて大きい傾向がある ・とくに身長がそれほど高くない方は多めに持ち込むことがおすすめ |
◎ |
洋服 | ・季節や留学期間を考慮して最低でも1週間分は持ち込むことがおすすめ | ◎ |
タオル |
・バスタオルと身体を拭く用の小さめのタオル2種類 ・長期滞在の場合は現地調達でOK、ただし最初の数日間分は持っていくのがおすすめ |
◎ |
ランドリーバッグ |
・ホームステイ先や学生寮によっては、毎日洗濯ができない場合もある ・洗濯物はランドリーバッグに入れて保管することがおすすめ |
〇 |
留学先の国や留学する時期によって持っていく衣料品は異なります。たとえば、カナダは日本のように四季があり、次のシーズンの服は現地で調達することがおすすめです。
海外に行くとよく感じるのが日本の日用品のクオリティは高いということです。
項目 | 詳細 | 優先度 |
爪切り | ・日本の爪切りはよく切れるため1か月以上の滞在の場合は持っていくのがおすすめ | ◎ |
耳かき・綿棒 | ・綿棒は現地で調達もできますが、耳かきは日本独自の文化 | ◎ |
歯ブラシ・歯磨き粉 | ・海外の歯ブラシはヘッド部分が大きいため普段使っているものをそのまま持っていくのがおすすめ | ◎ |
洗濯用ネット |
・大小それぞれ2枚ずつは持っていくことがおすすめ ・洗濯機が共用の場合はネットで私物を判断 |
◎ |
眼鏡・コンタクトレンズ |
・視力が低い人は必需品 ・滞在期間をカバーする分は持参することがおすすめ |
〇 |
サングラス | ・カナダやアメリカ、オーストラリアなどの国は夏の日差しが強いことが特徴 | 〇 |
日焼け止め |
・日本の日焼け止めはコスパ最強 ・とくにしっとりタイプの商品は海外には少ない |
〇 |
カイロ |
・日本のホッカイロは海外ではほとんど売っていません ・とくに貼るタイプのものはカナダなどの冬に寒い国で重宝される |
〇 |
とくに爪切りやシェーバーなどの肌に直接触れるものは持参するのがおすすめです。
日本と海外では医療制度やその周辺の法律が異なります。トラブルが起こらないように事前準備は時間を掛けましょう。
項目 | 詳細 | 優先度 |
医師から処方されている常備薬 | ・医師から処方されている薬は必ず持参する | ◎ |
風邪薬 |
・気温差が激しい国や慣れない環境での生活は風邪をひきやすくなる ・入国後すぐは体調管理が難しいため風邪薬は必須 |
◎ |
胃腸薬 |
・海外は油物が多い食文化が一般的 ・食べ物の変化に対応できるまでは時間が掛かる |
〇 |
酔い止め薬 | ・空港からホームステイ先、語学学校からの遠足など長距離を移動する場合には酔い止めを飲んでおくことがおすすめ | 〇 |
目薬 |
・授業を受けていると想像以上に目が疲れる ・刺激に敏感な方は日本製のものを持参することがおすすめ |
〇 |
たとえば、「カナダでは日本より薬が強くて副反応が大きく出てしまう」「日本で使っていた薬がカナダでは違法だった」というトラブル事例があります。
身だしなみを整えるために女子は荷物が多くなるものです。ここからは、留学・ワーホリに必要な女子特有の荷物を紹介していきます。
項目 | 詳細 | 優先度 |
生理用品 | ・コンパクトで機能性の高い日本製のものを持っていくことをおすすめ | ◎ |
化粧品 |
・海外ブランドのコスメは手に入りますが、トラベル用のものを持参することがおすすめ ・日本からストックを大量に持っていく必要はない |
〇 |
美容液・乳液 | ・敏感肌の方は普段使っているものをトラベル用の容器に入れて持参することがおすすめ | 〇 |
ヘアアイロン | ・変圧式のものを選択するか、変換プラグに差して使うことがおすすめ | 〇 |
とくに肌に直接触れるものは日本から持っていくことがおすすめです。肌荒れやニキビの原因になったります。
スーツケースに空きがある場合は、こちらの準備も進めましょう。
項目 | 詳細 | 優先度 |
チェーン付きの鍵 |
・現地ではパスポートや貴重品などを部屋のスーツケースに置いておくことが多くなる ・南京錠やチェーンがつけられるようにしておくことがおすすめ |
◎ |
保冷バッグ |
・語学学校や遠足で弁当を持参する場合に重宝する ・海外では保冷バックはデザイン性・機能性が低くて値段が高い |
〇 |
ハンガー |
・日本のように折り畳み式のハンガーは海外にはほとんどない |
〇 |
マスキングテープ |
・食べかけのお菓子を収納したり、付箋替わりに使ったりできる ・海外で買うと高いため日本から持参することがおすすめ |
〇 |
日本からのお土産 |
・ホームステイ先や友達などに日本からのお土産を持っていくと喜ばれる ・とくに箸やカルタなど日本文化を体験してもらえるようなものがおすすめ |
〇 |
和服・日本の伝統工芸 |
・イベントや日本文化を伝えるのに便利 ・どこに行っても意外と受けがいい |
〇 |
スーツケースに空きがある場合は、日本にまつわるものを持っていくことで現地での会話が生まれるためかなりおすすめです。
留学・ワーホリに必要な荷物をまとめた一覧表のPDF版はこちらからダウンロードできます。
【手荷物・機内持ち込み】
画像をクリックしてください!
