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トロントは公共交通機関が発達している街です。そのため、トロントの市内で生活をする場合には車や自転車などの移動手段は持たなくてもいいです。トロントでの移動は「TTC(Toronto Transit Commission)」という言葉がキーワードです。
今回は、トロントでの公共交通機関の最新事情について、分かりやすくまとめて紹介していきます。コラムの内容を頭に入れて、「お得に、身軽に」トロント留学をしてみてはいかがでしょうか。ちなみに、バンクーバーの公共交通機関についての情報はこちらの記事でまとめておりますので、是非参考にしてください。
バンクーバーの公共交通機関まとめ|空港・バス・スカイトレイン(電車)・シーバス(フェリー)
トロントでは「TTC(Toronto Transit Commission)」が主要な移動手段とされています。また、シェアバイク(シェアサイクル)の普及も進んでいます。バス、地下鉄、ストリートカー(路面電車)は、すべて一つの会社TTCで運営しているため、料金の支払いも簡単なのが便利!ここからは、TTC(Toronto Transit Commission)についての深掘りとトロントの公共交通機関の利用頻度についての説明をしていきたいと思います。
「TTC(Toronto Transit Commission)」とは、1921年に設立されたトロント交通局のことを指します。バス、地下鉄、ストリートカー(路面電車)を運営していることから、一般的にこの3つの公共交通機関のことを指して使われる場合もあります。トロント市内とその近郊に交通網が張り巡らされており、北米第3位の規模の大きな交通機関です。
同じ会社が運営しているということで、支払い方法も現金やクレジットカード(orデビットカード)以外に統一の電子カード「PRESTO」が選択できます。日本のSUICA(スイカ)のような扱いで非常に便利!一方で、SUICAとは異なる点が、どれだけ乗り換えをしてもTTC範囲内なら同一料金であるということ!PRESTOについてはこの後に紹介していきます。
執筆参考:TTC(Toronto Transit Commission)「公式ホームページ」
トロント市内はTTC(Toronto Transit Commission)の交通網が張り巡らされているため、基本的にバス、地下鉄、ストリートカー(路面電車)を利用して移動することが多いです。一方で、都心から少しずれた場所にキャンパスを構える学校の付近ではシェアバイク(シェアサイクル)の利用が活発です。
公共交通機関 |
利用頻度 |
特徴 |
バス |
◎ |
トロント市内にはバスの稼働数、運行ルートが数多く、市民の足となっている。ナイトバスも運行しているため、夜間や早朝の移動にも〇。 |
地下鉄 |
◎ |
4ラインが稼働しており、一回ゲートに入れば乗り換えし放題。 |
ストリートカー(路面電車) |
◎ |
ダウンタウンを中心に8路線が運行している。朝5時台から夜12時台まで約10分の間隔で運行している。 |
シェアバイク |
◎ |
625か所のサイクルスタンドがあり、その場所に乗り捨てでOK。 |
空港 |
△ |
トロント中心部から北西部に22kmの位置にあるカナダ最大級の空港。名称はトロント・ピアソン国際空港。 |
タクシー |
〇 |
セダン型とワゴン型のタクシーが一般的。Uberも流行っている。 |
現金で乗車した場合、乗り換えの際は「Transferチケット」を入手する必要があります。バスやストリートカー(路面電車)を乗り換えるときには運転手から、地下鉄を乗り換えるときには改札口付近の赤いボックスで入手することができます。「Transferチケット」を貰い忘れると、TTC(Toronto Transit Commission)範囲内であっても2重で料金が必要となってしまいますので注意してください。
画像引用:TTC(Toronto Transit Commission)「System Map」
TTC(Toronto Transit Commission)に1回乗車するときの現金、クレジットカード(orデビットカード)の料金は以下の通りです。
運賃タイプ |
大人 |
若者 (13-19) |
シニア (65+) |
通常運賃 |
$3.35 |
$2.40 |
$2.30 |
通常運賃(デビット/クレジットカード) |
$3.30 |
‐ |
‐ |
*表記はすべてカナダドルです。