【預け荷物・スーツケース】
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忘れ物がないようにチェックリストを活用してしっかり準備しましょう。
留学・ワーホリの荷物準備には、4つのコツがあります。
1.荷物は分散して入れておく
2.重いものはスーツケースの下部につめる
3.衣服などのかさばるものは圧縮袋に入れる
4.ビンはマスキングテープとタオルで養生する
それぞれのコツやポイントを解説します。
万が一、荷物が紛失してしまった場合に備えて、大切なものは分けて持ちましょう。たとえば、貴重品や衣類、勉強道具はスーツケースと手荷物の両方に分散させるのがおすすめです。
トラブルがないことが一番いいのですが、空港乗り継ぎなどがある場合は、ロストバゲージ(荷物の紛失)が起こる可能性はあります。ロストバゲージのリスクを考慮し、最低限の生活必需品はすぐに取り出せるようにしておきましょう。
スーツケースに荷物を入れていくとき、スーツケースは横向きになっています。一方で、スーツケースを持ち運ぶときは縦向きになります。
そのため、重い荷物を下部に入れることで安定感が増し、移動しやすくなります。とくに、本や教科書、化粧品などは下部に収納し、柔らかいものや割れやすいものを上に配置することで、荷物の破損を防ぐことができます。また、スーツケース全体の重心が下に来るので、移動のときにスムーズです。
防寒着や携帯用毛布などのかさばる衣類は、圧縮袋を活用するとスペースを有効に使えます。さらに、1日ごとにコーディネートを決め、ジップロックにまとめておくことがおすすめです。
カナダに到着してすぐは生活にも慣れていないため、コーディネートに迷う時間がほとんどないためです。そのため、ある程度時間のある日本にいる間に、「Lサイズのジップロック」などに衣類一式をまとめておくと便利です。
シャンプーや化粧水などの液体は、移動中に漏れないようマスキングテープで開封部分をしっかり密閉しましょう。また、ビン類はタオルで包むことで衝撃を吸収し、破損のリスクを軽減できます。
スーツケースに入っているほかの大切なものを守るために、丁寧な梱包を心がけましょう。また、液体類を持ち込むときは容量制限があるため、トラベル用の小さな容器に移し替えて持っていくことがおすすめです。
留学・ワーホリの荷物準備では、以下の点に注意しましょう。
1.渡航ギリギリになって荷造りを始めない
2.重量オーバーにより超過料金が高額になる
3.禁止・制限されている持ち込み品を確認する
それぞれ解説します。
出発の直前に慌てて荷造りを始めると、必要なものを忘れたり、適切な準備ができなかったりする可能性が高まります。出発の最低でも2週間前には荷物リストを作成し、徐々に集め始めることをおすすめします。荷物準備の理想的なスケジュールは以下の通りです。
時期 | 内容 |
1か月前 |
・持ち物リストを作成 ・航空会社の荷物規定を確認 ・留学先で必要な書類を整理 |
2週間前 | ・荷物の仮詰めを開始
・現地調達できるものと持参すべきものを再確認 ・不足しているものを購入 |
出発前日 | ・最終確認しながら荷造り
・パスポートやビザなどの重要書類を機内持ち込みバッグへ ・スーツケースの重量を測定 |
とくに長期滞在となる留学やワーホリでは、日用品から書類まで準備すべきものが多岐にわたります。現地で手に入りにくい日本製品や処方薬などは早めに準備しておきましょう。余裕を持って準備することで、不要なものを見極め、本当に必要なものだけを持っていくという取捨選択も可能になります。
航空会社の預け入れ荷物の重量制限は一般的に20〜23kgです。これを超過すると、1kgあたり数千円の超過料金が発生することがあります。出発前に自宅の体重計で荷物の重さを確認しておきましょう。
とくに長期滞在の留学・ワーホリは荷物は多くなりがちであるため、重量制限を意識して荷造りすることが重要です。また、機内持ち込み手荷物は7〜10kgの重量制限が一般的です。
重い書籍は電子書籍に、かさばる衣類は圧縮袋を使うなど工夫することで、効率よく荷物をまとめましょう。また、現地で購入できるものは極力現地調達する計画を立てることも大切です。
国によって持ち込みが禁止されている物品や制限があるものが異なります。たとえば、薬や植物、肉や生鮮食品などは厳しく規制されていることが一般的です。
入国時に申告せずに持ち込んでしまうと、没収されるだけでなく、罰金が科せられることもあります。渡航先の税関規則を事前に確認し、医薬品については英文の処方箋や医師の証明書を用意しておくと安心です。
留学準備は書類の作成から荷物のパッキングまでやることが多いです。その中でもスーツケースへの荷詰は忘れてはいけないものを入れ忘れたり、カナダに持っていけないものを持って行ってしまったりしてトラブルになることもあります。チェックリストを活用して、安心安全のフライトにしましょう。
IAJP留学センターでは、カナダ留学・ワーホリ希望者に対して完全無料で現地のアドバイスを実施しています。「留学に行ってみたいけどカナダのことはわからない…」「海外留学が初めてで心配…」という方は、ぜひ公式LINEまたは問い合わせフォームからご連絡ください。
野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。