TTC(Toronto Transit Commission)に1回乗車するときに、電子カード「PRESTO」で支払いを行った場合、以下の料金表が適用されます。
運賃タイプ |
大人 |
若者 (13-19) |
シニア (65+) |
PRESTO |
$3.30 |
$2.35 |
$2.25 |
PRESTO 1回乗車券 |
$3.35 |
$3.35 |
$3.35 |
PRESTO 2回乗車券 |
$6.70 |
$6.70 |
$6.70 |
PRESTO デイパス |
$13.50 |
$13.50 |
$13.50 |
*表記はすべてカナダドルです。
TTC(Toronto Transit Commission)は、長期利用することで割引が適用される乗車券を発行しています。長期留学で毎日の利用が必須の方は、購入をおすすめします。
運賃タイプ |
大人 |
シニア (65+) または 若者 (13-19) |
12ヶ月パス |
$143.00 |
$117.45 |
月間パス |
$156.00 |
$128.15 |
大学生月間パス |
$128.15 |
- |
*表記はすべてカナダドルです。
画像引用:TTC公式ホームページ「Riding the TTC」
トロント市内ではTTC(Toronto Transit Commission)のバスが数分から数十分おきに巡回しています。また、バス停の数も多くて老若男女問わず多くの市民や留学生に利用されています。バス代を現金で支払ってから、地下鉄またはストリートカー(路面電車)の乗り換えをするときには、「Transferチケット」を運転手からもらうのを忘れないようにしてください。なお、主要路線ではナイトバスや早朝の時間帯のバスも運行しています。
PRESTOを使って乗車するときには、あらかじめカード登録を済ませてプリペイド機械で入金しておくようにしてください。また、現金で支払いをするときにはおつりが出ないため注意してください。乗り換えや運行時間については、公共交通機関を運営する会社TTCの公式ホームページから確認することができます。
トロントの地下鉄はTTC(Toronto Transit Commission)が管理運営しています。Yonge-University-Spadina Line (①イエローライン)、Bloor-Danforth Line(②グリーンライン)、Sheppard Line(③ブルーライン)、Scarborough RT Line(④パープルライン)の4ラインがあり、トロント市内の広いエリアをカバーしています。
トロントの地下鉄は日本と同じくまず改札口を通過します。クレジットカード(orデビットカード)やPRESTOカードを持っている場合、改札機に挿入またはタップして進むことができます。トークンを使用する場合は、専用のスロットに挿入し入場可能です。
ホームに到着したら、列車の方向を確認しましょう。ホームには列車の行き先や次の列車の到着時間を示す表示があります。
目的地に到着したらホームを降りて改札口を通過する必要があります。バスやストリートカー(路面電車)への乗り換えをする方は、改札口付近にある赤色の「Transferボックス」からカードを貰っておくのを忘れずに!また、乗り降りの際は朝夕の混雑や時間に注意し、安全に利用しましょう。
トロントにはストリートカー(路面電車)が8路線運行しています。午前5時から午後12時まで約10分間隔で運行しているため、学校の行き返りや休日のダウンタウンへのお出かけなどに利用することが多いでしょう。
トロントのストリートカー(路面電車)はバスの乗り方とほとんど同様です。車両前方から乗車して、そのときにクレジットカード(orデビットカード)やPRESTOカードを機械にタップします。現金での乗車の場合は運転席近くにある支払いボックスに運賃を入れて、専用チケットを発券します。
目的地付近では座席近くにある降車ボタンをおして、運転手に降車の意思を伝えます。降車時はドア付近のボタンをタップすると扉が開く仕組みになっています。地下鉄のホームとは違い一般の道路に出ていくため、周囲の安全確認は忘れないようにしましょう。
トロントのシェアバイク事情は日本とは全く異なります。最近は日本でも東京、大阪、名古屋などの中心部でシェアバイクの導入が進んでいますが、トロントではすでに「PBSC」というアプリでシェアバイクをレンタルできるサービスが主流で、650箇所程度以上の拠点があります。
「PBSC」は、bikesharetorontoという企業が提供しているシェアバイクサービスです。アプリで簡単に自転車を借りたり返したりできます。利用するメリットは、自分の都合で利用できること、交通渋滞を避けられること、環境に優しい移動ができることです。留学中はPBSCのシェアバイクに乗って、トロントの街を楽しく探索したり、通勤や買い物に利用したりしてみましょう。詳細情報についてはホームページをご確認ください。
シェアサイクルアプリ |
ホームページ |
アプリインストール |
PBSC |
シェアバイクを利用するときは、ロック解除料金+C$1のデジポット(預り金)の支払いが必要です。また、現金での支払いはできません。アプリにあらかじめクレジットカード情報を紐づけて利用することになります。サービス内容と料金表は以下の表をご覧ください。
サービス内容 |
利用時間 |
価格 |
従量課金制パス(普通自転車) |
1分あたり |
0.12 |
従量課金制パス(電動自転車) |
1分あたり |
0.20 |
デイパス(普通自転車) |
90分(24時間以内) |
15 |
年間パス30 |
30分/毎(1年間以内) |
105 |
年間パス45 |
45分/毎(1年間以内) |
120 |
*価格の表記はすべてカナダドルです。
執筆参照:bikesharetoronto公式ホームページ「トップ」
トロント・ピアソン国際空港には、空港内にラウンジやレストラン、ショッピングエリアがあるほか、免税店やお土産コーナーも充実した品ぞろえをしています。また、両替店のレートも悪くないのでここで日本円からカナダドルに両替しておくのがおすすめ!
カナダ国内線、国際線、米国線がターミナルにある大型の国際空港です。羽田空港や成田空港などからトロントに向かう直行便には、エア・カナダ航空がおすすめです。エア・カナダは主にターミナル1に発着となります。
日本からの直行便が発着するターミナル1のフロアマップを公式ホームページから引用しています。
画像引用:トロント・ピアソン国際空港公式ホームページ「Interactive maps」
画像引用:トロント・ピアソン国際空港公式ホームページ「Interactive maps」
トロントではオレンジ色のタクシーが一般的です。基本的に料金は初乗り運賃3.25カナダドルほどで、そこから0.143km毎に0.25カナダドルが加算されていくのが基本的な相場観です。明確なメーター表示で安心できるうえ、クレジットカード決済も可能です。運転手に対しては約15%程度のチップを現金で渡すのが風習ですので、忘れないようにしましょう。
タクシー会社 |
ホームページ |
電話 |
Beck Taxi |
416-751-5555 |
|
Crown Taxi |
416-750-7878 |
|
Co-op Taxi |
416-504-2667 |
トロントでは空港や駅にタクシーが止まっていますが、配車アプリ「Uber」の利用も盛んです。条件によってはタクシーが安い場合とUberが安い場合とで分かれますので、料金を比較してどちらに乗るか検討することをおすすめします。
配車アプリ |
ホームページ |
アプリインストール |
Uber |
トロントでは、「TTC(Toronto Transit Commission)」を中心とする公共交通機関の交通網が発達しているため、基本的に移動には困ることはありません。しかし、言語の壁や新しい環境への適用に時間と労力を使う場合があります。そのため、最初のうちはこのコラムや公式ホームページに記載しているような乗り方、降り方などを実践してみてはいかがでしょうか。
なお、留学エージェントIAJPでは相談料無料でカナダ留学についての質問を受け付けております。気軽に公式ラインからメッセージを届けてくださいね!
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野澤治子
NPO留学協会認定資格(NO62057)カナダ専門留学アドバイザー。
カナダ(トロント、バンクーバー)で4年滞在。
バンクーバで留学カウンセラーとして年間900人以上の留学生をサポートしてきました。
自分が留学した際に経験して感じたことや失敗談をなど自分のカナダでの留学経験を活かし「最初の1歩を踏み出す後押しができる」そんな「留学アドバイザー」でいれたらと思います。 特にカナダワーキングホリデーの中でも私は「ギリホリ」を経験者なので「キャリアアップ」につなげたい社会人の方応援します! また2人の子供がいるので私の経験を活かしお子様の英語教育から高校留学など少しでも英語や留学を身近に感じていただけるお手伝いをさせていただきます。気軽に相談下さい。